着眼大局の山田方谷(やまだほうこく)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 231
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110920

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   前回、メールレターを送ったのは8月
22日。
   1ヵ月も発行しなかった理由があります。
   むなしくなったからです。

   メールレターの本文全文をパクる人がいます。
   無断転載はオーケーですが盗作はいけません。
   「村上透ものがたり」はパクられません(笑)
   さすがに、僕のプロフィールは無理でしょう。

   メールレターだけではありません。
   僕が取材し、書いたレポート事例を
   自分が(自社が)指導した事例として
   ホームページに載せている会社があります。

   十数年間、いろんなことをパクられてきました。
   しかし、どれもこれも容認してきました。僕は
   
まねされるほどいい仕事をしていると考え、
   
まねできないほど差別化された仕事を目指し
   そのつど思い直してきたからです。

   再開します。とってもたくさんの方から、
   「最近、メールレターが届きません」という
   声をかけていただきます。ありがとうございます。


   
今日の内容
  *着眼大局の山田方谷(おたより本文)
  *「この地区担当です」(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  着眼大局の山田方谷

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「備中松山藩」について、あなたはご存じですか。
 「びっちゅうまつやまはん」と読みます。

 江戸時代の藩です。岡山県の西部にありました。

 もともと、岡山県のあたりは吉備国(きびのくに)と
 呼ばれていました。古代から勢力が強かった国です。

 この吉備を備前(びぜん)、備中、備後(びんご)と
 前、中、後の3つの地域に分けて呼んでいました。

 備前なら知ってる、と言う方が多くいます。
 「備前焼」は有名ですからね。

 備前、備中、備後の真ん中、現在の高梁市(たかはし市)
 のあたりに備中松山藩ができたのは
1617年。

 初代藩主は池田長幸(ながよし)。
 鳥取藩からやってきました。

 徳川幕府の時代です。二百数十年にわたり、
 こっちは徳川派だとか、いや、あそこは反幕府側だ、
 など、あれこれありました。

 江戸時代も終わりに近づいてきた
1849年、備中松山藩は
 第7代藩主、板倉勝静(かつきよ)の時代になります。

 この頃、備中松山藩はとても苦しい財政状況でした。
 藩としての収入は三万両、約
48億円というところ。
 (1両を
16万円として計算しています)

 しかし支出は五万両、約
80億円。
 年間二万両、約
32億円の収支不足に陥っていました。

 板倉勝静は財政を立て直そうと考えます。
 そこで起用したのが山田方谷(ほうこく)でした。

 山田方谷は備中松山藩の藩校、有終館の校長先生。
 京都や江戸で勉強に勉強を重ねてきた人です。

 「ぜひ、元締役兼吟味役をお願いしたい」
 と勝静は山田方谷に依頼します。

 殿様にお願いされたら断れません。方谷は
 元締役兼吟味役、言わば藩の財務大臣に就任。
 藩財政の最高責任者として改革に取り組みます。

 財政悪化は深刻さを増していました。
 なんといっても、赤字が毎年
32億円。

 返済はしているものの、利息分を払うだけ。
 利息だけでも一万三千両。約
20億円。

 元金はいつまでたっても減りません。
 というより、借金が毎年ふくれあがっています。

 借りているお金を合わせると、その額、
 なんと十万両。
160億円! 小さな藩なのに。

 参勤交代で江戸を往復する際、
 駕篭(かご)に乗ったりしますが、
 東海道の駕篭かき仲間ではこう言われていました。

 「貧乏板倉の駕篭はかくな」

 そこまで貧乏ぶりが有名な藩でしたが


 この展開、あなたはお気づきでしょう。
 気づかなくても、予想できそうですね。

 山田方谷は、その後7年で十万両を返済し、
 そのうえ十万両の蓄えも残したのです。

 
160億円の借金を返済しただけではなく、
 おまけに
160億円の利益を生み出したというわけです。


 なぜそんなことができたのか。じつは山田方谷が
 
32歳のころ、「理財論」という論文を書いています。

 
経済論である、この論文には、次の一節があります。

 (理財論の口語訳/ここから)

 総じて善く天下の事を制する者は、
 事の外に立って事の内に屈しないものだ。

 しかるに当今の理財の当事者はことごとく
 財の内に屈している。

 思うに当今は太平が久しく続き国内は平穏で
 国の上下ともに安きに流れている。
 ただ財務の窮乏だけが目下の憂いである。

 そこで国の上下の人心はこの一事に集中し、
 その憂いを救わんと計り、
 その他の事はなおざりにされている。

 人心は日に邪悪になっても正すことはせず、
 風俗は軽薄になっても処置はせず、
 役人は日に汚職にけがれ、
 人民の生活は日にすたれて引きしめることはできず、
 文教は日に荒廃し武事は日に弛緩しても
 振興することはできない。

 このことを当事者に指摘すると、
 財源がないのでそこまで手が及ばないと答える。

 ああ、これらの数事項は国政の大綱であるのに、
 なおざりにしている。そのために
 政道は乱れ政令はすたれて、
 理財の方途もまたゆき詰まる。

 それにもかかわらず、ただ理財の末端に走り、
 金銭の増減のみにこだわっている。

 これは財の内に屈しているものである。
 理財の方策は綿密になっても、
 窮乏はいよいよ救い難いのは不思議でない。

 (ここまで/「山田方谷の理財論とその周辺」・
 『陽明学』創刊号掲載の口語訳より抜粋)

 いいですねえ。見方、考え方が。
 「事の外に立って事の内に屈しない」

 大局的な見地から物事を見通すことが
 大事であって、目先のことに
 とらわれてはいけないのです。

 その観点によって、なにをしたのか。
 どうやって多額の借金を返済し、
 ばくだいな蓄えを可能にしたのか。

 家計と同じ。経営と同じ。国政と同じ。
 奇策を講じる必要はないようです。

 山田方谷がおこなった改革について、
 次号で案内します。お待ちください。

 なお、山田方谷に関する史実は、
 購入した数冊の書籍のほか、
 山田方谷記念館の職員に取材した話に
 もとづいています。


 (もしかして、吉備の国だからきびだんご?
  材料がキビだからきびだんご?)



 お読みいただき本当にありがとうございます。


 
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★
  村上
透ものがたり 141

 
  「この地区担当です」
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 

 カバンにカタログをつめると、
 
100部近く入ります。重いです。

 カバンの口は開いたまま。
 閉じることができません。
 見栄えより、持参する量を重視。

 毎日、地下鉄で郊外へ向かい、
 会社に向かって歩き始めます。

 呼び鈴をおします。
 「積水ハウスの村上と申します。
  この地区の担当になりました。
  ごあいさつにうかがいました」

 そんなセールストークと言えないトーク。

 「君が来るのを待っていました!」

 という人はだれもいませんでした。



★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★        
  この日、ここで、あなたに会えませんか
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 
勉強して、お客を増やし、
  売り手よし、買い手よし、世間よし。

 「三方よし」の「世間」を「東日本」に置き換えましょう。



 【お問合せはご遠慮なくメールをください】
  
murakami@okyakugafueru.com

 ★9月21日(水)夜 北谷(ちゃたん)商工会/沖縄県
  「経営を学ぶ学校」の勉強熱心な経営者が集合
   
http://www.jinji.biz/  

 ★
1012日(水)夜 岡山/岡山県
  「六時クラブ」開催 事例1社深堀り研究
  
http://ameblo.jp/am6club/entry-11014477093.html

 ★1013日(木)午後 倉敷/岡山県
  商業界ゼミナールのトップバッターは小阪裕司先生!
   
http://20111013.com/index.html

 ★1014日(木)朝 岡山/岡山県
  「岡山成功事例継続研究会」岡山の続研は朝6時!
  
http://ameblo.jp/am6club/entry-11014701009.html

 ★1017日(月)夜  大垣/岐阜県
  西濃の超熱心勉強経営者が集合

 ★
11月9日(水)午後 大津/滋賀県
  
http://www.sugi-kaikei.com/pc/index.html
 
 ★
111819日(金・土)有馬/兵庫県
  ランチェスターマネジメント明石「幸研」

 ★
12月6日(火)夜  熊本/熊本県
  続けたモン価値研究会 続研の本家!
  
http://keiri-kumamoto.jp/zokuken/
 
 ★
12月7日(水)夜  宮崎/宮崎県
  宮崎県で初の事例セミナーです!
 
http://yanchiofficenews.miyachan.cc/e265545.html
 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「私は、こうやってお客さまの数を増やしました!」という
 実例、事例を研究できたらいいですよね。
 
http://www.okyakugafueru.com

 12社の「1位づくり事例」をじっくりと紹介したDVDです。
 
http://www.okyakugafueru.com/page6/dvd.html


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 あなたのお客さまが、もっともっと増えますように。
 あなたのお客さまのお客さまが、一人でも多く増えますように。
 好きな人、愛する人がたくさん増えますように。

 気持ちをこめて、祈っています。心より。

              お客が増える★プロダクション
                        村上 透


 電話:
090-9435-0043(ソフトバンクです)
 
FAX 050-3488-496624Hいつでもどうぞ)

 お問い合わせ、配信停止依頼もご遠慮なくどうぞ
 
info@okyakugafueru.com

 ホームページ お客が増える! と検索すると……No.
 
http://www.okyakugafueru.com
  (お客が増える どっと混む)
 
 メールレターのバックナンバーをごらんいただけます。
 
http://www.okyakugafueru.com/mailletter/backnumber.html

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★