2011年を迎える前に

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 176
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101230

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   毎月月末は、1ヵ月を振り返ってあなたにお礼。
   送ってくださったメールやおたよりを紹介いたします。
   読んでくださっているあなたに、
   メールを送ってくれたあなたに、
   こころからお礼を申し上げます。
   ありがとうございます。

   今月のお礼はもちろん、今年一年、あなたに感謝。
   やりたい仕事を思い切りできました。
   あなたのおかげです。ありがとうございます。

   僕の未熟さ、いたらなさ、あわただしさ、あせりから
   大切なひとを傷つけてしまいました。
   あなたにも失礼な態度をとってしまったかもしれません。
   数々の言動、行動、文面を反省しつつ今年を終えます。

   自分の時間を犠牲にして僕を応援してくれているのに、
   なにも応えられず、お気持ちをむだにしてしまいました。
   ごめんなさい。こんな僕でも少しは反省しています。

   新しい年には、失敗をむだにせず、挽回し、成長します。
   もらうことばかりを考えず、生意気な言い方ですが
   与えることができる人間になりたいと願っています。

   今年一年、あなたに感謝。ありがとうございます。
                          村上 透
      

 今日の内容
  *
2011年を迎える前に(おたより本文)
  *出入り自由の下宿部屋(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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2011年を迎える前に
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 ★
11月5日のメールレター(謝罪ではなく拒絶)に
  こんなおたより。ありがとうございます。

 以前、村上様のメルマガでご案内のあった

 高萩徳宗様の著書「サービスの心得」
 大変良い内容でした。
 と同時に、私が今までお客様に接してきた態度や考え方を
 改めていく必要があると思います。
 本当にお客様に喜んでいただける方が
 何を考えていらっしゃるかが少しだけわかった気がします。
 この本、サービス業に限らず、
 お客様が存在するすべての会社(つまりすべての会社)の
 方々に勧めていきたいと思います。
 メルマガを拝見すると、来年の2月に藤枝でセミナーを
 おやりになるんですね、ぜひ出席させていただければと思います。
 また、私の主催する社長塾の受講生の方にも勧めていきますので、
 詳しい日程などが決まったら教えてください。

  森下靖也税理士事務所

  税理士 CFP(R) 森下靖也

   森下先生、ありがとうございます。11月上旬のメールレターで
   高萩徳宗(たかはぎのりとし)さんの新刊について書きましたが、
   この本についての感想やご意見が、その後も多数寄せられます。
   反響の大きさにびっくり。「少しだけわかった気がします」とは
   森下先生って謙虚ですね。おたよりに感謝です。(村上)


 ★
12月3日のメールレター(社説を読む)に
  こんなおたより。ありがとうございます。

 ご無沙汰しております、串かつ萬房です(毎度おおきに)
 いつもメール楽しみに読ませていただいてます
 今回のお話し凄く感動いたしました、早速店でお話ししたら、
 牛はすごく感情があって飼い主のおじいさんが亡くなったときに
 家から火葬場に送られる時に、飼っていた牛がずらーと
 (強い順)に一列に並んで、涙を流しながら見送ったそうです
 この話を聞いて僕自身もあらためて、考えさせられました
 ありがとうございました
 高萩さんの本もうーんうーんとすごく考えさせられました
 良い本の紹介ありがとうございました
 
Ps
 セミナー頑張ってください          高橋拝

  
   高橋さん、ありがとうございます。お客さんからいろんな話を
   聞くことができるんですね。発信すれば返信があるんですね。
   そんなお客に会いに、萬房さんへ行きたくなりました。(村上)


 ★
12月6日のメールレター(ゴミを拾える人)に
  こんなおたより。ありがとうございます。
  おふたりのおたよりを紹介いたします。


 今日のメールは様々な気づきがありました。
 
 「ゴミを一つ捨てる者は、大切な何かを捨てている
  ゴミを一つ拾う者は、大切な何かを拾っている」
 
 そうですね。おっしゃる通りです。 
 更にこんな風に考えました。
 昔、汽車の中でお弁当を食べた時のカラは、座席の下に置く、
 これが普通でした。誰もがそうしていましたし、おかしいと
 思った人もいませんでした。
 タバコの吸い殻はどうでしょう。みんなポイポイ道に
 捨てていました。携帯の灰皿なんてありませんでしたから。
 
 そういうことを習慣として受け入れていた人にとっては、
 ごみを捨てることに何の抵抗もないのでしょう。
 おかしいこととして受け止めるアンテナが錆てしまって
 いるのでしょう。錆ている人はごみがあっても気がつきません。
 
 同じ環境や状態にあってもアンテナが研ぎ澄まされている人は
 まるで違います。
 
 私自身、錆ていましたから良く分かります。
 今はかなり研ぎ澄ましていますので、あとは行動するかどうかの
 問題です。
 
 茶道を始めた時に、師匠から言われた言葉が私の錆を
 落とすきっかけになりました。
 「畳のへりを踏みましたね。意識がそこにないから、そういうことが
 平気なんですよ。ヘリを踏むのは相手の頭を踏んでいるのと
 同じです。気働きができない人は、何をやっても同じです」
 
 意識がそこにないのです。ごみを見ても意識がないのです。
 拾う人を見てもおそらく感じないのでしょう。
 村上さんが感じたように、恥ずかしいと感じる心があれば
 錆びてはいないといえます。
 
 部屋が汚れていても、意識がないのです。アンテナが錆びているから
 感じる心がないのです。
 
 ごみを拾う人が信用されるのは、そういうことにまで意識が
 あるということで、錆ないアンテナを持っている人は、お客様に対しても
 意識をしているということでしょう。(後略)


   大井先生、ありがとうございます。大井先生からのメールは
   もう少し続くのですが、途中まで掲載させていただきました。
   途中でごめんなさい。僕なんか畳のへりを踏みっぱなし。
   大井先生、またいい話を聞かせてください。(村上)


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人はなさけのもとに

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 【今日も元気に
お客が増える!】 175
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101227

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   この時期、郵便ポストの投函口は
   「年賀郵便」と「一般の郵便」にわかれます。
   はがきなど通常の定形郵便物を入れるところは
   年賀状専用の投函口となります。

   先日、雪が降り積もった夜です。ポストにも雪。
   「年賀郵便」と赤い文字で書かれたシールの上にも
   雪がついていました。見えませんでした。うっかり、
   ご入金お礼ハガキを年賀専用口に入れてしまいました。
   しまった! 年賀はがきとして扱われ、
   半月後の元旦に配達されるのだろうかと心配です。
      

 今日の内容
  *人はなさけのもとに(おたより本文)
  *予備校と勉強とアルバイト(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  人はなさけのもとに
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「商人の道ならば、
  まずは金を儲けなくては
  一生人にうとまれる。
  なんでもかんでも
  金は儲けたいものだ」


 『近江商人 幕末・維新見聞録』という本には
 近江商人・小杉元蔵の日記が載っているそうです。

 明治元年(
1868年)、32歳の小杉元蔵。
 翌年春からの「のれん分け」を許されました。

 独り立ちしたからには「金は儲けたいものだ」と
 経営者の意気込みを語ったと言われています。

 のれん分けを許されるということは、
 すでに番頭に昇進していたということ。

 店を経営し、家事を切り盛りし、
 奉公人を指導、監督していました。

 年度末、仕事納めの
1229日。
 元蔵の日記にはこう書かれているそうです。


 「おかげにて人となり、
  有難き事なり、(中略)
  鳥は野山の木に止る、
  人はなさけの下にすむなるべし」


 周囲の人のおかげにより一人前となり、
 人の情けによってこうして生きていられる、
 商売をすることができる。ありがたいこと。

 そんな意味でしょうか。

 この年末の日記には、まず、
 お世話になった人の名前をあげていました。

 ふつうであれば、「おかげ」とは
 神仏のおかげ、ご先祖様のおかげです。

 ほとけさまが守ってくれるからであり、
 神さまが願いをきいてくれるからであり、
 ご先祖様のご加護のおかげです。

 もちろん元蔵もそう感じていたでしょう。
 でも、それと同じくらい現世にも感謝。

 それまで出会った人々のおかげ。
 実在する周囲の人のおかげ。
 お金をくださったお客のおかげ。
 商品を仕入れさせてくれた取引先のおかげ。
 応援してくれるみんなのおかげ。
 育ててくれた主(あるじ)のおかげ。
 協力してくれる丁稚(でっち)のおかげ。
 いつも理解してくれる家族のおかげ。

 きっと、日記には書き切れないほど
 お礼を述べたい人がいたでしょう。
 感謝していた相手がいたでしょう。


 僕も同じです。

 僕はいま、あなたの顔を思い浮かべ、
 あなたの名前を思い浮かべ、
 あなたの声やメッセージ、コメントを思い出し、
 あなたからのお便りやハガキを思い出しながら
 このメールレターを書いています。

 僕が今年、元気に仕事をできたのは
 あなたのおかげです。

 このメールレターを読んでくださり
 ありがとうございます。あなたです。

 読んでいただけるから書けます。
 だれも読んでくれないとわかれば書けません。

 このメールレターに返信をくださり
 ありがとうございます。あなたです。
 「勉強になりました」「いい話ですね」と
 反応していただけるから書く励みになります。

 ひとりずつ名前を申し上げたいのですが、
 とってもありがたいことに大勢いらっしゃいます。

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邪魔になる人

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 【今日も元気に
お客が増える!】 174
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101222

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   どれだけ従業員教育に力を入れても、
   業績がよくなるとはかぎりません。
   社員教育に時間とお金と労力を費やすことは
   とても重要です。必要です。
   ただし、それだけではお客は増えません。

   もっとも大切なことは
……と話をするたびに
   僕は経営者から嫌われそうです(笑)
      

 今日の内容
  *邪魔になる人(おたより本文)
  *早稲田の鶴巻町に下宿(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  邪魔になる人
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「乱雑な部屋は、あなたの心の迷いの表れ」

 ドキッとしました。ガクッとしました。
 この言葉を新聞で目にしたのです。

 年末の大掃除に際して、掃除をうながすために
 使われた表現ですが、僕には痛いのなんのって。

 僕の仕事場はひどい状況です。
 「心の迷い」なんてかわいらしすぎる。

 心がゆがんでいる、すさんでいるって感じ。
 乱雑どころではなく、まるで解体現場。
 (なんとなく通じますか?)

 なんとしてもきれいにしなくちゃ。
 たった一行がやる気を起こさせてくれました。


 標語、教訓、警句。短く鋭いひとことは、
 仕事にも私生活にもいい影響を与えてくれます。

 うれしいことに、このメールレターでも
 「参考になりました」と言っていただける言葉が
 これまでいくつもありました。

 多いのは、なんといっても「近江商人」関係の表現。
 
2009年の8月10日に「商売の10教訓」を紹介。

 以来、折にふれ近江商人関係の話をしていますが
 そのたびに「書き写しました」などと反響大。

 そこで今日は、藤井彦四郎の言葉を紹介します。

 近江商人の三代目として生まれた藤井彦四郎は、
 分家をして
31歳のときに「藤井糸店」を創業します。

 「スキー毛糸」を製造販売したり、日本で初めて
 化学繊維を輸入して「人造絹糸」として販売したりして
 一代で成功をおさめた典型的な近江商人です。

 藤井家の家訓として、とても細かく書かれた
 わかりやすい言葉が残されています。

 たとえば、こんな一節があります。

 一、家計の取締を厳にし不急の費(ついえ)を省き、
 毎日いささかづつにても貯蓄に心懸け、
 不時の費用、公共の用に備えおき、(以下省略)

 あるいは、今に通じる就業規則を唱えています。

 一、男女を問わず各業務に勉励するはもちろん、
 日々の仕事を正しく時刻を定め置きて、
 働くべき時は必ず働き、休むべき時は必ず休み、
 昼夜起居の時間を正うし、(以下省略)


 こういった家訓を紹介することは意義ありますが、
 じつは僕が身にしみて反省した「
15訓」があります。

 藤井彦四郎の店に掲げられていた、
 『事業の邪魔になる人』という
15の箇条書きです。

 変わっていると思いませんか。
 「事業を成功させる人」ではなく、
 「事業の邪魔になる人」というのですから。

 当然、ダメ従業員、イマイチ社員への戒めですが、
 ショックだったのは、ほとんど僕にあてはまること。

 どれもこれも(僕のこと、俺のことじゃん)って感じ。
 従業員と言わず、経営者にもあてはまりそうです。

 一つひとつを読むぶんには、うんうんと思いますが、
 
15も並ぶと、世の中邪魔になる人にあふれています。

 いかがでしょう。あなたには縁のない言葉と思いますが、
 念のためご一読を。



 事業の邪魔になる人

 一、 自己の職務に精進することが忠義である事を知らぬ人

 二、 共同一致の融和心なき人

 三、 長上の教へと他人の忠告を耳にとめぬ人

 四、 恩をうけても感謝する心のない人

 五、 自分のためのみ考へ他人の事を考へぬ人

 六、 金銭でなければ動かぬ人

 七、 艱難(かんなん)に堪(た)えずして
    途中で屈伏する人

 八、 自分の行いに就(つ)いて反省しない人

 九、 注意を怠り知識を磨かぬ人

 十、 熱心足らず実力のないのに威張(いば)り
    外見を飾る人

 十一、夫婦睦(むつま)じく和合せぬ人

 十二、物事の軽重緩急(けいちょうかんきゅう)の
    区別の出来ぬ人

 十三、何ごとを行ふにも工夫をせぬ人

 十四、国家社会の犠牲となる心掛けのない人

 十五、仕事を明日に延す人


 以上、近江商人博物館の展示物より
 書き写してきました。
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お客が増える理由

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 【今日も元気に
お客が増える!】 173
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101216

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   昨日、名古屋から米原まで新幹線に乗車。
   わずか二十数分ですから自由席へ。
   1号車から5号車までが自由席か

   なにも考えずに3号車へ。

   これが、たばこオーケーの喫煙車両。
   入ったとたんにたばこの匂い。
   じつは不肖、村上、長年タバコを吸っていました。
   禁煙して数ヵ月。禁煙理由がこれまた意外。これは後日。
   「受動喫煙するくらいなら、自分で吸ったほうがいい」
   と考えだす前に2号車へ移動しました。ふぅ〜あぶない。
   いまでもときどきタバコを吸っている夢をみます。
      

 今日の内容
  *お客が増える理由(おたより本文)
  *親不孝は絶好調(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  お客が増える理由
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6400世帯を営業エリアと決めて、
 チラシを折り込むのは、そのエリアだけ。
 そう決めたケーキ屋があります。

 このエリアには、ほかにケーキ屋が4店。
 たった
6400世帯に競合が4店あるのです。

 ケーキ屋のお父さんは、もちろんケーキが得意。
 厳しい修業を経た息子さんはフランスのお菓子が得意。

 このエリアでいちばんになろう!
 そう決心して取り組んだことは、わずか
100円前後の
 シュークリームの販売個数を増やすことでした。

 それから5年。上得意客数が3倍以上に増えました。
 客数、ではありません。上得意客数です。

 はっきり言って、お金はほとんどかけていません。
 以前と同じ、ときどきチラシを配布するだけ。

 戦略を考えると、戦術が変わり、お客が増えるのです。



 小学生や中学生、社会人のクラスもあり、
 とてもにぎわっている英会話学校がありました。

 教室の数は
25。講師の数もそれだけ必要ですから、
 完全に企業ですね。あとはいかに拡大するか。

 ところが、この英会話教室の経営者は、
 小学生と中学生、社会人の募集をやめました。

 5年かけてゼロにしました。ゼロです。
 募集をやめなかったのは高校生。

 正しく言うと、海外の大学に留学を目指す高校生。
 各高校に1人いるかどうか、そんな少数の高校生。

 その高校生に絞ったところ、粗利益が何倍にも。
 戦略が変わると、利益性がよくなるのです。



 フランチャイズチェーンの弁当屋さん。
 メニューは全国一律。すべてが本部の指示通り。

 これじゃ、なにひとつオリジナル性を打ち出せない
……
 と思いましたが、じつは、ありました。

 同じチェーン店は、どこもやっていません。
 競合する弁当屋も総菜屋もスーパーの弁当売り場も
 やはりやっていない、という方法が。

 3年でお客の数は増えました。
 新規客も増えましたが、リピート客がより増えました。

 当然、売上も増えますが、うれしいのは、
 
FCチェーン大阪300店舗で1位になったこと。

 経営者に不可欠なこと、必要なものがあります。
 プラス、戦略によってお客は増えるのです。



 損害保険の代理店研修生。
 3ヵ月ごとにクリアすべき厳しいノルマがあります。

 「見込客
300人をリストアップしてください」
 研修生はみな、家族、親戚、同窓生、前職で同僚だった人を
 書いて提出します。それ以外に書きようがありません。

 ところが、ある研修生は違いました。
 (家族や親戚の名前を書くのはいやだな


 電話帳をひらき、
300人の名前と住所を転記。
 しかたないので飛び込み営業をしました。

 それから3年。研修期間が終わりました。
 3ヵ月ごとのノルマを達成し続け、
 晴れて代理店経営の資格をもらえたのは3人でした。
 
120人中、3人しか残ることができませんでした。

 そのなかに、電話帳から書き写した営業マンがいます。
 親戚には営業しませんでした。すべて飛び込み。
 いったい、どうやって契約をしたのか。

 「そんなにむずかしいことではありません。
  むしろ簡単です。だれでもできることです」

 営業で、これだけは大切! という一点があります。
 そこを守り切れば、面談率8割、成約率4割は可能です。


 今回紹介した4つの事例は、すべて、
 これまでメールレターで紹介してきた話です。

 ケーキ屋さんが今年の3月。
 留学予備校さんが今年の7月。
 弁当屋さんが昨年の
10月。
 保険屋さんが今年の2月。


 最近、読者登録をしてくださったあなたは、
 今年前半や昨年のバックナンバーを
 お読みになっていない可能性が高い。

 そりゃそうですよね。みなさん忙しい。
 バックナンバーを読む時間なんてありません。

 そこで、忙しいあなたに、反響の大きかった話を
 ダイジェストとして紹介したわけです。

 というのはウソ。ごめんなさい。
 僕のセミナー案内をするためです。

 この4事例のいきさつ、やり方を話します。
 お客が増える経営のやり方です。
続きを読む...

365日続ける人

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 【今日も元気に
お客が増える!】 172
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101213

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   熊本で市電に乗りました。どこまで乗っても
150円ですが、
   
500円乗り放題のワンディパスを購入。
   熊本駅前から熊本城を往復。これで
300円。
   熊本駅前からセミナー会場へ。
150円。
   ワンディパスを見せると、熊本城の入場料が
100円割引。
   合計
550円分使わせていただきました。また乗りたい。

   しかし、2両ある車両に車掌が乗っています。
   人件費はいくらだろう。赤字必至では
と心配です。
   安いのはありがたい。しかし、続かなければ。
   経営とはむずかしいものです。
      

 今日の内容
  *
365日続ける人(おたより本文)
  *一浪時代(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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365日続ける人
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 あなたは、日刊のメルマガを読んでいますか。
 
365日配信されているメルマガです。

 この1年間、僕が欠かさず読んだメルマガがあります。
 いつものことながら、僕がいいと思ったものを3つ紹介。

 「知らなかった」「たしかにいい」と
 思った方は、どうぞメルマガ登録をしてください。

 「読む継続」の推薦ですが、無理しないでください。
 あくまでも、決めるのはあなたです。


 1★村上透が読んでいる日刊メルマガ

 ひとつめは、山田一美先生が発信しているメルマガ。

  戦略コーチ山田が選ぶ
経営の真実「いなだ語録」

 このメルマガは、僕にとてもふさわしい。
 怠け者で、継続性に欠け、根性がない、つまり
 三日坊主の僕のために存在しているからです。

 毎月1日から
31日まで、
 「経営の真実」を届けてくれます。

 翌月になると、1日から
30日まで
 また同じものが配信されます。
 毎月、「繰り返す」ということが、
 自動的にできるのです。

 朝6時に配信。
 その日いちばんに読むメルマガです。

 今朝読んだ内容は、1ヵ月前にも読んだもの。
 2ヵ月前の今日、3ヵ月前の今日にも読んだもの。

 毎月読んでいます。しかし、この僕のことです。
 1ヵ月経ったからといって、たやすく成長しない(泣)

 継続と反復の大切さを教えてくれます。
 
http://www.ekeiei-no1.com/serv05.html


 2★村上透が読んでいる日刊メルマガ

 土曜日も日曜日も関係なく毎日配信され、
 毎日読むメルマガの2つ目は、
 中川清徳(きよのり)先生が発信する【ピカイチ情報】。

  社長、上司が「あの人はすごい!」と
  いわれるピカイチ情報

 中川先生のメルマガは見逃せません。
 ときどき、僕のメールレターを紹介してくれるから、
 ではありません(笑)

 「へえ〜」「ほんと?」「なるほど!」の
 連続だからです。ためになるのです。

 「量」という概念は、とても重要です。

 僕のメールレターは平均して毎月8回配信。
 中川先生は、確実に毎月
30回か31回配信。

 僕が何を言おうと8対
30、あるいは8対31
 量で勝負になりません。当然、質もしかり。

 僕のメールレターは
172通目なのに、
 中川先生は
629号目。話になりません。

 編集後記には、「妻・志津江」さんが
 たびたび登場します。

 西へ東へ駆け回る中川先生の留守をあずかり、
 夜遅くまで仕事をされる、妻・志津江さま。
 すごくすてきな奥さまです。

 家族っていいなあ、仕事のパートナーって
 とてもいいなあと、いつも思います。

 従業員が一人でもいる会社の社長には、
 ぜひ読んでいただきたいメルマガです。
 
http://archive.mag2.com/0000283000/index.html


 3★村上透が読んでいる日刊メルマガ

 毎日、内容が異なるメルマガです。
 ランチェスター経営株式会社の代表、
 竹田陽一先生の語録を配信するものです。

  竹田ランチェスター3分間講座

 金沢の小嶋隆史先生が発信しています。
 昨年の
12月1日が1回目、
 先月の
1130日に365回目を配信しました。

 たとえば、ある日の語録。

   ◉従業員
100人以下の会社では、
    業績の
9698%が社長1人の戦略実力で決まる

   企業は人で決まるという「人」とは、
   「社長自身」になる。人は何事につけても
   自分に都合がいいように考えるクセがあります。
   あなたはこの「人」を「従業員」であると
   思い込んでいませんか。

   □従業員教育は大切ですが、
    まずは社長自身の実力を高めることから。


 最後の2行は小嶋さんのコメントです。
 竹田先生の言葉に続き、必ず、小嶋さんもコメント。
 的を射たまとめをしてくれます。

 僕が発信する、このメールレターのように
 ダラダラ長くない。スパッと歯切れいい。

 短くまとめるほうが長い文章よりむずかしい。
 
365日分を書くのですから、これはたいへん。

 加えて、毎日送信。続けるってたいへんです。
 
365日続けることができる人を僕は尊敬します。

 その小嶋さんが招いてくださいました。
 今週の木曜日、
16日、金沢開催のセミナーです。

 毎月、小嶋さんが主催するセミナーへは、
 
60人から70人の経営者が集まるそうです。

 いまの時期、それだけの人数が
 継続的に集まるセミナーは、そうそうありません。

 まじめに継続する人には人が集まるんですね。

 小嶋さんが、「この4つの事例を話してください」と
 選んだ事例です。こちらからごらんください。
 
http://www.lanchester-kanazawa.com/

 では、今日のメールレターの最後は、
 小嶋さんのメルマガからもうひとつ紹介します。

 僕にとって、人生を考え直す数年間でした。
 とりわけ、激動の一年間でした。
 この数年を振り返り、今年を振り返り、
 いまの僕に必要なものはこれだな、と思うことを
 小嶋さんのメルマガから転載させていただきます。
 偏屈な僕に欠けていることです。
続きを読む...

そうじをすると……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101209

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   3日の明石、5日6日の福岡、そして一昨日7日の熊本。
   今月前半のセミナーを終えました。
   聞きに来てくださった、あなたにお礼を申し上げます。
   ありがとうございます。会うことができてうれしかったです。
   今回参加できないけど
とメールをくださった方もたくさん。
   わざわざありがとうございます。

   セミナーの機会をくださった山田一美先生、小串広己社長、
   そして畑岡誠也社長に深く感謝しています。

   お客が増える事例、お客との関係づくりを深める事例を
   紹介させてもらった僕こそ、いちばんの勉強になりました。
   だれよりも、教える人自身が勉強になり、育つと言われます。
   ありがたい機会を与えてくださったのに、成長しなければ
   みなさんをがっかりさせてしまいます。肝に銘じます。
      

 今日の内容
  *そうじをすると
……(おたより本文)
  *本命不合格(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  そうじをすると
……
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

   老紳士は右手に軍手をはめて、左手には2つのゴミ袋を
  持っている。空缶とその他のゴミを分別しながら、黙々と
  拾っている。圭介は、ふと立ち止まり思った。
  (ひょっとして、ボケ老人かな)

  「認知症」になった伯父がいる。夜中に突然スーツを着て、
  「今から会社へ行く。緊急役員会の招集があった」と外へ
  飛び出して行った。伯母が慌てて止めたが、そのまま
  タクシーに乗ってしまった。会社のガードマンが警察に
  通報し、大事になってしまったと聞いている。そのことが
  頭にあったので、ちょっと心配になったのだ。
   でも、仮にそうだとしても、交通事故の心配もないし、
  まぁ大丈夫だろう。


 『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』の
 本文2ページ目には、老紳士が登場します。

 ずいぶん高そうな背広をパリッと着こなしている、
 いわゆる紳士がゴミを拾っているのです。

 この本は、そんな気になる始まり方をします。
 志賀内泰弘さんが書いた、「そうじ小説」です。


 主人公の圭介はガスショップに勤務。
 リフォーム部門の工事マネージャーです。

 本文6ページ目には、ズバリ、本書のテーマが
 圭介の言葉を通して語られます。

  「じゃあですね、お聞きしますけど。いつも社長は、
   キレイ、キレイって言うけど、そうじをすると
   売上が上がるんですか? お金が手に入るんですか?」
   社長は言葉に詰まってしまった。「そうじをすると
  売上が上がるのか? お金が手に入るのか?」そんな
  ことは考えたこともなかった。社員に面と向かって
  訊かれると、答えようがない。言葉に詰まって、
  ちょっと力んで社長が言った。
  「とにかくだなぁ。キレイにすると、
   すごく気持ちがいいんだよ!」


 あなたはどう思いますか。
 そうじをすると、何かが変わると思いますか。

 売上が上がる! と断言できるなら、
 社員教育に使いやすい。社長には好都合。

 でも、言い切れません。白状しますが、
 そうじをすると、どんないいことがあるか、
 僕は明確に言うことができませんでした。

 そうじを否定しません。メリットはあります。
 でも、
そうじ第一主義というわけでもない。

 この本の主人公、圭介は
15ページ目でこう言います。


  「そうじをすると売上が上がるんですか?
   お金が手に入るんですか?」
  なとど言ってしまったが、これは社長がしつこく言うので、
  日頃から思っていることだった。そうじを
30分する時間が
  あったら、営業を一軒でも取った方が確実に「利益」に
  つながるはずだ。だって、「お客さん」はお金を払って
  くれるが、「そうじ」はお金を払ってはくれないのだから



 圭介の考えはわかります。わかる気がします。
 そうじをして損をするわけではありませんが、
 利益に直結すると言い切れるわけでもない。

 その時間を営業活動にあてた場合、
 より利益につながると考えるのは僕だって同じ。

 そこのところをだれかが教えてくれたら楽。
 メリットがわかれば頑張ることができます。


 しかし、そうじをするとどうなるのか、
 教えてくれる人はいません。だから、
 圭介は
試しにそうじをはじめるのです。

 はたして、この実験はどうなるのか。

 この本の
61ページ目で老人が言います。
 冒頭に登場した老紳士が圭介に言う場面です。


  「おぉ、そうだ。1つ言い忘れておった。忠告して
   おくがな、実は、そういうわけで、そうじをすると
   売上が上がるんじゃよ。だがな、問題はそこにある。
  『売上が上がるから拾おうとか、お金が手に入るから
   拾おう』と思ったとたん、売上が上がらなくなる。
   これがまた不思議でな。このカラクリは、ワシも
   いまだにわからん。ワッハハハ」

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ゴミを拾える人

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 170
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101206

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本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   
1216日、金沢でセミナーをします。
   主催者の小嶋さんは、いつも考えてくれます。
   「北陸で聞けないようなセミナーをやりたい」
   その企画、発想力に頭が下がります。

   
1219日は滋賀県大津市でセミナーです。
   主催者のひとり、糀谷(こうじたに)さんは
   「有益な情報を惜しみなく出してください!」
   と、これまた地元経営者思いの方です。
   その熱意のおかげで僕に話す機会が与えられました。
   小嶋さん、糀谷さん、本当にありがとうございます。
      

 今日の内容
  *ゴミを拾える人(おたより本文)
  *煮え切らない志望校(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  ゴミを拾える人
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 僕は以前、雑誌の編集をしていました。
 経営者向けの月刊誌です。

 経営誌なのに、付録もあったんですよ。
 管理者向けの小冊子と一般社員向けの小冊子。

 こうあるべき。あれはだめ。もっとこうしろ。
 そんな説教調の社員教育冊子です。

 (自分から進んで読みたいと思える本を
  つくることはできないだろうか)

 社員教育の「テキスト」ではなく、
 どこにでもある「自己啓発書」でもなく、
 もちろん「マニュアル」でもない。

 
なんとなくやる気になってしまう本。
 そんなものがつくれないだろうか。

 そこから企画したのが「短編小説」。
 
64ページの小説を付録にしようと考えたのです。

 さあ、だれに小説執筆をお願いしようか
……
 僕が選んだ人は、志賀内泰弘さんでした。

 雑誌のコラムとして数ページをお願いしたことは
 ありますが、小説を依頼したことはなし。
 それでも、僕には確信がありました。

 志賀内さんだったら、おもしろい小説を書ける。
 志賀内さんだったら、読ませる小説を書ける。

 その後、何作も書いていただきましたが、
 もっとも売れ行きがよかった小説があります。

 『掃除をすると儲かるのか?』

 という小説です。

 この話の続きをもっと読みたい。そして、
 もっと多くの人に、この話を読んでもらいたい。
 僕が心からそう思える、おもしろい本でした。

 いつの日か、これが一冊の単行本になればいいな。

 そういった願いは通じるものです。
 つい先日、ダイヤモンド社から出版されたのです。

 『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』

 この本は社員に読ませてください。
 社員に読んでもらってください。

 「社長、いい本を教えていただきました」

 きっと、そう言ってもらえます。
 めずらしく(笑)、僕には自信があります。

 この本について、著者の志賀内泰弘さんはこう言います。

 (ここから)

 『信頼できる人とは、ゴミを拾える人』


 石川県七尾市に住む友人が、
 わざわざ訪ねて来てくれました。
 名古屋駅で待ち合わせをして、
 地下街の喫茶店で話をしました。
 楽しい時間は、アッという間に過ぎてしまいます。

 2時間ほど話し込んで喫茶店を出ました。
 駅の改札に続く階段の前で、
 その友人が急に前屈みになりました。
 そして、足元のゴミをサッと拾ったのです。

 別に、特別なことをしたという感じもなく、
 そのまま会話を続けて歩きました。
 でも、そのゴミというのは、
 くちゃくちゃになったティッシュペーパーでした。
 誰が鼻をかんだのかわからない代物です。

 正直に告白します。

 実は、私もそのティッシュペーパーに
 気づいていました。そして、拾うのをためらいました。
 そのためらっている間に、彼はパッと拾ったのでした。

 恥ずかしかった。
 本当に恥ずかしかった。

 さて、

 先般、ダイヤモンド社さんから発売になった拙著
 「なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?」の中に、
 こんなキーワードを書かせていただきました。

 「ゴミを一つ捨てる者は、大切な何かを捨てている
  ゴミを一つ拾う者は、大切な何かを拾っている」

 というものです。
 これは、私が
20年ほど前に
 「心の師」から教えていただいた言葉です。
 この大切な「何か」とは、何なのでしょうか。

 
20年間、ずっと考えてきました。

 実は、そんなに長い間考えても、
 「ズバリこれだ」という答が見つかりません。
 反対に、次々とたくさんの言葉が浮かんできます。
 「品格」「こころ」「おもいやり」・・・

 人によってさまざまな言葉が当てはまると思います。
 その中でも、私は「信用」という言葉を
 一番に上げたいと思います。
 人の目の前でポイッとゴミを捨てる人を、
 あなたは信用できるでしょうか。

 空缶を車の窓から中央分離帯へ投げ捨てる人。
 タバコの吸殻を、舗道に捨てる人。

 その人たちは、「信用」を捨てているのです。
 いくらお金持ちでも、
 どれほど大きな会社の社長さんでも、
 空缶のポイ捨てをするような人とは
 付き合いたくありません。

 もし、そういう人と、友達だと見られるだけで、
 こちらの信用が落ちてしまいます。

 さてさて、その反対に・・・。

 冒頭の友人の話です。
 私がもっとも大切にしたいと思う
 「信頼」できる人物です。

 (ここまで)

 あなたも同じ考えではないでしょうか。
 同じ感覚というか、価値観というか。

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社説を読む

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お客が増える!】 169
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101203

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   印刷物を安く発注できないかと思い、ネット検索。
   わかりやすいホームページが見つかり、
   紙の色が気になったので資料請求を。

   この資料請求に対するメールがていねい。
   自動返信ではなく手書き? と思うほど。
   資料が届いた頃、タイミングよくメール。
   資料の説明もわかりやすく、なるほど!

   結局、この福井県の印刷会社に注文しました。
   すべてネット上のやりとりですが、
   まるで実店舗での有人、対面かのよう。
   ネット上で可能です。いわんや対面なら。
      

 今日の内容
  *社説を読む(おたより本文)
  *硬派気取り(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  社説を読む
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 このメールレターで何度も紹介していますが、
 志賀内泰弘さんをおぼえていますか。

 もと、
しがないサラリーマンの志賀内さん。

 志賀内さんは毎日、メルマガを発信しています。
 曜日によって内容が違うのですが、
 毎週金曜日は『ちょっといい話』の日です。

 
1126日のことでした。
 (今日はどんな話だろ
)と読み始めると、
 「みやざき中央新聞」の社説を紹介するとのこと。

 新聞の社説を紹介?

 みやざき中央新聞のことを知らない僕は疑心。

 大学入試の小論文対策として、
 新聞の社説を切り取って読んで以来、
 社説は読まないコーナーのひとつです。

 しかし、わからないものです。
 社説ということを忘れて読みました。

 「日本一心を揺るがす新聞の社説」です。
 志賀内さんいわく、「新聞に掲載された時から、
 ずっと心に残っている私の一番好きなお話」。

 読んでみませんか。


 (ここから)

 心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を


 その絵本の帯に、
 一人の名も無い主婦のメッセージが書かれていた。 

 「朗読を聴いて、うちのムスメが食事を残さなくなりました」

 絵本に食肉加工センターの「坂本さん」という人が登場する。
 実在の人物である。
 坂本さんの職場では毎日毎日たくさんの牛が殺され、
 その肉が市場に卸されている。

 牛を殺すとき、牛と目が合う。
 そのたびに坂本さんは、
 「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。

 ある日の夕方、
 牛を荷台に乗せた一台のトラックがやってきた。
 「明日の牛か
」と坂本さんは思った。

 しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。
 不思議に思って覗いてみると、
10歳くらいの女の子が、
 牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。
 その声が聞こえてきた。

 「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ
……

 坂本さんは思った、

 (見なきゃよかった)

 女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。

 「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。
  だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした。
  ばってん、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。
  明日はよろしくお願いします
」 

 (もうできん。もうこの仕事はやめよう)

 と思った坂本さん、明日の仕事を休むことにした。
 家に帰ってから、そのことを小学生の息子のしのぶ君に話した。
 しのぶ君はじっと聞いていた。

 一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は父親に言った。

 「やっぱりお父さんがしてやってよ。
  心の無か人がしたら牛が苦しむけん」

 しかし、坂本さんは休むと決めていた。

 翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。

 「お父さん、今日は行かなんよ!
 (行かないといけないよ)」

 坂本さんの心が揺れた。
 そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。
 牛舎に入った。坂本さんを見ると、
 他の牛と同じようにみいちゃんも
 角を下げて威嚇するポーズをとった。

 「みいちゃん、ごめんよう。
  みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。
  ごめんよう」

 と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。
 殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。
 坂本さんが、

 「じっとしとけよ、じっとしとけよ」

 と言うと、みいちゃんは動かなくなった。
 次の瞬間、みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。
 牛の涙を坂本さんは初めて見た。

 
(『いのちをいただく』西日本新聞社)より 


    
*    *    *    *


 その小学校(熊本県)では、助産師として
 日々キラキラと輝く命の誕生の瞬間に立ち会っている
 内田美智子さん(福岡県行橋市)と、
 酪農家が心を込めて育てた牛を毎日解体している
 坂本さんのお二人をお招きして、
 「いのち」のお話を聴くという授業をしたのだった。

 その絵本は、坂本さんの話を聴いて感動した内田さんが、
 坂本さんにお願いして出版させてもらったのだそうだ。

 その『いのちをいただく』(西日本新聞社)のあとがきに、
 内田さんはこう書いている。

 「私たちは奪われた命の意味も考えず、
  毎日肉を食べています。
  自分で直接手を汚すこともなく、
  坂本さんのような方々の悲しみも苦しみも知らず、
  肉を食べています。
 『いただきます』『ごちそうさま』も言わずに
  ご飯を食べることは私たちには許されないことです。
  感謝しないで食べるなんて許されないことです。
  食べ残すなんてもってのほかです


 考えてみたら、冷蔵庫って食べ物を腐らせないためにあるのに、
 その冷蔵庫の中でいろんなものが腐ってはいないだろうか。

 残さないで食べ切ることがどうしてこんなに難しいのか、
 特に宴会やパーティで。

 坂本さんも、内田さんも、ステキな人なんだろうけど、
 このお二人を呼んだ小学校もステキな学校だなぁと思った。

 (ここまで)

 いつもこんないい話を教えてくれる志賀内さんですが、
 いい話を紹介するだけではありません。

 以前、案内したことがあるように自分でも書きます。
 いい本を何冊も書いています。

 が、今回、これは決まり、これで決まり、という本を
 つい先日、出版しました。

 こんな小説、これまでなかったという本です。
 空き缶1本から、本1冊なんですから。

 いい話をたくさん知っている人は、
 いい話を書くことができるのですね。

 次号で紹介いたします。お待ちください。

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