8%の市場

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 226
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110725

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   一週間前の
17日、3人クラブの福岡開催でした。
   ホワイトベースのセミナールームが超満員。
   講師側は3人入れ替わりですが、受講生は
   朝から夜までのロングロング勉強モード。
   おつかれさまです。ありがとうございます。

   翌
18日は、僕の事例セミナーに全国から。
   山口県、大阪府、千葉県に帰る方の
   たいへんさを思うと、もっともっと
   
帰りたくなくなるセミナーを目指さねばと。

   何度聞いても、高萩さんの話に聞き入り、うなり、
   小串社長の分析に目をみはり、納得させられます。
   何十人に会っても、お客さまの学ぶ姿勢を学びます。

   セミナーを受講してくださった方々の
   お客さまがどんどん増えますように。


  
 今日の内容
  *8%の市場(おたより本文)
  *知識より素直さ(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  8%の市場

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「リーマンショックに感謝しています」

 理由や真意がわからなければ、
 (なにを言ってるんだ!)と
 疑問に思う方が多いと思います。

 「いまだから言えるんですが、
  リーマンショックがあって
  よかったと思っています」

 石川県のオカダ合金、岡田等社長は
 取材時、たしかにそう言ったのです。

 アルミ鋳物の会社でなければ、
 僕も違和感は感じなかったでしょう。

 売上が5億円から3億円台に落ちたことを
 聞かなければ、疑問に思いません。

 産業用ロボットの部品などを製造する
 同社にとって、リーマンショックは
 憎みこそすれお礼を述べる相手ではない。

 そう思うのですが、岡田社長は
 ニコニコしながら
よかったと言うのです。

 なぜか。

 教えていただいた話を整理すると
 次の3つにまとめることができます。

 1)研究時間が増えた

  
2009年になると仕事が激減。
  手があいた時間は技術や製品の研究に
  あてることができた。

 2)有利な設備投資ができた

  半分の予算で設備投資ができたことで、
  外注していた工程を内製化できた。
  雇用調整により他社の工期が長引くなか、
  オカダ合金は工期を短縮できた。

 3)思わぬ人材を発掘できた

  社内における研究時間が増えたことで
  従業員の作業レベルが向上し、改善策が
  次々と出された。


 他社が嘆き、落ち込み、途方に暮れて
 雇用調整し、手をこまねいているあいだ
 オカダ合金はマイナスをプラスに変換。

 リーマンショック後のわずか1年間で
 売上高を元の水準に戻しました。

 それどころか、純利益は以前より高い水準に
 達し、1人当たり純利益は業界平均の約4倍。

 鮮やか、と言いたくなるほどの業績回復には
 いくつかの理由があります。

 そのひとつが、
 「市場が狭い商品にこだわる」ことです。

続きを読む...

命を救う「三方よし」

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 225
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110714

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   僕の仕事場は一軒家ですが、隣の家との境界に
   「オンコ」の木があります。
   オンコとは「イチイ」であり、別名「アララギ」。
   寒さに強い常緑樹ゆえ北海道には多いのですが、
   隣の家のオンコは、その枝をかなり伸ばし、
   僕が手入れをしている畑に大きく侵入。
   地上は大きく日陰となり、地中には根がはびこり

   明らかに畑の作物がダメになってきています。

   隣はいい方なので、切ってほしいと言いにくい。
   勝手に切るのも、やはりまずいですよね。
   「一位」って、やっぱり強いなぁ(苦笑)


 
 今日の内容
  *命を救う「三方よし」(おたより本文)
  *
S店長との出会い(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  命を救う「三方よし」

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 痛ましい事故や震災が起きると、学識者や専門家
 と言われる人々から多くの意見が寄せられます。

 「いま必要なのはこういった活動」
 「政府はこうすべきだった」
 「今後はこんな対策が望まれる」

 どんなコメントを聞いても読んでも、
 そうか
きっとそうなんだろうな……と。

 自分が無知な分野に関しては、そのとおり!
 と確信を得ることがむずかしいものです。

 しかし先日、これはいい! と
 あなたに知らせたいアイデアを得ました。

 頭の体操の先生としてお世話になっている、
 小島章裕さんの「企画
ノート」。

 ありそうでない企画、でも現実的な企画。
 今回も紹介したくてしかたない企画です。

 「あったらいいな」という企画ではなく、
 「これは必要だ!」という案です。

 日本各地で、このアイデアが実現してほしい。
 そう願っています。

 (ここから)
 ◆企
ト◆
 
[2011-07-05 vol.1,998]
 運営 http://www.witem.co.jp/

 このメルマガ及び弊社HPに掲載されている企画は、すべて
 小島のオリジナル企画ですが、著作権フリー【無料】です。
 なお、企画上に登場する人物・企業等はすべて架空です。

 
*  *  *

 <<<< 津波避難ビルの運営 >>>>
 長い目で見ると経営感覚が必要。


 国土交通省は、地域住民が津波から逃げるために
 避難しやすい一定の構造上の強度を持つ中高層の
 「津波避難ビル」の整備に乗り出す。

 【津波避難ビル】津波による浸水が予想され、
 高台への避難に時間がかかる平野部や、
 背後に急な山などが迫る海岸集落で、
 堅固な中高層ビルを一時的な避難施設として
 市町村が指定する。(日経
2011.07.05

 本日は、このテーマで企画を考えてみました。
 私が考えたポイントは、
 『地元に親しまれる施設』であること。

 ▼『津波避難ビルの運営』

 私は「津波避難ビル」の整備に伴い、
 この施設に必要な要素として、
 『地元に親しまれる施設』であると考えました。

 理由1
万が一の時(気が動転している時)にすぐに
 「あっ、あそこだ!」と
 真っ先に思いつくくらい記憶に定着していること。

 理由2
新設したり、整備はしたものの、
 それ以降、まったくメンテナンスされず、
 ほったらかしにならないこと。
 津波の到来は、いつくるかわかりません。

 ●理由1では、国や自治体が造った施設の中には、
 地元住民でもまったく存在も利用方法も知らない物が
 少なくなく、それでは万が一の時も役に立ちません。

 ●また、理由2では、いつ襲ってくる非常時のために、
 ただ定期的なメンテナンスだけを永遠としていては
 コストがかかるだけで、そのうち経費削減で
 ほったらかしになりかねません。

 ●そこで、沿岸地域の高台(中高層ビル)という利点を
 活用して、地元住人に開放し(運営を委託し)、
 いろいろな活用法を考えてみてはどうでしょう。

続きを読む...

捨てるが勝ち

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 224
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110711

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   ・・さんは元気かなぁ、忙しいのかなぁ
……
   ときどき思い出して気になる方がいます。
   画屋(かくや)の小川社長もそのひとり。
   『世界を平和にするマンガレター まんが新聞』が
   久しぶりに届いて、あ、生きてた(笑)と安心。

   〈平成
23年1-7月合併号〉という、合併しすぎの
   まんが新聞は、相変わらず、小川社長たちの
   想いが伝わってくる豪華版でした。

   画屋のサイト、僕は好きです。
   「描き手よし 読み手よし 世間よし」って、
   うまいですねえ。そうです。三方よし。
   サイト内にある「4ページで読める偉人伝」シリーズは
   とてもためになります。大人も子どもも。
   




 
 今日の内容
  *捨てるが勝ち(おたより本文)
  *札幌市西区山の手へ引っ越し(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  捨てるが勝ち

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「ほかにどんな事例を話しますか?」
 という質問をいただきました。

 7月
18日の福岡セミナーでは、名古屋にある
 屋根瓦会社
M社の「地域戦略」を紹介します。

 前号のメールレターでそのように書いたところ、
 「ほかにはどんな事例が?」との返信です。

 主催者である小串社長は、次のように
 案内をしてくださっています。

 (ここから)

 ★ 経営脳科学研修室セミナーのお知らせ ★

 「ライバルが遊んでいるあいだに、
  あなたは勉強しませんか!」
   
  7月
18日(月曜日/祭日)13時〜18
  福岡市中央区大名1--42-403
  ローズマンション大名
  ホワイトベースセミナールーム

  参加費 
10,000

 昨年
12月に大好評だった、
 「事例に学ぶ1位づくりの法則」セミナーの第2弾です!

 そうです。
 お客が増える★プロダクションの村上透さんに、
 前回とは異なる事例を紹介してもらいます。

 「異業種から学んだほうがお客は増える」ことを
 村上さんに証明してもらいましょう。

 ★事例

 1
. 生活習慣病予防のための食事を宅配。
  大手参入も予防し、身の丈経営で沖縄1位の弁当会社

 2
. 営業エリアを10分の1に絞って集客。
  元請け比率をゼロから6割に高めた屋根工事会社

 3
. 「変える、絞る、捨てる」ことで
  赤字脱却、売上
1.5倍のわたりがに高級割烹

 4
. 必死に勉強。ぐうたら社長から戦略社長へ。
  売上3倍、経常利益2倍の不動産仲介業

 
村上さんが提唱している「非売三原則」をご存じですか?
  業績がいい会社は商品を売らないという、あの話です。

 「売るんじゃなくて、自然に売れていくんです!」
 「断られない営業が可能です!」
  なんて、ホントにそうなら聞いてみたいですよね。

  7月
18日、ライバルが遊んでいるあいだに、
  あなたは勉強しませんか。

 お申し込み・お問い合わせはこちらまで
  
keieinou3939@kjd.biglobe.ne.jp

 (ここまで)

 前号のメールレターで紹介した瓦屋根の
M社は、
 上記4つのうちの2番目の事例です。

 3番目の事例も強烈です。

 日本では少ないでしょう。
 わたりがに料理「割烹松屋」の事例です。


 経営の事例は
プラスの視点が大半です。

 「こんな商品を開発しました!」
 「こういう取り組みを始めました!」
 「人材を人財に変えて顧客支持アップ!」

 新しく始めること、追加することがほとんど。
 ところが、松屋の濱田(はまだ)社長は逆。

 
捨てる視点がほとんどなのです。

 ランチをやめたり、送迎をやめたり、
 飲み放題をやめたり、宴会を断ったり


 くわしくは
2009年の5月、メールレター017
 濱田社長の
断つようすを書いています。

 今日は、この春に濱田社長からいただいた
 メールをここに掲載します。

 いろいろおもしろおかしく書いていますが、
 深い意味を含んだ文章です。

 濱田社長から僕への私信ですが、濱田社長!
 メールレターへの掲載、何とぞご容赦。

続きを読む...

10分の1でもお客が増える

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 223
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110707

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   僕は暑い天気の日が好きです。もともと、
   エアコンはもとより扇風機も使いません。
   北海道に住んでいるからですが、
   冬の寒さを思えば、暑いのがうれしい。

   といっても、埼玉や名古屋、岐阜、京都などは
   沖縄以上に暑く感じることがあります。
   熱失神、熱けいれん、熱疲労にお気をつけください。

   熱失神(皮膚血管拡張→血圧低下)、
   熱けいれん(大量の汗→塩分濃度低下)
   熱疲労(大量の汗→脱水症状)


 
 今日の内容
  *
10分の1でもお客が増える(おたより本文)
  *本を処分(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  
10分の1でもお客が増える

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 名古屋市の人口は約
226万人、世帯数は約102万。
 住宅の数は約
111万戸にのぼります。

 個人を対象とする事業にとって、とりわけ
 住宅関連の会社にとって、
111万戸という数字は
 魅力的なものに映るに違いありません。

 市場が大きければ大きいほど、見込客が多く、
 需要が多いと考えるのがふつうです。

 (この巨大な市場にチラシを折り込めば、
  3パーセントの反響で
、5パーセントで

 と皮算用をしたくなるのが人間です。

 名古屋市の瓦屋根工事会社、
M社長も
 そんな夢を見たのかもしれません。

 飛び込み営業をしても効率が悪く、
 数多く訪問していると、悪徳訪販業者に
 間違われることもあります。

 お金はかかるけど、チラシがいい。
 そう考えたのも無理はありません。

 
M社長は名古屋全域に折り込みチラシを
 入れます。名古屋市すべてに、です。

 チラシには、無料点検をすることと
 施工作業の内容、概算料金を明示。

 反響は大きく、無料点検はもちろん
 瓦屋根葺き替えの依頼も急増しました。

 営業社員を4人も採用し、
 問い合わせ先を回り、次々受注。

 チラシによる施工件数は
800件。
 1億だった売上は1億
6000万円に上昇。

 やはり大都会、名古屋。住宅が多く、
 生活水準も高い。売上に大貢献。

 ところが、市内全域への折り込みは
 1年後にやめました。

 赤字だったからです。


 莫大な数のチラシ代、
 忙しいから増やした社員の人件費。

 これらの数字は承知のうえ。
 計算できるものでした。

 (そういうことか
……
 と認めざるを得ないものがありました。

 移動時間が長くなることのロスです。

 名古屋市内全域が営業エリア、施工エリアだと
 現場によっては車で1時間かかることも。

続きを読む...

「書くこと」より「書かないこと」

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 221
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20110705

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  
本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   昨日、旭川東高校山岳部の同期と
   
30年ぶりくらいに会いました。
   友だちの勤務先は札幌ドーム。
   ドームができる前は、十数年にわたり
   ゴルフ場の芝を管理していたそうです。
   ドームオープンと同時に転職。
   芝生一筋で
20年以上という男です。
   一芸一能、一意専心、同期だが一日の長。


  今日の内容
  *「書くこと」より「書かないこと」(おたより本文)
  *さすが人事部長(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 
     
  「書くこと」より「書かないこと」

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 店を開いて5年目を迎えた本田広之シェフは、
 理解に苦しむ日々を過ごしていました。

 『洋食や
はなこまち』の評判はとてもいい。
 お客さんはみんな笑顔になってくれる。

 「こんなおいしいイタリア料理を熊本で
  食べることができるとは思わなかった」

 「地元の植木町でとれた野菜をつかった
  フランス料理って最高ですね!」

 そんな言葉をかけてくれたのに、
 ぱったりと客足がとまってしまう。

 「また来ます!」と言うわりに来ない。
 1年経っても2年経っても来ない。

 新規客はそこそこ来店してくれるけど、
 リピート率がどうしても伸び悩む
……

 もしかすると、リップサービス?
 お世辞を言っただけ?

 そういうお客さんもいるだろう。
 でも、大半は本音を言ってくれたと信じたい。

 その証拠に、数百枚のアンケートがある。
 住所も名前も書いてくれたのだから、
 「また来ます!」と義理で言ったわけではない。

 住所も名前も書いてくれたからなおさら
 来店してもらえないのが疑問であり、
 不思議であり、悲しみでした。

 もっとおいしい料理をつくれば、お客は戻るのか?
 そう考えて、料理の研究にさらに時間を割きました。


 そんな本田シェフに手を差しのべた人がいます。
 熊本の経理コロンボ、畑岡誠也社長であり、
 福岡のホワイトベース、小串広己社長です。


 「料理は抜群においしい。味の問題ではありません。
  接客も合格。あとは、既存客との関係づくりかな。
  既存客におたよりを出してみましょう。それには
  小串社長に相談するのがベストの選択ですね」

 畑岡社長は、そうアドバイスをしました。
 経営者の相談相手として絶大な支持を得る
 畑岡社長です。十分、自分がコンサルできます。

 しかし、より専門的なレベルを提供しようと
 小串社長を紹介したのです。


 「経営上の数字を教えていただけますか。
  お客さまのことを想いながら、一枚一枚、
  切手を貼ることに同意していただけますか」

 小串社長のアドバイスは、
 脳科学にもとづいた科学的な実験と
 気持ちをこめて切手を貼るという非科学的な
 両面をあわせておこなうものでした。

続きを読む...