12月を迎える前に

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 【今日も元気に
お客が増える!】 168
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101129

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   毎月月末は、1ヵ月を振り返ってあなたにお礼。
   ほんの一部で心苦しいのですが、僕に送ってくれた
   メールやおたよりを紹介いたします。
   読んでくださっているあなたに、
   メールを送ってくれたあなたに、
   こころからお礼を申し上げ感謝しております。
   ありがとうございます。

   昨夜から降り続いた雪で、今朝の札幌は真っ白。
   どこもかしこも雪景色です。
   寒いから、精神きっぱりと、おはようございます!
      

 今日の内容
  *
12月を迎える前に(おたより本文)
  *子どもすぎた高校生(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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12月を迎える前に
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 ★
11月2日のメールレター(無財の七施)に
  こんなおたより。ありがとうございます。

 村上様
 いつも勉強させていただいています。
 なかなか含蓄のある文集ぞろいで、
 ありがとうございます。
 
 今回のメール、そうですよね、「申し訳ありません」
 ばかりを繰り返すのは最悪でしょうね。
 「申し訳ないと言えば、いいと思ってるの?」
 ということになりますね。
 
 そのご本是非読みたいですね。
 いい情報をありがとうございます。

 前回の布施のお話し、布施そのものの解説って
 なかなかないですね。何故布なのでしょうか?
 先日、新潟県の西福寺と言う雲蝶の作品があるお寺に
 行きました際、布施と言うのは、
 着ている衣を施したのが始まりで、
 衣を差し上げることもできない貧困にあえいでいる人は、
 7施で施すというようなことが出ていました。
 
 私は和顔施しかできませんが、
 ギブ、ギブの人生なのかしらと思いますが、
 本当は、テイクのほうが多いのかもしれませんね。
 寒くなってきましたが、お体大切になさってください。

                    大井澄子
 
 僕がこれまで、いくつもの「クレーム対応講座」や
 「マナー研修」を受けてきましたが、いちばん納得、
 共感できる方が大井澄子先生です。西福寺を教えて
 いただきありがとうございます。行ってみます。
 無財の七施って、知っている方が多いと知りました。
 僕は本当に知らないなぁ
……となさけない。(村上)


 ★
11月5日のメールレター(謝罪ではなく拒絶)に
  こんなおたより。ありがとうございます。

 いい話ですね。感動しました。
 こういう話の多い集団っていいですね。憧れます。
                名古屋の
HSさん

 ありがとうございます。
HSさんは大きな会社の部長さん
 なのに、だれよりも小さな会社とのつきあいを大切に
 している方です。メッセージに心から感謝します。
 「こういう話の多い集団」って、「3人クラブ」のこと
 でしょうか。いい話をもっともっと集めますね。(村上)


 ★
1111日のメールレター(復活! 名古屋商人)に
  こんなおたより。ありがとうございます。

 いい本を教えてくださいました。江戸時代から続く店には
 江戸時代から続く教えがあります。それは不変の原則です。
 経営者として大切なことをたくさん吸収できます。
YKさま

 
YK社長、おっしゃるとおりです。「本業専守」も
 「派手な暮らしをせず」も、古くから言い伝えられることは
 原則なのです。時代を問わない、正しい教えということです。
 僕の代わりに取材してくださった(笑)、著者の北見先生に
 お礼を申し上げます。ありがとうございます。(村上)


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上場企業へ飛び込む

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 【今日も元気に
お客が増える!】 167
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101125

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   兵庫県のあなた、
12月3日です。
   九州のあなた、
12月5日、6日、7日です。
   まだお目にかかっていない、あなたに
   僕はぜひ会いたいです。
   ご都合はいかがでしょうか。
   今月8通目のメールレターを送ります。
      

 今日の内容
  *上場企業へ飛び込む(おたより本文)
  *あまりしゃべらなかった2人(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  上場企業へ飛び込む
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 会社概要の表紙にはオート3輪トラックの絵。
 まったく見かけなくなりました。オート3輪。

 昭和8年にタクシー会社として創業したのが
 益生(ますお)小型運送です。

 同社の会社概要には、懐かしい昭和のイラスト。
 三輪トラックで何を運んだのだろうと思います。

 「一般貨物自動車運送事業」の内容は、
 まさに文字どおり、いろんなものを輸送します。

 小型という社名ですが、同社では長いこと
 産業用の荷物を長距離輸送していました。

 経営は安定していたそうです。
 大企業から頼まれて、大量の荷物を長距離輸送。
 手堅い経営が約束されたでしょう。

 ところが、3代目の伊藤欣靖(よしのぶ)氏は
 長距離輸送をやめてしまいます。

 産業用の荷物の長距離輸送は安定商品。
 みずから売上を減らす社長はいません。
 同業者は、さぞ喜んだでしょう。

 しかし、伊藤社長にとって重要なものは
 お金ではありません。ほかにありました。

 お客の顔が見える仕事をしたい。
 それが最大の理由だったのです。

 「これは大事な荷物。大切に届けてほしい」
 お客のそんな注文にプロの仕事をみせたい。

 「早かったですね。ありがとうございます」
 お客の声が直接聞こえる仕事をしたい。

 その思いを満たしてくれるのは、
 地元のお客から依頼される近距離輸送であり、
 とりわけ手間のかかる引越事業でした。

 クレーム産業のひとつに数えられる引越は
 営業もたいへん、従業員教育も苦労します。

 よほど数をこなさなければ儲からないし
 経営も安定もしません。

 にもかかわらず、3代目は事業構造を転換。

 「私は商人です。商人はお客様と接するもの。
  商売人としてお客様の顔が見えないのは、
  ふがいないし、楽しくありません」

 三重県四日市市を地盤に、益生小型運送は
 少しずつ支持を広げます。
 受注が増えるにつれて配送範囲も広がります。
 全国に引越荷物を届けるために、
 ハトのマークの引越専門という組合に加盟。

 近距離と言わず、配達先を問わず、
 どんな引越も対応可能となりました。

 
1980年代、業績を伸ばしていった同社ですが、
 参入障壁が低い業界では競争相手も増えます。

 一時、1億円あった引越の売上は
 
1999年、6500万円にまで減っていました。

 その時期に入社したのが、社長の息子2人。
 
26歳の兄と25歳の弟でした。

 「うちのような小さな会社は、家族が協力
  しあわないと、つぶれると思いました」

 兄弟の働きぶりには、目を見張るものが
 あります。戦術を分担し、協力します。

 弟は営業エリアを名古屋の中心部に設定。
 飛び込み訪問を繰り返します。

 軒並みローラー作戦ではありません。
 望ましい客層を考えたうえでの飛び込みです。

 名古屋に本社があり、規模が大きく、
 社員の異動が全国的におこなわれる会社。
 そんな会社から引越をまかされたら安定します。

 繰り返し、繰り返し訪問します。
 見積書を送ってほしいと言われても、
 あえて持参します。超接近戦というわけです。

 はたして飛び込みで会ってもらえるのだろうか。
 そんな疑問を尋ねると、こう教えてくれました。

 「けっこう会っていただけます。意外でしょ?
  どうやら、訪問営業をする同業者は、あまり
  いないようです。アポなしで訪問すると
  めずらしがってくれるのです」


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規模より中身

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 【今日も元気に
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101122

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   前号のメールレターにおいて、「岡山県福山市」と
   書いてしまいました。セミナーの案内コーナーです。
   完全に間違いです。「広島県福山市」に決まっています。
   ごめんなさい。こんなミス、恥ずかしい。

   あらためて、1月
21日(金)は広島県福山市でセミナー。
   主催の妹尾(せのお)さん、まじめで僕は大好きです。
   ちなみに、福山市と言えば、鞆の浦(とものうら)。
   そうです。海援隊、坂本龍馬、いろは丸事件です。
   
http://www.fukuyama-ryoma.com/ryoma-tomonoura/index.html
      

 今日の内容
  *規模より中身(おたより本文)
  *みか子さんがうちに来た日(村上
透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  規模より中身
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 トラック運送業界は、
99パーセントが中小零細企業で
 構成されているそうです。

 1パーセントとは、業界1位の日本通運さん、それに
 クロネコヤマトのヤマトホールディングスなど超大手。

 1パーセントの存在なのに、だれもが知っている。
 資本力の差は大きく、強者ってのは目立ちます。

 日本通運ともなると、売上高は1兆
8000億円。
 売上高シェアで
27パーセントを超えています。

 日本通運グループ連結の売上高ですが、
 日本通運個別でも1兆
2464億円、
 経常利益は
2189500万円です。

 ヤマトホールディングスの売上高も
 1兆
2000億円を超えてシェア19パーセント。

 日通とヤマトの2社で
46パーセント。
 強いはず、目立つはずです。

 それに比べて、中小の運送会社って目立ちません。
 しかたないなぁ
と考えそうになりますが、
 いいんです、目立たなくて。
 むしろ、目立たないほうがいいのです。

 運送会社に限ったことではありません。
 ほとんどの会社、店、事務所に言えることです。

 知っている人だけに知られていればいい。
 知ってほしい人だけに知ってもらえればいい。

 経費と時間と労力を費やして、
 不特定多数の人に知ってもらうことより、
 限られた経費と時間と労力を集中させて、
 特定少数の人に、確実にお客になってもらうほうがいい。

 全国的に有名な会社になることより、
 支持してくれるお客から「あの会社、いいよね」と
 思われることのほうが、よほどカッコいい。

 この考え方、あなたには理解していただけますよね。
 僕のメールレター読者のあなたなら、
 「そんなのあたりまえでしょ」と思ってくれるはず。

 しかし、この考え、世間ではあまり理解されません。

 知名度を上げたいがために、
 広範囲にチラシを配布します。

 売上を増やしたいがために、
 広範囲に営業活動をします。

 なんとなく理にかなっているようですが、
 現実は、そううまくいきません。

 原理とは異なります。
 原則からはずれているようです。

 では、原理原則に忠実だと、
 本当にうまくいくのか。
 業績を伸ばすことができるのか。

 ええ、うまくいきます。業績は伸ばせます。

 なぜ、僕はそう断言できるのか。
 そんな会社と出会い、取材してきたからです。

 僕が思うに、業界ダントツナンバーワンの
 日通さんより、いい会社と思う会社があります。
 (念のため/あくまでも僕が思う基準です)

 
2009年の日本通運の業績はこう発表されています。
 経常利益率は
1.7パーセント。
 当期純利益は
509700万円。
 社員数は約3万
5000人。
 したがって、1人当たり純利益は
145000円。

 運送業における1人当たり純利益は
13万円ですから、
 日本通運の
14.5万円は、それを上回っています。

 しかし、先月、僕が取材した運送会社は
 経常利益率が
9.5パーセント。
 1人当たり純利益は
66万円です。

 どちらが、いい会社と言えるでしょうか。

 税金をたくさん納めているとか、
 多数の人を雇用しているという点では
 大企業はいい会社。そう言えます。

 一方、雇用している人数は少ないけれど、
 希望退職を募らない、転勤もなし、
 利益がしっかり確保できるので、
 働く環境や条件が従業員に好評。
 なんといっても、つぶれる心配がない。

 いまどきは、そんなことも重要です。
 取材した会社は、そんな会社です。

 この会社、知っている人しか知らない会社です。
 株式会社益生小型運送。
 三重県四日市にある、ますお小型運送です。

 この比較、あなたはどう思いますか。

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倒産する会社

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101118

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   
2011年用の手帳を決めました。
   マンダラ手帳を使うことにします。
   
10年以上、同じスタイルのものを使っていました。
   気に入っていましたが、思い切って変更。

   続けたほうがいいものと革新したほうがいいもの、
   両方があり、どちらにもメリットがあります。
   マンダラ手帳に記入しはじめていますが、
   まだまだ使いにくい。でも、きっと最初だけ。
   いまに仕事も人生もうまくいくぞ
……と夢見て。
    
  

 今日の内容
  *倒産する会社(おたより本文)
  *みか子さんからの年賀状(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  倒産する会社
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 倒産するとわかっていたら、
 その会社のものは買いません。

 倒産するとわかっていたら、
 その会社の取材はしません。僕の場合。

 倒産するとわかっていたら、
 その会社の株は買いません。
 買うという人、まずいませんよね。

 いまの世の中、どの会社がどうなるかわかりません。
 伸びる会社を知りたいけど、
 だめになる会社も、わかれば知りたい。

 倒産会社を
1600社取材した竹田陽一先生は
 『危ない会社の見分け方』という教材をつくりました。

 
中小企業の倒産鑑定人とも称される竹田先生は
 倒産の前兆をとてもくわしく教えてくれます。

 が、竹田先生以外に、危ない会社の
見分け人って
 どんな方がいらっしゃるんでしょうか。
 (「仕分け人」にならって「見分け人」と造語してみました)

 これまで、与信管理とか手形の見分け方など、
 いくつかの本を読んだりビデオを見たりしましたが
 いまひとつ「なるほど!」という気持ちに
 なれずにいました。

 僕の理解力が劣っていることも大きな原因でしょう。
 しかし僕なりの評価基準というものも影響しました。

 それは、「この人の言っていることは信用できるか」
 ということです。

 危ない会社の見分け方にかぎりません。
 どんな分野でも、どんなテーマでも同じ。

 その人の言っていることが問題ではありません。
 その人自身が信用できるかどうか。
 それこそが、僕にとって大きな判断材料なのです。

 この人が言うのだから間違いない。
 この人が言うのなら信じよう。

 そう考え、判断してきました。

 その意味で、危ない会社の見分け方についても
 この人が言うのなら間違いないだろうと
 思っている人がいます。

 株の学校アクションラーニングの代表、
 日根野(ひねの)健さんです。

 日根野さんは公認会計士。
 公認会計士って、まじめで堅物っぽいでしょ。

 そのとおり。まじめです。紳士です。
 でも、日根野さんは人間味があります。

 これまで何度も日根野さんに会っていますが、
 すべて少人数の勉強会の場です。

 5人とか
10人で勉強する場に、
 ひょっこり日根野さんも現れます。

 聞くと、驚くほどむずかしい仕事もしているのに
 いわゆる、公認会計士ぶらない。
 えらそうにしないし、いつも勉強熱心。

 これまで出会った公認会計士のなかで、
 日根野さんがいちばん
ふつうの人です(笑)

 だから、株の売買をまったくしない僕ですが、
 日根野さんに興味があり、
 メルマガを送ってもらっています。

 すると、昨日(
1117日)のメルマガで
 こんな気になるフレーズを発見しました。

 「どのようにすれば、倒産する企業を
  見分けられるか?


 メルマガをここに載せます。
 すぐ読めますので読んでみてください。
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400年続く店

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 【今日も元気に
お客が増える!】 164
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101116

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   頭痛薬「ノーシン」を売り出したのは大正7年だそうです。
   ノーシンの命名にはいくつかの説があります。

   ・脳が新しくなったように、スカッと頭痛が治る薬。
   ・「脳神経」の薬を略した
脳神説。
   ・中国の医薬の神様である「神農」をひっくり返した説。

   どの説も、もっともらしいのですが、定かではないそうです。
   (『愛知
千年企業』北見昌朗著・中日新聞社/337ページより)
   いずれにしても、商品名が人々におぼえられるのは何より。

   頭痛薬と言えばノーシンというように(バファリンも可
笑)
   「・・・といえば・・・」と、
   あなたの会社の商品やサービスも言われたいですね。

   例/事例と言えば「お客が増える!」(お粗末でした)
    
  

 今日の内容
  *
400年続く店(おたより本文)
  *恋愛小説にためいき(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  
400年続く店
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 前号のメールレターで「いとう呉服店をご存じですか」と
 あなたに尋ねました。

 僕が、いとう呉服店のことを気になった理由は
 土方歳三にあります。新撰組の「ひじかたとしぞう」です。

 いとう呉服店は名古屋で創業しましたが、
 江戸、つまり東京の上野にも支店を出していました。

 北見昌朗先生が書いた『愛知
千年企業』によると、
 土方歳三が
11歳のときには、いとう呉服店の上野店で
 丁稚奉公をしていたそうです。

 さらに、
14歳から上野店の支店である亀店(かめだな)
 という木綿問屋で働いていたというのです。

 ちなみに、土方歳三が
17歳のとき、
 一緒に働いていた年上の女性を妊娠させてしまい、
 懲戒解雇されたという話も伝わっているとか。

 これは余談ですが、『愛知
千年企業』の最初のコラムで
 この話が紹介されていたものですから、なおさら
 いとう呉服店が気になりだしたのです。

 いとう呉服店だけに関してメモをとると、
 おもしろいことがあれこれあって困ります(笑)

 たとえば
……


  いとう呉服店の初代は、織田信長の家臣だった。
  小姓(こしょう)役として蘭丸を名乗っていた。
  
1611年、清須(きよす)から新しく城下町を
  築きつつあった名古屋に移り、名古屋本町で
  呉服小間物商を始めた。


 蘭丸? あれ? と思いませんか。蘭丸という
 名前については、本の中に書かれていますから
 ぜひ読んでみてください。

 僕が気になったのは、武士から商人になったこと。
 でもまあ、信長は楽市楽座を開いた人ですから、
 武士が商人になるのもおかしくないか、と。

 では、こんな記述はいかがですか。


  
1736年、5代目が呉服太物小売業に転じる。
  そして「人の利するところわれも利する」
  「正札、現金かけねなし」という6ヶ条の
  掟書による改革を行った。この小売業への
  転身は、成功だった。


 聞いたことありませんか。現金かけねなし。
 そう、越後屋の三井高利(みついたかとし)。
 三越ですね。
1673年、江戸で呉服店を開業。

 当時の呉服店は、お客によって値段を変えて
 いたそうですが、越後屋が改革してくれました。

 「正札付き現銀掛値なし」とうたい、安心して
 買い物ができるようにしたことで庶民に喜ばれ、
 お客の数を増やしたというのです。

 いとう呉服店の5代目は、三井越後屋のまねを
 したんですね。成功事例をまねる重要性を証明
 しているようなものです。

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復活! 名古屋商人

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   念のために伝えます。
   僕は、ときどき、「この本おすすめです」と
   紹介しますが、著者に頼まれて紹介したことは
   一度もありません。
   読んで、純粋に「紹介しよう!」と思った本を
   僕の興味や感性で表現し、推薦しています。

   メルマガを発行していると、
   「この本の紹介をお願いします!」
   「アマゾンキャンペーンの宣伝ご協力を!」
   とお願いされることがあります。
   結果的に、その本を紹介するとしても
   あくまで僕が読み、紹介したいと思えばこそ。
   義理でなびきません。迎合しません。

   へそ曲がりとか偏屈とか言われます。言われますが、
   そこを曲げちゃあ〜おしまいよ、と思っています。
    
  

 今日の内容
  *復活!
名古屋商人(おたより本文)
  *4階建ての屋上を歩く(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  復活!
名古屋商人
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 名古屋商人という呼び方をご存じですか。

 「尾張(おわり)商人の間違いでは?」
 何人かに尋ねたところ、
 そうおっしゃった方もいました。

 東京商人とは聞きませんが、
 大坂商人という言葉は目にします。
 博多商人も聞いたことがあります。
 名古屋商人が存在してもおかしくない。

 ウエブで検索したら
……ありました。
 名古屋商人の研究史があるんです。

 「名古屋商人って、あまり耳にしないですね」
 と昨日、名古屋の社長に話しかけたら、
 「名古屋商人も一宮商人もあるんですよ」と
 教えていただきました。

 近江商人ファンの僕としては、
 「・・商人」に興味津々。
 名古屋商人もおさえておきたい。

 そんなワクワクする思いをさせてくれたのは、
 この本のおかげです。

 『愛知〈江戸時代編〉千年企業』(中日新聞社)

 著者は北見昌朗(きたみまさお)先生。
 北見式賃金研究所の代表ですが、
 社会保険労務士の先生というより、
 歴史研究家であり、物書き。

 僕にとっては、ここ数年、次々と
 おもしろい読み物を書いてくれる作家です。

 「次は幕末だ!」と、たしかに
 昨年、おっしゃっていました。

 どんな内容だろうと楽しみにしていましたが、
 ズバリ直球、商人、商売、経営がテーマ。

 『愛知
千年企業』という本の帯に
 こう書いてあります。


 「幕末を生き抜いた名古屋商人に学ぶ」


 (松坂屋を生んだ名古屋だから、
  
名古屋らしい何かがありそうだなぁ)

 そう思って読み始めると、
 名古屋らしさの前に、
 北見先生らしさとでも言いますか、
 おもしろい切り口の本であるとわかりました。

 たとえば、目次が終わり、第1部の扉があり、
 最初の見出しが、こんなはじまりです。


 その一
 龍馬
33歳の誕生日にたおれる(=暗殺)
 その時名古屋は、「ええじゃないか」と踊り狂っていた


 あるいは、次のような著者が抱く疑問です。
 経営者なら知りたくなりますよね。


 明治の世になっても生き残っている商人は、
 なぜ生き残ることに成功したのか?


 ちなみにその答えとして、名古屋商人に学ぶ
 「生き残りのための5カ条」をこう示しています。


 第1カ条 自分の城は自分で守る
 第2カ条 本業専守
 第3カ条 時代の変化を先取りした挑戦
 第4カ条 資産は現物「土地」で持つ
 第5カ条 派手な暮らしをせず


 ほほぉ〜、うんうん、と思いました。
 これって、いまの世の中で大事なことです。
続きを読む...

お金払ってねDM

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   函館の四稜郭(しりょうかく)をご存じですか。
   四稜郭? 函館なら五稜郭の間違いでは?
   そう思う方が多いようです。

   実在します。四稜郭が。
   五稜郭から3キロほど離れたところにあります。
   新政府軍に追いつめられた旧幕府軍が、
   五稜郭を守るためにつくったものらしい。

   住民にも手伝ってもらい、三日三晩で完成したとか。
   急ごしらえの陣地では守り切れなかったのでしょうか。
   新政府軍の総攻撃を受けて、わずか数時間で陥落。
   知っているからといって、どうってことはないのですが。
    
  

 今日の内容
  *お金払ってね
DM(おたより本文)
  *理解ある店主(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  お金払ってね
DM
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 今年はたくさんのダイレクトメール(
DM)を
 いただきました。

 郵便やメール便で送られてくるのはもちろん、
 ポスティングされる
DMも数多くありました。

 今年、母が亡くなったことにより、
 四十九日の法要や一周忌に向けて、ホールやら料理、
 引出物などの案内がごっそり届いたからです。

 墓の案内もあれば、「遺産相続のご相談は
」といった
 行政書士からの
DMもあるんですね。いまは。

 身内を亡くされた方は同じ経験をされているでしょう。
 そして、それらの
DMに感謝している方もいるでしょう。

 たいへん申し訳ないのですが、僕は、すべて不要でした。
 法事をとりおこなわない、という考えだからです。

 
10年前、父を亡くした際にもDMをいただきました。
 熱心に何度も何度も足を運んで来訪する業者もいました。
 お金をかけた、立派なカタログに恐縮しました。

 
10年前は、電話やハガキで業者に連絡しました。
 「ありがたいのですが、あいにく、そのような
……
 「もったいないので、どうかこれ以上送らないで


 今年は、どんな内容か、一つひとつ拝見しました。

 どんな
DMにも、「このたびは、さぞ深い悲しみに
 といったおたより文がそえられていますが、
 会ったことがない相手からの印刷文ですから
 正直、ピンときません。

 それより、いろんな業者の
DMをみるたびに、
 (こういう商売もたいへんだなぁ)と思います。

 猛烈な競争状態にあるのでしょう。
 「お値下げしました!」
 「今なら、・・・もサービスします!」
 という案内ばかり。もうホントにそればっかりです。

 このような料理の写真と価格が中心の
DMを見て、
 注文する人はどれくらいいるんだろう
……

 そう思っていたら、気になる一文と出会いました。
 
11月5日のメールレターで紹介した高萩さんの本、
 『サービスの心得』に、こんな一節が。

 (ここから)
  あなたにもたくさんのダイレクトメールが届くと
 思いますが、心動かされるものは少ないはずです。
 多くのダイレクトメールは単なる売り込みにすぎ
 ないからです。
  誕生日が近くなるとあちこちからバースデー記念
 の割引やら粗品進呈やらのハガキや封書がたくさん
 届きます。年齢を重ねたことを心から祝ってくれて
 いるダイレクトメールはおそらく皆無でしょう。
 どれもこれも「また買いに来てね」としか書いてあ
 りません。そう、あなたに興味があるのではなく、
 あなたのお財布や可処分所得に興味があるんですよ
 ね、と暴露しているようなものです。
 (ここまで)

 高萩さんはキッパリと言っています。

  心動かされるものは少ないはず。
  単なる売り込みにすぎないから。
  心から祝ってくれている
DMは皆無でしょう。
  「また買いに来てね」としか書いていない。
  あなたに興味があるわけではない。
  あなたのお財布に興味がある。

 そう思います。僕自身、そう思います。
 高萩さんに迎合するのではなく、
 実体験からも「その通りだ!」と言えます。
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謝罪ではなく拒絶

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に
お客が増える!】 161
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101105

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本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   救急現場には、救急車のほかに
   消防車も到着することがあるそうです。
   救急隊だけではなく、消防隊も一緒に出動したほうが
   救護活動や応急処置に役立つ確率が高いからです。

   赤い消防車に乗っている消防隊も、
   自動体外式除細動器(
AED)を持っています。
   高層建物では、傷病者の搬出が難しいケースもあり、
   消防隊との連携によって救命効果が高くなるんですね。
    
  

 今日の内容
  *謝罪ではなく拒絶(おたより本文)
  *日本酒を一升キープ(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  謝罪ではなく拒絶
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 あるホテルのコーヒーショップで女性が倒れ、
 救急車で搬送されたそうです。

 その際、赤色灯を回した消防車も現場に到着。
 それがもうひとつの事件を起こしてしまいました。

 コーヒーショップにいた、ほかの女性が
 消防車を見てびっくりしたんですね。

 えっ、火事なの、と
 
心臓が止まりそうになったらしいのです。

 驚いたその女性は、
 コーヒーショップのスタッフに文句。

 このホテルが火事? と驚いたのに、
 火事ではなく、急病人が運びだされただけ。
 ホテル側は、その事実を、なぜ私に知らせないの!
 こんなにびっくりしたのに
……
 と怒ったというわけです。

 「私、びっくりしたじゃないの。
  心臓が止まるかと思ったわよ」

 「あんたたち、ここはファミリーレストランじゃない
  のよ。ホテルのカフェよ、わかっているの」

 「あんたじゃ話にならないわ、
  店長を呼びなさい」

 コーヒーショップ中に響き渡る声で怒鳴り、
 叫び、店内は騒然。


 (通じてますか? ある本を読んでいただければ、
  ご理解は早いのですが、まずは話を進めます)

 ホテルの男性スタッフは平謝り。
 店長も登場して平謝り。

 「申し訳ございません。本当に申し訳ございません」

 怒り狂ったかのように大きな声を出す女性に、
 反射的に謝るスタッフ。
 それでも罵声を発する女性に対して、
 さらに謝り倒すスタッフ。


 もし、僕がこの場にいたら、
 いたたまれない気持ちになっていたでしょう。

 そう、僕はこの恐ろしいドラマは見ていません。
 この場に居合わせたのは、我ら「3人クラブ」の
 最重要メンバー、高萩徳宗(たかはぎのりとし)氏。

 ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツの
 代表者、高萩さんです。

 高萩さんは、こう言います。
 高萩さんの考えに注目してください。重要です。


 (前略)
 この対応はとてもホテルとは思えない、最悪のものです。
 「申し訳ございません、本当に申し訳ございません」と
 ひたすら謝るのは「謝罪」ではなく「拒絶」です。
 「あなたとはもう距離を置きたいのです。これだけ
 謝っているのだから、もう許してくれてもいいじゃない
 ですか」と、本当の気持ちは相手を受け入れていません。
 相手もそれは察します。「この人たち、表向きは謝って
 いるけど、私の言っていることには同意していないわね」
 と怒りは治まるどころか増幅します。謝り倒すのは
 クレーム対応としては最悪の手法です。
 (後略)
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無財の七施(むざいのしちせ)

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20101102

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。

     
   「配信を停止してください」というメールが届きました。
   アドレス帳を開きましたが、何度探しても、
   そのアドレスは配信リストに存在しません。不思議です。
 
   「あなたさまのアドレスは登録していません」と返信するのは
   能がない気もします。困りました。はて


   もしかすると、このメールレター読者の方が、
   毎回転送しているのかもしれません。
   
fujii という方をご存じありませんか。
   メールレターの配信をしていないアドレスの方から
   配信停止依頼を受けた場合、どうすればいいのだろう
……
    
  

 今日の内容
  *無財の七施(むざいのしちせ)(おたより本文)
  *高校生のくせにサンロクで(村上
透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  無財の七施(むざいのしちせ)
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 「お布施」という言葉の意味をあなたはご存じですか。
 なんとなくですが、寄付をする、恵むという感じかな、
 と思っていました。

 じつにあやしい解釈ですが、こういうときは、
 うやむやにせず、すぐ辞書をめくる
……

   ふせ【布施】
     ・人に物を施(ほどこ)しめぐむこと。
     ・僧に施し与える金銭または品物。

 ふむふむ、意味はわかったものの、
 いまの僕には、人に施す余裕がありません。

 ギブ&ギブ&ギブ、差し上げられるものなら
 与えたいという気持ちはあるのですが、
 人さまにあげられるほどの余裕はなし。

 どちらかといえば布施してほしい(笑)

 そう思っていましたが、
 (こんな僕でも布施できるんだ!)ということを
 明石の税理士、山田一美先生に教わりました。

 今日、あなたに送るメールレターは
 山田先生が発行するニュースレター
 『あっ!
一位作りの種』No.31より一部転載です。


 (ここから)
 今回のテーマは、『無財の七施(むざいのしちせ)』です。

 神戸にある須磨寺の貫主(かんじゅ)から「無財の七施」を
 教えていただく機会がありました。お金やお供えなど
 「物で布施」をすることを「財施」といいます。
 「布施」とは、見返りを求めない行為だそうです。

 お金やお供えものというような物がなくて
 「財施」をしたくてもできないときには、
 何もできない
……と思いがちですが、物がなくても
 誰でもできる布施があるというのです。
 それが「無財の七施」です。


 1
. 眼施(がんせ)
  まなざしの施し。想いは目に出ます。
  優しい心は目を通して相手につたわります。

 2
. 和顔施(わがんせ)
  笑顔の施し。いつも和やかな(なごやかな)顔つきで
  接しましょう。喜びを素直に顔の表情に表しましょう。

 3
. 言辞施(ごんじせ)
  言葉の施し。優しい言葉や思いやりのある言葉、プラスの
  言葉を自らが使う、話すときも使う。何かにつけて
  「私は幸せ」と言う人は自分も回りも幸せな気分にして
  くれます。「おかげ様で」や「ありがとう」の感謝の
  言葉もいいですね。たった一言で人生が変わります。
  心が豊かになります。

 4
. 身施(しんせ)
  身の施し。自分の体で奉仕することや身体で示すことを
  さします。せまい道で車が行き交う場合には譲り合わないと
  離合できません。ガンとして動かない車に遭遇することが
  ありますが、そんな時こそ身施。道を譲ってあげましょう。

 5
. 心施(しんせ)
  心の施し。心を込めること。自分の仕事、たとえばコピーや
  掃除を「こんな単純な仕事はいやだ」と思って雑な仕事を
  すると場合と、その先を考えて心配りをしながら仕事をする
  場合とでは大きな違いがあります。自分が雑な仕事をするから
  雑用になります。他のために心を配り、喜び・悲しみ・痛み・
  苦しみを感じ取れる心をもつことで、心が豊かになります。

 6
. 床座施(しょうざせ)
  席の施し。電車の中で席を譲る行為。この時、席を譲った人が
  座ってくれた人にありがとうと言います。良いことをしたと
  感じることができるのは、座ってくれた人がいるからです。
  だから「座ってくれてありがとう」なのです。

 7
. 房舎施(ぼうしゃせ)
  風や雨露をしのぐ所の施し。一夜の宿の施し。知らない人に
  一夜といえども宿を貸すのは今のご時勢難しいことかも
  しれません。須磨寺貫主のご経験から「出会いの場をきれいに
  しておく」ということでも構わないということです。

 このお話を聞きながら、「近江商人の商売
10教訓」の
 7番目を思い出しました。

 『7
. 紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。
  つけてあげれるものの無い時は笑顔を景品にせよ』

 つけてあげれるものが無い時、笑顔と一緒に
 優しい眼差しと、思いやりの言葉をかけて、
 相手のためになることをし、何ごとも心を込めて行い、
 買ってくれてありがとうと言い、
 出会いの場をきれいにしておく・・ことが
 出来るのですね。

 自分にできることで「布施」をした人は、
 布施をした人の心が豊かになり、その相手の方の中には、
 その事やその時の気持ちが残っていくということも
 須磨寺の貫主に教えていただきました。

 (ここまで)

 一番目から七番目までの施しですが、
 たしかに物やお金ではありません。
 すべて自分の心しだいであげられるものですね。

 僕はつい、形あるものに頼ります。
 目に見えたほうがわかりやすい。
 物やお金のほうが価値を感じてもらいやすい。

 無意識のうちに、そう思い込んでいます。

 と、書いて、気がつきました。

 いや、待てよ。
 物を差し上げたほうが楽だから、
 形あるものを提示したほうが簡単だから
……

 そう思い込んでいるに違いありません。僕は。

 と、反省すると同時に、気がつきました。

 これって、お客への対応と同じではないでしょうか。
 商品の差別化はむずかしい、と思いがちですが
 きわだった差別化策がなくてもできる布施がある。
 そう言えませんか。

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