おバカと言われても

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 【今日も元気に お客が増える!】 269
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121130

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   ここ一週間ほど、村上は北海道にいる、ということを
   ご存じの方々からたくさんメールをいただきます。
   「停電の影響はだいじょうぶですか」
   「雪や暴風の被害はありませんか」
   「北海道は完全に雪ですね。体調にお気をつけ
   ありがとうございます。僕はなにも問題ありません。
   みなさん、ほんとうにありがとうございます。

   小串社長、長〜〜〜い メールレターをお読みいただき、恐縮です。
   坂本社長、坂本社長が談志師匠から学んだことばに快哉を叫びたく。
   「行き過ぎた謙遜は傲慢である。」
   旭川の千葉さん、いつも感想ありがとうございます。早く経営者に!
   大泉先生、感謝状に心からお礼を。大泉先生に感謝状を差し上げたい! 


   今日の内容
  *おバカと言われても(おたより本文)
  *あたかも初対面でプロポーズ(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  おバカと言われても

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 1119日、「価格をめぐる現実問題」という
 メールレターを発信しました。

 「価格面で大手にかなわない」
 「量販店とは価格で戦っても負ける」
 という声に対する、異論、反論の内容です。

 会社や店は価格だけで選ばれるわけではない。
 価格だけで選ぶお客ばかりではない。

 ということを、「家電サポートいまい」の
 事例を紹介しつつ申しあげたメールレターです。


 当日、何人もの方から、いろんなおたよりをいただきました。
 今回、そのなかから、志賀内泰弘さんのメールを紹介します。
 「しがない やすひろ」さんです。

 これまで何度も、このメールレターで紹介しています。
 あの志賀内さんで通じるとうれしいのですが。

 最近、読者登録をされた方はご存じありませんね。
 ごめんなさい。
 つい最近、この本を出した方です。僕はもう2回読みました。
 http://www.amazon.co.jp/s?_encoding=UTF8&search-alias=books-jp&field-author=志賀内%20泰弘


 志賀内さんに「メールを転載させてください」とお願いしました。
 「いいですよ。そのつもりで書いていないから校正してくださいね」と
 さすが作家。僕も、編集者として接してくれてうれしいやりとり。

 ということで、「ほら、こういうお客がいるでしょ」
 と今井さんの事例を証明してくれる志賀内さんのメールです。


 (志賀内さんからのおたより/ここから)

 本日の
 「価格をめぐる現実問題」
 を拝読してメールさせていただきました。

 今年の8月のことです。
 8年乗ってきた愛車を買い替えなくてはならなくなりました。
 カミサンと以前から付き合いのあるトヨタの販売店に出掛けました。
 8年前に買った担当者は、今もそのお店にいました。

 そこで
 こちらのニーズを説明すると2台の車種を勧められ
 早速試乗させていただきました。

 近くをグルリと回ってお店に戻ると
 担当者はこう言いました。

 「トヨタの他の系列店や、
  他社さんの車とも比べられた方がいいでしょうから
  ご返事はそれからでもかまいません」
 と。

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ほめた側の気持ち

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 【今日も元気に お客が増える!】 268
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121129

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   社長を取材している僕ですが、社長のみ会うわけではありません。
   取材の依頼時からやりとりがあり、訪問すればみなさんに会い、
   校正のやりとりでも従業員にお世話になり、取材後も付き合いが。
   電話、メール、面会と、多くのスタッフとやりとりします。

   「・・さんのあいさつは気持ちいいですねえ」と
   スタッフのことをほめたとき、その会社の社長は
   2通りの返答、反応が可能です。
   「そうぉ? あいつはまだまだ。デキが悪いんですわ」
   「ありがとうございます! 言っときます。本人も喜びます」

   僕がほめたスタッフを、社長も「あいつはがんばっているから」と
   認めてくれると、とってもうれしくなります。
   僕がほめたスタッフを、社長が「あいつ? 全然ダメ」と
   否定されると、僕の評価力を否定されたように感じます。

   僕の取材先の社長は、自社の社員が自慢です。
   自慢できる社員を育てた社長は、社員にとっても自慢の社長です。 


   今日の内容
  *ほめた側の気持ち(おたより本文)
  *「僕に」(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  ほめた側の気持ち

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 今月、1115日にメールレターを差し上げました。
 本文に入る前のあいさつ部分で、こう申しあげました。


   昨日の朝、窓を開けると雪。
   長野県の高山村。標高1300メートル。
   松川渓谷温泉の旅館『滝の湯』で迎えた朝でした。

   「起きたら雪が積もっていてびっくりしたでしょう」
   女将の言葉に、僕はなんともつれない返答。
   「いや、北海道の人間ですから別に

   自分が言った言葉に、あとから反省。
   「ええ、ここは北海道?と勘違いしました」など、
   ほかの答え方があったのではないかと。
   俺って、相手のことを考えない、イヤな奴だなと。

   茨城県水戸市のナンバーワン社労士、大泉先生に
   教えてもらったこの宿。とても気に入っています。
   「今日は一日、部屋で仕事をします」と伝えると、
   本当になんにもかまってくれないんです。
   おかげで仕事がはかどりました。
   ほったらかし度で一流の温泉宿として認定します。


 迎合すべきだったというわけではありません。
 相手の言葉を否定した受け答えはすべきではなかった、
 もう少し気の利いた言い方があった、と思ったのです。

 このメールレターを発信してすぐ、当日の午前中です。
 大井澄子先生からメールをいただきました。

 大井先生は、一般的にいう「ビジネスマナー」の講師です。
 マナー分野で数多くの先生と一緒に仕事をしてきましたが、
 僕が直接存じ上げている講師のなかでナンバーワンの方です。

 大井先生のメールを読みながら、うん、うん、はい、
 うん、と声を出している自分がおかしくなりました。

 あなたにも読んでほしいと思い、大井先生にお願い。
 「紹介させてください」に、こころよく「いいわよ」と。
 やはり、大物です。ご関心ある方、どうぞお読みください。



 (大井澄子先生からのメール/ここから)

 長野の宿でのお話し、
 そうそう、私たちってどうして相手の言葉を
 否定してしまうんでしょうね。
 
 「買いたいけど高いですよね?
  お金そんなにないし」

 「またまた、そんな御冗談を、
  他社に比べたら安いくらいですよ」
 
 これでは相手の気持ちを逆なでしてしまいますよね。

 「高いですよ、おっしゃる通りです。
  実は私どもの値段設定にはわけがあるんですよ・・・」

 と理由を言ったほうが、お客様は気持ちがいいのに、
 なぜ否定するのでしょう?
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3番目のお客

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121128

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   下旬とはいえ、11月ってこんなに降ったっけ?
   と思うほど、この頃雪が降ります。
   日中、気温はプラスになっているのに
   積もった雪があまりとけません。

   例年なら、降ってもすぐとけます。雪は。ところが
   今年は、もう根雪(ねゆき)か、という感じ。
   ハスカップの木に冬囲いもしていないし、
   散水栓も凍ってしまいました。かなり問題です。

   夏の暑さはきっぱり忘れて(忘れないけど)、
   今年も冬がきっぱりとやってきました。
   12月から起床時間は冬時間。6時にします。 


   今日の内容
  *3番目のお客(おたより本文)
  *迷い1秒(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  3番目のお客

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 岐阜県加茂郡富加町の「家電サポートいまい」は、
 戦う相手に不足がないところにあります。

 車で数分の美濃加茂市(みのかもし)にはケーズデンキがあり、
 車で15分の関市(せきし)にはエディオンがあり、
 車で30分の可児市(かにし)にはヤマダ電機があります。

 相手にとって不足なし。大手、強敵、強豪揃い。
 しかし、今井悠介さんは戦いません。

 価格面ではかなわないから?

 おそらく誰もがそう思うでしょう。量販店相手に
 価格勝負の土俵に上がると負けるからと。

 ところが今井悠介さんいわく「価格は無関係」。

 価格でかなわないから戦いを避けるのではなく、
 戦う必要がないから戦わない。そう言います。

 そもそも、価格に対する考え方が独特です。

 「量販店は安いから売れるというのであれば、
  街の電器屋が量販店と同じ価格にしたら売れるのか?」

 こんな書き方をすると、今井さんが生意気に映るかも
 しれませんが違います。性格、行動、発言は正反対。

 あまりしゃべらず、おとなしく、攻撃を好みません。
 人見知りします。できれば人と話したくない。

 「営業は苦手です」と正直に言います。
 「しなくて済むなら営業したくない」とさえ言います。

 お客から見れば、いい電器屋さんです。
 顔見知りなのに、今井さんは営業しないから
 これといって会う機会は少ない。

 売り込んでこない。しつこくされない。でも、
 地元にあって、いざというとき頼りになる。


 そこに、大手と戦わずにすむ独自のやり方があります。

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価格をめぐる現実問題

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121119

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   商品にぴったりの客層かどうか。
   そのお客にぴったりの商品かどうか。
   表裏一体。これを理解していただけますか。
   一心同体。これは、ちょっと意味が違うか(笑)

   ものすごく素直に理解できる例です。
   バラの花が好きな人に
   バラのデザインの物をプレゼントする。
   「ええぇ、かわいいぃ〜! ありがとう!」

   バラ柄グッズのサイトは、
   バラ柄グッズだけのサイト。
   これがお客にとってわかりやすくて、うれしい。
   見つけました。そういう例。こういうことです。
   http://r-grace.jp/

   ひとつだけ僕に残った課題。
   このサイトを利用して、だれかにプレゼントしたい。
   が、僕には女性のお客が少ないこと。
   いや、ほとんどいない。とほほ。 


   今日の内容
  *価格をめぐる現実問題(おたより本文)
  *入社後、初の場面(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  価格をめぐる現実問題

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 岐阜県加茂郡富加町(ぎふけん かもぐん とみかちょう)に
 ある「街の電器屋」さんがあります。
 「家電サポートいまい」です。

 まだ若い2代目の今井悠介(ゆうすけ)さんが店を切り盛り。
 年々お客が増えていると知り、取材しました。
 
 富加町は人口5000人、1700世帯。
 田んぼと畑と山。のどかなところです。

 ここで商売しているのなら競争相手はいないだろう。
 そう思いました。それだけ都会と対極にある土地です。

 競争相手がいない町なら、お客が増えるのは理解できます。
 しかしいまどき、競争相手がいない店など存在しません。

 楽天で電化製品が買えます。アマゾンでも買えます。
 家電量販店と呼ばれる店自体、ネット上で販売しています。

 それどころか今井さんの店から、
 車で数分の美濃加茂市(みのかもし)にはケーズデンキがあり、
 車で15分の関市(せきし)にはエイデンがあり、
 車で30分の可児市(かにし)にはヤマダ電機があります。

 エイデンは、その後、デオデオになり、エディオンに。
 エディオンは家電量販店売上高ランキングで3位、
 ケーズデンキは4位です。
 ヤマダ電機は家電売上ランキング1位という強者です。

 競争相手だらけ。しかも超強力競合店。
 と思いますが、今井さんはそう思っていません。

 「価格ではかないません。勝負してもかなわない相手に
  勝負を挑んでもしかたありません。だから戦いません」


 今井さんにかぎらず、これまで「価格以外で勝負する」
 という経営者に会ってきました。
 価格以外でお客に支持され、お客が増えている社長です。

 なるほど、さすがだなぁ、やっぱりそうだよな
 感心しちゃう僕は、人に話したくてしかたない。
 「こういう社長がいまして」とほかの社長に話すと、
 ほぼ同じ返答を耳にすることになります。

 「いや、村上さん、わかってはいるんだけどね、
  現実的に、ヨソの店が安くしてくるもんだから
  対抗するわけじゃないんだけどね、
  価格を合わせないとどうにもならんのが現実で」

 と、どれが主語でどれが述語かわからない話になります。
 現実的に、現実で、価格値下げ競争です。


 今井さんは違います。こう言います。
 

 「もし、量販店と同じ価格で売ることができたとしたら、
  街の電器屋さんに買いに来てくれるお客さんはどれくらい
  いるでしょうか。そこをよく考えるべきだと思います。
  大手家電店に価格では勝てないというのであれば、
  同じ価格で提供できたら勝てるのかということです。
  選ばれる理由は、決して価格の高い安いではない。
  そもそも、安くしたら売れるかというと疑問です。
  お客さまにとって要らないものは要らないはず。
  いくら安くても、録画しない人は録画できる機械を
  買いません。ほしい人は、価格を比べて多少高くても、
  買いたいお店から買う。僕は、価格は無関係だと思っています」


 この言葉をほかの社長に紹介すると、みなさん
 やはり同じような反応を示します。

 「いや、無関係ということはないでしょ。
  そりゃ価格は安いほうが強いですよ。現実的に。
  現実問題、安くしたら売れますから」

 ニコニコ大人の対応をしてくれますが、
 内心は思っているんでしょう。

 (村上はきれいごとばっかり言っている)
 (こいつは理想論ぶちあげていい気になってる)
 (じゃあオマエ安くしないで売ってみろよ)
 (現実的に、他店より1円でも安くする勝負だよ)
 (現実問題、安くしないと売れないんだよ)

 社長は「現実的に」とか「現実問題」が好きです。
 現実的に安いほうが強く、現実問題安くすれば売れますから。


 でも今井悠介さんの店は、現実的に(わざと使っています)
 価格以外で選ばれています。
 価格で勝負しない方法があるからです。
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「土の名医」と言えば

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121115

 
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   昨日の朝、窓を開けると雪。
   長野県の高山村。標高1300メートル。
   松川渓谷温泉の旅館『滝の湯』で迎えた朝でした。

   「起きたら雪が積もっていてびっくりしたでしょう」
   女将の言葉に、僕はなんともつれない返答。
   「いや、北海道の人間ですから別に

   自分が言った言葉に、あとから反省。
   「ええ、ここは北海道?と勘違いしました」など、
   ほかの答え方があったのではないかと。
   俺って、相手のことを考えない、イヤな奴だなと。

   茨城県水戸市のナンバーワン社労士、大泉先生に
   教えてもらったこの宿。とても気に入っています。
   「今日は一日、部屋で仕事をします」と伝えると、
   本当になんにもかまってくれないんです。
   おかげで仕事がはかどりました。
   ほったらかし度で一流の温泉宿として認定します。


   今日の内容
  *「土の名医」と言えば(おたより本文)
  *予期に反する答え(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  「土の名医」と言えば

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 地盤調査・改良工事をおこなうグラウンド・ワークスの
 山下英俊社長は、18歳のとき母親を亡くしました。

 当時、鉄筋工だった山下社長は、仕事が終わると
 まっすぐ帰宅。急いで妹のご飯をつくります。

 兄と姉は結婚し、それぞれ所帯をもっています。
 6歳下の妹のめんどうは山下社長がみるしかありません。

 鉄筋工のユニフォームといってもいいニッカポッカ姿のまま
 大きなからだで食事の用意をしていたのです。

 母親が天国へ行く前日、山下社長が口にした最後の言葉が
 「うるせー!」だったことで自分を責めていました。

 悲しみをまぎらわせ、自分への怒りを沈めるためには、
 ひたすら、もくもくと働くしかありません。

 転職した建設会社で地盤を調査する部署に配属。
 地盤調査との出会いが山下社長の人生を大きく変えます。


 仕事に打ち込んだだけのことはありました。
 取引先やお客から絶大な支持を得て、
 部下からもの信頼も厚く、管理職になります。

 一般的に出世は喜ぶべきことです。
 しかし山下社長が感じるのは、さびしい思い。

 もっとお客と接したいという気持ちがあるからです。
 「お客さまともっと接近する必要があると思いました」

 そして独立。


 簡単にはいかないだろうと覚悟しての創業でした。
 が、「大変さは想像以上だった」と山下社長。


 「ぎりぎりのやりくり。ひやひやしたスタート。
  失敗はできない、と毎日が想像以上の恐怖心との戦い。
  ものすごい恐怖心に襲われていましたね。
  でも、頭のなかには策がありました。
  あせって売上を上げるのではなく、地道にお客さまを
  つくっていこう、末永くお付き合いできるお客さまとの
  関係づくりを進めていこうと考えていました」


 開業してまず進めたのは「名簿のデータ化」。
 これまで出会った人の名刺や建築士の名簿をリスト化。

 リストをつくることで客層が明確になり、
 同時にエリアが設定でき、営業がしやすくなります。

 当初は、地盤の調査と改良以外の業務も手がけました。
 あせらないとはいえ、売上を補う事業がほしかったのです。

 しかし創業2年目で早くも業務の見直し。
 地盤一本に絞りました。
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元祖「縁の下の力持ち」

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121113

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   前号で「珈琲工房サントス」瀬崎亮一さんについて
   メールレターを差し上げました。
   たくさんの方から「いいね」というメールをいただきました。
   その中から、とくに僕をほめているレターを(笑)

  「サントスさん、やはり勉強されたんですね。
   職人と経営者って違うということに、よくぞ気づかれたと
   思います。プロ野球を見ていても感じました。
   優れた選手が必ずしも名監督とはなりませんよね。
   それにしてもすごい文章力でぐいぐい引き込まれました。
   お店に行ってみたいと感じさせる内容ですね。
   いつか行きましょう。
    (中略)
   村上透物語、短すぎます。もっと長く書いてください。
   展示場での続きを早く読みたい!!」

   僕の文章力ではありません。事例がいいからです。
   僕は取材して聞いたこと、見たことをそのまま書いただけ。
   事例がぐいぐい引き込むのです。
   でも、おほめいただきうれしく。ありがとうございます。


   今日の内容
  *元祖「縁の下の力持ち」(おたより本文)
  *「ひやかし客接客担当者」(村上透ものがたり)
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  元祖「縁の下の力持ち」

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 僕の仕事場は、札幌市北区新琴似(しんことに)にあります。
 札幌の中心部から8キロか9キロメートル北西の住宅地。

 札幌は、「函館本線の線路より北側は地盤が悪い」と
 言われています。新琴似は、まさにその北側。

 仕事場を建築する際、地盤調査をしましたが
 事実、地下6メートルまで軟弱地盤でした。

 地面から地下6メートルまでは地盤がゆるく、
 6メートル下に硬い支持層があるという土地です。

 付近には、支持層が9メートルのところもあれば
 12メートル、15メートルという土地もあります。

 これら軟弱地盤に住宅などを建てる場合、
 なんらかの対策が必要となります。

 硬い地盤まで杭を何本も打ち込み、
 杭の上に住宅を載せるように建てる方法。

 やわらかい地中にミルクセメントを流し込み、
 地盤そのものを硬く変えてしまう方法。

 発泡スチロールのようなものを敷き、
 その上に建物を浮かせるように載せる方法。

   :

 なにかしら地盤改良をほどこさなければ、
 「不同沈下」のおそれがあります。

 地盤がやわらかいために家が沈み、
 かたむいてしまうことを不同沈下といいます。

 家全体が均一に沈むのであればまだしも、
 傾斜すると生活しにくくなります。

 家が傾くということは、床にボールを置くと、転がります。
 寝ても立っても坐っても、からだが少し斜めの状態です。
 体調を崩すと言われています。

 おどすようで申し訳ありませんが、
 不同沈下は本当におそろしい現象なのです。

 私たちは、ふつう、平らなところで生活をしています。
 機械や台、材料や植物などは別にして、
 人は平らなところで仕事をして、ご飯を食べて、
 寝て、テレビをみて、本を読んだりしています。

 日頃当たり前すぎて意識することはありませんが、
 平らな上で生活できるのはとてもありがたいことですね。

 ピサの斜塔は傾いていることが売りですが、
 私たちの住まいや会社がかたむいては問題。


 建物は基礎が大事と言われますよね。実際、大事です。
 元住宅営業マンの僕が言うまでもなく、
 多くの人が知っています。基礎は大事と。

 建物の安全性や快適性は基礎で決まる、
 と言っても過言ではありません。

 が、その基礎を支える地盤こそ、
 もっとも重要な基礎の基礎であるとご存じでしたか。

 「強度が低い土地では、1000件中、5件は傾いてしまいます。
  1000件に5件というのは火災件数より多いんです」

 そう教えてくれたのは、地盤を調査し、地盤の改良を専門に
 おこなっている会社、グラウンド・ワークス株式会社の社長、
 山下英俊さんです。静岡県袋井市の会社です。
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職人から職人兼経営者へ

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   1029日、11月1日のメールレターに、
   おおお、こんなにと恐縮するほど返信をいただきました。

   いただいたメールすべてを紹介したいのですが、それをやっちゃうと
   僕のメールレターがくわれてしまう可能性がかなり高いと思われます。
   ごめんなさい。ここでは3人のおたよりを、しかも抜粋して紹介します。

  「地道な努力で繁盛しているお話を聞くと、私もコツコツ
   がんばらねばと思います」と高山のN社長より。

  「書いて勉強。魔法はやっぱり無し!!実践する。
   こつこつやる。有難う御座いました」と加古川のN社長より。

  「僕が凄いと思ったのは、書いてからだで憶えたこと。
   やはり職人はからだに入れて身に付けるのが
   一番だと思います」と千葉のS社長より。

   感想や意見、励ましの言葉や質問など、
   書いてメールをするということは手間のかかることです。
   心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。


   今日の内容
  *職人から職人兼経営者へ(おたより本文)
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  職人から職人兼経営者へ

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 今から13年前、平成11年の10月、
 珈琲工房サントスがオープン。

 瀬崎亮一さんが、自家焙煎コーヒー豆専門店を
 岡山市で開業しました。

 10月、11月、12月の3ヵ月間は平均して月300人が来店。


 (このペースでいけば、来年一年間でお客さまは3600人だ!)


 いまに伸びるもうすぐ増え始めると思いながら一年。
 平成12年の客数は約2500人でした。

 客数予想3600人のはずが2500人で止まりました。
 誤差の範囲とは言えません。予想と大きく異なっています。


 (おかしいな。みんな「おいしい!」と言ってくれるのに


 おいしければリピートしてくれる。紹介も増えるはず。
 さらにおいしい豆を提供しようと瀬崎さんはがんばります。


 しかし、3年目の平成13年は総客数が約2100人。
 平成14年はさらに減って1900人。
 3600人のはずが2500人、2100人、1900人と減る一方


 (このまま減り続けていったら大変なことになる


 瀬崎さんはビジネス本を片っ端から読みました。
 いろんな勉強会に参加しました。必死に勉強しました。

 結果、なんとか止血できた、というところでしょうか。
 平成15年、年間の客数は100人ほど戻し、約2000人。


 (よし、勉強をすれば流出は食い止められるな


 おいしい豆を提供するという商品力を高めるのは当然。
 それ以上に業績を左右するのは経営そのものだと痛感。

 創業5年目の平成16年、本格的に経営の勉強を開始。
 教材費として一気に20万円を投資。絶体絶命、背水の陣。


 「僕としては、商売のことをよく考えてやってきたつもりです。
  でも、経営の勉強をしてわかりました。オープン以来、
  やってきたことは場当たり的なことにすぎなかったと。
  この場所でお店をやるのであれば、どこに住んでいる
  どんな奥さんやご主人がお客さまなのか、どんな会社に
  どうやって営業をすればいいのか考えました。チラシは
  作り方も大事ですが、配り方はもっと大事だとわかったし
  どうやったら継続して来店してもらえるかも勉強しました」


 もう、あとがありません。猛勉強しました。
 食事を忘れ、子どもと過ごす時間も犠牲にしました。
 配達の際は車中で音声教材を欠かしませんでした。

 寝不足をいとわず、勉強した甲斐がありました。

 平成16年、大晦日を迎えてみれば年間客数は2516人。
 前年比124%。もちろん売上も増えました。

 が、2500人と言えば、オープン翌年の数字と同じ。
 4年前の客数にようやく追いついたわけです。


 (創業時に戻っただけ。これからが勝負だ


 確かなことがひとつあります。
 商品は変わっていないということです。
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見てわからないから書く

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 262
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20121101

 
このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。
     
   
   1029日、半年ぶりに書いたメールレター。
   とても多くの読者からメールをいただきました。
   ありがとうございます。

   「待っていました!」
   「ちょっとドキドキしました」
   「いいところで終わって早く次号を!」
   「送信リストからはずされたと思ってました」
   「アドレス登録しなおそうと思っていました」

   このメールレターは「まぐまぐ」ではありません。
   読者の97%は、名前や社名をご記入のうえ
   アドレスを登録してくださっています。
   互いに顔が見える関係にあります。
   一人ひとりへのおたより。あなたへのおたより。
   だからメールレターと名づけています。
   この双方向性が好きです。ありがとうございます。


   今日の内容
  *見てわからないから書く(おたより本文)
  *「わたしにまかせてください」(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  見てわからないから書く

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 大阪府の南部、泉北高速鉄道線の泉ヶ丘駅。
 「せんぼくこうそくてつどう」と読みます。

 堺市や岸和田市から大阪への通勤、通学路線。
 ニュータウン住民のための鉄道です。

 この泉ヶ丘駅の改札から歩いて3分。
 「味のれん街」に『串かつ 萬房』があります。

 萬房(まんぼう)の3代目大将、高橋弘行さんは、
 絶好調の「ふぐ屋」に続き「丼物屋」をオープン。

 順調、好調だったため、調子に乗ってしまったのでしょう。
 料理だけではなく経営者としての腕も過信したのでしょう。

 2店目を出したとたん、楽しく元気に登っていた山を
 駆け下りるように一気にくだりはじめます。

 (どうしてお客さんが来ないんだ……
 (なぜ儲からないんだ……

 丼物屋を閉店。
 ふぐもやめ、
 串かつ屋萬房として再スタート。

 しかし「商品」を変えたからといって急に儲かりません。

 ランチェスター戦略を指導している、大阪の井上秀之さんを訪ね、
 「売上が上がる魔法を教えてください」とお願いします。

 井上さんが言ったのは、勉強しましょうということ。
 魔法はありません。経営の勉強をして、一つひとつ
 やり方を変えて、いい店にしていきましょうということ。

 分割払いで教材を購入し、勉強をする高橋弘行さん。
 一生懸命勉強しますが、さっぱりわからない。

 と、ここまでが前号のあらすじです。


 「あらすじはいいから、早く続きを話せ!」
 ですよね。では、続けます。


 ビデオを見ても聞いてもわからない。
 DVDを繰り返し見ても聞いてもわからない。

 見る、聞くほかにやることと言えば……

 書き始めたのです。
 ビデオで竹田陽一先生が話していることを書き、
 画面に出てくるテキストを書く。

 DVDで言っていることを書いて、書いて、書く。
 目から脳へ。耳から脳へ。手から脳へ。
 書く時は口に出して、口から耳へ、耳から脳へ。


 高橋弘行さんは言います。

 「見てわからないなら、書いてみようと思いました。
  DVDをぜんぶ書き写しました。書いて、書いて、
  からだでおぼえれば僕でもわかるんじゃないかと」

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