辞めるときにかけられる言葉

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 072
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2009・12・07

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を
   積極的におすすめします。どしどし人に教えてください。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   本屋に行くと、何冊も買ってしまいます。
   これもおもしろそう、あ、これも買っておこうと。
   しばらくは“同時読み”の日が続きます。

   CDをパソコンに取り込みながらちょこっと読む。
   地下鉄やバス車内でほかの本。別の本はトイレで。また別の本は寝る前に少し…。
   アマゾンで注文するときは目的の本を一冊なのに。

   落ち着きのない性格で困っています。
   でも、経営の勉強をする本は繰り返し読んでいます。念のために。

    
  

 今日の内容
  *辞めるときにかけられる言葉(おたより本文)
  *(ニュースレターのコーナーは、またおやすみです)


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  辞めるときにかけられる言葉
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 縁起でもないこと、かもしれません。
 仮定の話として考えてみていただけますか。

 あなたが、「いまの仕事をやめたい」と周囲に話したとき、
 どれだけの人が反対してくれるでしょうか。

 サラリーマン、サラリーウーマンのあなたはどうでしょうか。
 「いま転職はむずかしいから、もう少しがまんしたら」と
 反対されるかもしれません。
 「そんな会社は辞めてしまえ」なんて言われるかもしれません。

 僕は何度か転職をしてきました。
 そのたびに家族に話したり、同僚に相談したり、ときには
 親しくなったお客に打ち明けたりしてきました。

 辞めることに反対してくれた人はいますが、どなたも
 大反対、猛反対というほどではありませんでした。

 次にやりたいことがある、と理由を話したからかもしれません。

 「もう少し続けてみたら」
 「せっかく好きでやりはじめた仕事なんだから」
 「そんな甘いことを言ってどうする」

 そんな言葉はかけてくれましたが、
 「辞められたら困る!」と嘆願する人はいませんでした。
 「辞めないでほしい」と泣いて頼んでくる部下もいませんでした(笑)

 僕の場合は、そんなものです。


 経営者のあなたには、あてはまらない話かもしれません。
 あなたがやめるということは会社の存在意義を失うことです。

 でも、もしやむを得ない事情により会社を離れるとしたら、
 社員からどんな言葉をかけてもらえるでしょうか。


 12月4日のメールレターに登場していただいた横石知二氏は、
 17年勤めた農協に辞表を出したことがあります。

 上勝町にきてから17年、“葉っぱビジネス”である「彩(いろどり)事業」を
 はじめてから10年経ったときでした。

 彩事業が軌道に乗り、売上は1億円を突破していました。
 しかし、違う仕事につくことを考えたといいます。

 最大の理由は子どもの将来の心配。
 なにしろ結婚してからの13年、一度も給料を家にいれていない横石氏です。

 年子で3人の子どもがいました。上の子どもは中学生。
 すぐに高校進学、大学と進みます。
 毎年毎年学費やら何やらでお金がかかることは目に見えています。

 彩事業に情熱を注いできた横石氏ですが、
 年度末で辞めようと思い、1996年の2月25日、思い切って辞表を提出。


 事件のようなことが起きたのは翌朝、2月26日です。
 葉っぱを出荷するおばあちゃんたちの代表が農協にやってきました。

 「横石さん、これな」と言って差し出された封筒。
 中には嘆願書と書かれた紙の束がはいっていました。

 横石氏の号令のもと、毎日葉っぱを出荷していた177人全員の
 “お願ひの言葉”がつづられていたのでした。

 「横石さんがいない上勝なんて考えられません。どうか私たちを助けて下さい」
 「上勝の灯を消さないで! お願ひします」
 「横石さんの才能で一枚の葉も賣れた、皆喜んだ、上勝に絶対必要な人です」
 「考えなをして下さい」「考えへてみて下さい」
 「色々と事じょうもあると思いますが、上勝町から離れられたら暗やみです。
  無理はわかっています」
     :

 たった一晩です。
 177人全員の嘆願の言葉と署名、捺印です。

 辞めてほしくないばかりに集会が開かれ、話し合いがされました。
 電話がじゃんじゃんかかってきて、その日から手紙が何通も届きました。

 嘆願書を読み、横石氏は号泣したといいます。


 今回、横石社長に取材をして質問しました。
 「彩事業を振り返って、いちばんうれしかったことはなんですか」

 さほど間をおかずに答えてくださいました。

 「初めて値段がついたときと、やっぱり嘆願書かな…」

 「いちばんは、どうしても2つあります。葉っぱを出荷して、
  市場で値段がついたとき。もう、うれしくてうれしくて。
  よかったぁー、葉っぱは売れるんだって、ほんとにうれしかった。
  それと、嘆願書をもらったときは涙がとまらなくて……」

 と、また思い出したのでしょうか、言葉が続かなくなりました。


 そのうれしさ、ありがたさを忘れていません。
 忘れようもないことだからすぐ答えてくださったんでしょうね。

 人に慕われても、これっぽっちもうぬぼれず、
 その期待に応えるべくいつも周囲の人を大事にし、
 話を聞き、励まし、プラス思考をふりまいています。

 嘆願されたから人を大事にするのではなく、
 大事にしていたから嘆願されるんですよね。

 いつも謙虚。だから業績が伸び続けています。


 辞めると言ったときに、どんな言葉をかけてもらいたいか。
 そんなことを考えて仕事をする人はいません。

 しかし、いざその日には確実になんらかの言葉がかけられます。

 きっと、商品ではありません。サービスの内容でもありません。
 日頃の仕事ぶり、熱意、志、長年の言動行動が大きく影響します。

 「あなたがいないと困る」

 そんな仕事をしたい。
 そう言われる会社でありたい。
 そんな人間を目指して成長しなければ…。

 まだまだダメダメ未熟な僕はそう思います。


 お読みいただきありがとうございます。


    ★

 あなたのお客さまが、もっともっと増えますように。
 あなたのお客さまのお客さまが、一人でも多く増えますように。
 好きな人、愛する人がたくさん増えますように。

 気持ちをこめて、祈っています。心より。

           お客が増える★プロダクション
                     村上 透


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 というおたよりをいただきました。ありがとうございます。

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 発行者:お客が増える★プロダクション 村上 透
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