5月を迎える前に

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 111
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・30

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   月末は読者からのおたよりを中心に
   一ヵ月を振り返ってみます。

   4月は8通のメールレターを差し上げました。
   たくさんの返信をいただきました。
   ハガキは何人もの方から、封書も数人から届きました。
   手間がかかるのに…。ありがたいことです。
    
  

 今日の内容
  *5月を迎える前に(おたより本文)
  *富山の薬売りが来ていました(村上 透ものがたり)


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  5月を迎える前に
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 【串かつ萬房さんが話題になりました】

 4月2日のメールレターは「串かつ屋に子どもの絵」と題して
 堺市の串かつ萬房さんでのできごとを書きました。

 いただいたメールを紹介させてください。

 (ここから)
  串カツ屋さんの話
  確信しました。
  やっぱり間違っていなかったと。

  ニュースレター
  ハガキ。
  自分で確信しているのですが
  それがときおりグラグラする。
  20年近く続けても。

  それも100円のお店で。

  元気をもらいました。

           志賀内泰弘より。
 (ここまで)

 志賀内さん、ありがとうございます。
 あれだけニュースレターとハガキを書き続けている
 志賀内さんでも、ときおりグラグラですか。

 志賀内さんは、ほぼ一年前に紹介しました。
 文章を書くということにおいて僕の大先輩です。

 志賀内さんのメール文は短いけど、
 伝わってきます。ありがとうございます。

 志賀内さんを紹介したメールレターは
 昨年の4月20日号です。
 バックナンバーからお読みいただければさいわいです。


 もうひとり、紹介させてください。若い女性から。
 僕にしてはめずらしいので載せたいのです(笑)

 (ここから)
 こんにちは。

 ちょっと、ご無沙汰してしまっていますね。。。
 お変わりございませんでしょうか。

 わたしは、相変わらずですが
 元気にやっとります!!

 今日のおはなし、
 じーんときました。
 串カツ屋さんのはなし。

 行ってみたくなりました。
 今度、・・を誘って、行ってみます。
 実のところ、なかなか、社内で飲み会などが
 減っている状況なんですよ。
 まぁ、もともと
 少ないのですが。
 しかし、
 ちょうど、いい機会を与えてくださって
 ありがとうございます。

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これにお金を出したんだ!

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 110
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・26

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   Suica(スイカ)とかICOCA(イコカ)
   PASMO(パスモ)など、互換性のあるカードが増えました。
   便利になったけど今となっては不便。
   これならどれか1枚にしてほしい。
   肝心のお金は少ないのにカードで重い(笑)
    
  

 今日の内容
  *これにお金を出したんだ!(おたより本文)
  *校内合唱コンクールで1位(村上 透ものがたり)


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  これにお金を出したんだ!
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 4月19日のメールレターで紹介した
 ふらんす菓子屋エミリーの体験談をおぼえていますか。

 エミリーを初めて訪ねたKさんからのおたよりは
 こう書かれて終わっていました。


  こうして待望の夜を迎え、私は無事に
  「ケーキを買った真の効用」を達成しました。
  しかしお店の「攻撃」はこれで終わったいなかったのでした。


 じつは、このKさんからのおたよりですが
 承諾を得ずに掲載しました。

 「攻撃」の続編を教えていただけるかな…と
 ちょっと心配でしたが……



 いただきました!
 Kさんからエミリー体験談の第2弾が届きました。

 ふぅー、よかった。

 第1弾もそうですが、今回の報告も
 Kさんの視点、分析観点が鋭いんです。

 (なるほど…そういうことか…)と勉強になる。

 お客の見方、お客の観点って重要です。

 では、Kさんの報告、続きをどうぞ。


 (ここから)

 エミリー様の「連続攻撃」の
 報告をさせて頂きます。

 待望の夜が来ました。

 「さぁ子供たち、ケーキを食べるぞ〜」と私。

 「やった〜!早く開けて!」と群がる子供達。

 冷蔵庫からケーキ箱を取り出しながら
 「はい、座って座って」と
 子供達の興奮を落ち着かせます。

 家内も興味深々。

 家族全員の注目が私に・・・
 ではなくて似顔絵ケーキが入った箱に
 集まりました。

 ふと見ると箱の上に
 小さな封筒があります。

 「なんだろう」と思って開けてみると
 中にはなんと長女と長男あてに
 毛筆で手書きのお手紙が・・・感動。

 さらに封筒の中には
 もう一枚紙が入っており、
 「ケーキを上手に切る方法」という
 手書きのかわいらしいマニュアルが・・・感心。

 「ここまでやるか〜」と
 感動する私をよそに子供達は
 「早くケーキを開けて!」と。
 (まぁ、子供はそんなもんですね)。

 待望のケーキが登場すると
 子供達と家内から歓声が上がりました。

 「おお〜すごい」

 もちろん写真を撮り
 そのあと皆で食べ始め。

 3歳の長男は自分の顔を食べることを
 少しためらっていましたが、
 6歳の長女は何のためらいもなく
 ガッついていました(女のほうが強い)。

 それもまた楽しかった。

 その喜ぶ顔を見ながら
 私は「これにお金を出したんだ!」
 と感無量でした。
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人事は「ありがとう」

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 109
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・22

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   『おもしろき ことのなき世を おもしろく』
   金沢市でおこなったセミナーに参加してくださった
   福井プラン、石黒社長からいただいた言葉です。

   高杉晋作のこの言葉を目にして、最初はドキッ。
   セミナーがおもしろくなかった?
   もっとおもしろくしなさいという戒めの言葉?

   「最近の私の心境です」と書いてあり、ほっと(笑)

   北陸で人気の不動産会社ですが、達筆の文章の下に
   「不動産の縁結び エンムス」と。
   印象強くなりました。おもしろいです。
   ありがとうございます、石黒社長。
    
  

 今日の内容
  *人事は「ありがとう」(おたより本文)
  *冬はときおりタクシー帰宅(村上 透ものがたり)


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  人事は「ありがとう」
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 お客が増えれば業績がよくなる。
 そう思いますよね。

 逆も言えますね。
 業績がいい会社はお客の数が増えている。

 お客が増える★プロダクションの僕としては
 お客が増えることで業績がよくなる会社に的を絞り
 取材を重ねています。

 長い長いデフレが続き、景況悪化、
 リーマンショックだトヨタショックだと言われていても
 お客が増え、利益性がよくなっている会社。

 そんな会社ばかりを取材し、発表しています。
 取材先は業績がいいだけではなく
 社員の対応もじつに気持ちのいいところばかり。

 いつもうれしい気持ちを味わっています。


 ところが先日、このひとことでハッとしました。


 「業績がよくなっても、従業員は不満を感じているという
  会社がありますよね。けっこう」


 はい、あります。
 正直に申し上げると、そういう会社があることを
 忘れていました。

 そういう会社がある、という表現は不十分かもしれません。
 けっこうあるものです。思い出しました。


 以前、経営雑誌の編集をしていたころは
 かなりの確率で従業員が不満に思っている会社を知りました。

 だから流行りましたよね。従業員満足という言葉が。


 そんなことを思い出させてくれたのは、
 ランチェスター人事有限会社の辻伸一先生です。

 辻先生と話していると、多くの会社が抱えている問題が
 手に取るようにわかります。


 ・業績はなんとかよくなったけど、従業員が“よくならない”。
 ・仕組みはできたけど、どう維持するかがわからない。
 ・人事制度はつくったけど、社員のやる気につながらない。


 「そういう会社が多いでしょ?」
 「悩んでいる社長さんがいますでしょ?」と辻先生。


 あります、あります。そうですよね。
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“尾張”よければすべてよし

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 【今日も元気に お客が増える!】 108
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・19

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   一昨年と比べて昨年もお客が増えた。
   当然売上が増え、利益性もよくなった。
   そんな会社をご存じでしたらご紹介ください。

   従業員数が100人以下の会社です。限定です。
   訪問営業型の会社、法人営業をしている会社だと
   とてもありがたいのです。

   どうぞよろしくお願いいたします。
    
  

 今日の内容
  *“尾張”よければすべてよし(おたより本文)
  *目が悪くなった理由(村上 透ものがたり)


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  “尾張”よければすべてよし
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 フランス菓子屋エミリーについてのメールレターを
 3月11日、15日、18日と3回続けて差し上げました。
 愛知県尾張旭市のふらんす菓子屋エミリーです。

 なんと、うれしくてありがたいことに
 「行ってきました!」というおたよりをいただきました。

 うれしいです。ありがとうございます。

 インタビュアーとして接した僕と違い、
 お客としてエミリーでの体験をつづった話です。

 きっとあなたにも参考にしていただけることが
 あるのではと思い、全文を転載させていただきます。

 ただし、書いてくださったKさんのお名前や
 ご家族の名前は伏せます。ご了承ください。


 (ここから)

 すごい「ケーキ屋」でした


  K家(村上注 : このおたよりをくださった方)は
  4月に長女の小学校入学と長男の保育園入園でしたので
 「これはイイ!」と思い、さっそく店に電話。

 「サイズは家族4人分で、乗せるフルーツはイチゴでね」
 など必要事項を伝えたあと、メールで写真を送付し
 「ヨシヨシ、家族には内緒にしておこう。当日驚くぞ!」と。

 しかし、もし家内もケーキを用意していたらマズイので、
 前々日の夜「ケーキは俺が用意するで!」と話したところ
 「イチゴはダメよ! ・・がイチゴダメなのわかってるよね?」
 と。

 しまった……イチゴで注文している。
 今から訂正きくか? とあせりながら次の日の朝
 電話で変更依頼をしましたが、
 引き受けてくれて「ホッ」とひと息。

 当日の朝9時に取りに行く約束をしていたのですが、
 土地勘が無いため余裕を持って出発したら、
 30分も前に店に着いてしまい、しょうがないので
 駐車場で待つことにしていたら、ケーキ屋っぽいおばさんが
 「どうぞ中へ、多分出来ています」と通してくれました。
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ご先祖さまのおかげ

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 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 107
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・15

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   福井市の駅前にあるホテルに泊まりました。
   フクイターミナルホテル。駅から1分。2回目の宿泊。
   部屋には「初めてターミナルホテルにご宿泊のお客様へ」
   という案内の印刷物があります。これがわかりやすい。

   Q : 寒いんだけど
   A : お部屋は個別空調になっていますので〜
   と知りたいことがQ&A方式になっています。
   Q : 部屋が暗いんだけど  Q : 浴衣はどこ? などと
   お客が抱く疑問や不安をそのまま表現しているのです。

   その精神は当然、フロントの対応にも表れていました。
   顧客起点。顧客観。顧客発想。お客の立場に立って…。
   どのホテルでもめざしていることが、
   このホテルでは実現しています。
    
  

 今日の内容
  *ご先祖さまのおかげ(おたより本文)
  *メガネにあこがれていた(村上 透ものがたり)


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  ご先祖さまのおかげ
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 先代の教えを大事に思う気持ちは
 先祖を思う気持ちにもつながっています。

 愛知県岡崎市の会席料理屋、魚信(うおのぶ)
 2代目の西田耕一社長が言っていました。

 「いまこうして生きていられるのは親のおかげ。
  そしてご先祖さまのおかげです。僕だけじゃない。
  いまこうしてお客さまが来店してくださっているのも
  そのお客さまのご先祖さまのおかげだと思うんです」


 おじいちゃんやおばあちゃんと娘夫婦、息子夫婦。
 その子どもたちであるお孫さんたち。
 みんなが楽しそうに食事をしているのも
 一緒に来店したおじいちゃんやおばあちゃんのおかげ。

 みんな親のおかげ、ご先祖のさまおかげ。

 「お客さまの姿を見ているとしみじみ思う」と
 西田社長は言います。

 このお客さんたちにもっと喜んでいただけることはなにか。
 ご先祖さまに感謝の気持ちを表すことはできないだろうか。

 いつもいつも考えていたからでしょう。
 ご先祖さまに向けてのことではありませんが、
 ひとつ思いついたことがあります。


 法要の後のお客さまに「陰膳(かげぜん)」を出すことです。


 広い座敷を持ち、人数や用途にあわせて自由に仕切りを
 変えてくれる魚信では、いろんな会合や食事会に利用されます。

 初七日や四十九日、一周忌などの法要のあと、
 参列者に食事をふるまう場としてもよく使われます。


 (これぐらいしかできないけど…)

 お膳の上にご飯、一汁一菜を載せ、
 西田社長は法要宴の部屋を訪れます。

 お膳を手に進み出ると、お客はきょとんとした顔。

 「これはなんですか」「頼んでいませんが」

 お客はそんなことを言うそうです。

 「ほとけさまのお食事でございます」
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なくしてわかるもの

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 【今日も元気に お客が増える!】 106
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・12

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   にんにくのかけらを昨年秋、
   芽が伸びる向きに注意して
   畑に植えておきました。

   今日、芽が出てきました。
   どっしりと雪の重さを受けたはずなのに
   ぴょんと芽が伸びている。えらいなあ。

   なにも重みを受けていないのに
   僕はいまだ芽がでません(笑)
    
  

 今日の内容
  *なくしてわかるもの(おたより本文)
  *父親が単身赴任(村上 透ものがたり)


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  なくしてわかるもの
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 『無くして気づくもの』という言葉をおぼえていますか。
 3月31日に送ったメールレターで紹介しました。

 ホワイトベースの小串(おぐし)社長のメルマガ
 「経営脳科学研究室」に書かれていた
 『無くして気づくもの』は大いに得るものがありました。


   あなたの店を気に入って通ってくれていた
   とばかり思っていたお客様が、
   半分隣りの店へ行ってしまいました。

   この時、あなたはどう考えますか?
   この時、あなたはどう行動しますか?

 そうですよね。
 新しいお客を得ることができないことより
 いままでのお客を失うことのほうが大損失。

 「売る前のお世辞より売った後の奉仕、
  これこそ永遠の客をつくる」

 この言葉を教えてくれた小串社長です。

 お客をつくることもたいへんですが、
 お客を失わないための努力はもっとたいへん。

 お客を失わないためにどうするか。

 『無くして気づくもの』を
 僕は何度も読み返しました。


 何度も読み返しているうちに
 ふと気づいたことがあります。

 なくして気づくものは、もうひとつある。
 とても大切なもの、重要なものです。

 それは「亡くして気づくもの」。

 気づくものがもうひとつあるのではなく、
 なくしてしまうものがもうひとつというわけです。


 先日、取材した社長がしみじみと語りました。

 愛知県岡崎市の会席料理屋、
 『味の集会場 魚信(うおのぶ)』の西田耕一社長です。


 「亡くなって気づいたんですよ。ばかですね」


 亡くなって気づいたものは、先代の教えの正しさです。


 西田社長の実家は大きな料理屋。
 400坪の敷地に40台は可能な駐車場。
 2億円をかけて両親がつくった店です。


 「絶対に跡取りなんかならない」
 そう決めていた西田社長は大手飲食店に入社します。

 飲食チェーン店の近代的なシステムのもと、
 西田社長は20代の前半で店長に昇格、活躍します。

 しかし5年後、父親がケガをしたことがきっかけで
 実家の料理屋に戻ることに。
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あるべき「わがまま」

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 【今日も元気に お客が増える!】 105
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・08

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   4月5日のメールレターで案内した川越雄一先生の
   小冊子プレゼントはお申し込み受付を終了します。
   予想を大きく上回るお申し込みをいただきました。
   ごていねいなおたよりも拝受。ありがとうございます。

   社員に手紙を書くということ、社員の親に手紙を出すということ。
   あえて手間のかかる行為に、強い関心をお持ちの方が多いんですね。
   人を育てることのむずかしさを再認識すると同時に、
   もっといい会社にできるという可能性も大いに感じます。
    
  

 今日の内容
  *あるべき「わがまま」(おたより本文)
  *赤玉ポートワインは甘かった(村上 透ものがたり)


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  あるべき「わがまま」
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 経営の勉強をすると社長の実力が上がる。
 そう確信できる姿を、ここ数年間目にしてきました。

 それまでのあり方を反省し、猛烈に勉強をはじめた社長は
 数年でめきめき腕をあげていきます。

 この不況下で、なぜこんなに業績がいいのか。
 そう思ってヒアリングをすると、やはり、
 相当な勉強をしている社長がほとんどです。

 勉強をすると、経営者としての実力が上がることは確か。

 もうひとつ、勉強をするとわかることがあると言われます。


 “社長としての実力がない”
 ということがわかるということです。


 先日お目にかかった社長も、
 過去を振り返ってそう言っていました。

 前号のメールレターで紹介した
 福井県鯖江市にあるフラワーショップの社長です。

 アポなしで訪問したにもかかわらず、会社に戻った社長は
 こころよく面談に応じてくれました。


 僕はまず、すばらしいスタッフであることを告げました。
 どんな教育をされているのですか、と。

 すると、社長は話してくれたのです。


 「社員教育はうまくいきませんでした。以前は社員だけで20名、
  アルバイトを含めると40名近く雇用していたんです。
  フラワーショップを4店舗持ち、まだまだ拡大したいと
  思っていました。だから社員が育ってくれないと困る。
  ところが全然僕の思うとおりに育たない。原因ですか?
  社員に能力がない。そう思っていました」
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社長で変わる社員

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 【今日も元気に お客が増える!】 104

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・05

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   3月29日のメールレターで紹介した
   『新入社員のこころをつかむ3つの手順』プレゼントに
   たくさんのお申し込みをいただきました。ありがとうございます。

   著者の川越雄一先生はこう言います。
   「労務は人間が対象です。経理などと違い、
   こうすればよくなるとはいきません。
   理屈では証明できない“相性”もありますよね。
   だから私の小冊子は“ノウハウ”としてではなく、
   “気づき”としてとらえて欲しいのです」

   川越先生が多めに送ってくれましたので、あと4冊あります。
   ご関心あるあなたに差し上げます。無料です。

   
http://www.okyakugafueru.com/mailletter/files/mar-2010.html
   (3月29日の「初任給と一緒に手紙を」をごらんください)
    
  

 今日の内容
  *社長で変わる社員(おたより本文)
  *続かなかったピアノ(村上 透ものがたり)


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  社長で変わる社員
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 日頃、僕が会うのは社長ばかり。
 経営について話をうかがうことが目的ですから当然です。

 重点商品、営業地域、おもな客層、営業方法、固定客化、
 これらについて社員に質問をしても、うまく答えられません。

 自分が担当している業務については答えます。
 それはもっともなことですが、ときに
 (おやっ、この社員はわかっている…)
 と思うことがあります。

 先日おじゃました花屋のスタッフも“できる”社員でした。

 福井県鯖江市(さばえし)にあるフラワーショップ。
 その花屋さんの女性スタッフです。

 このお店を訪ねる理由が僕なりにありました。

 このお店の社長が昨年11月、
 福井市でのセミナーに参加してくれました。
 熱心に聞いてくださり、セミナー後に少し話もしました。

 (この社長のお店は、きっと差別化されているんだろうな…)
 印象に残る名刺をいただき、ずっと気になっていたのです。

 そこで思い切ってお店を訪ねてみることに。

 ただし、アポをとると(営業に来るのか?)と警戒されるかも。
 売り込みはしない僕ですが、ノーアポ飛び込み訪問。


 お店に着いたとき、社長は不在。やむを得ません。
 女性スタッフがひとり、笑顔で迎えてくれました。

 ウッディで雰囲気があるすてきな店です。
 店内をぐるっとながめまわします。

 なにか違う…。どこが違うんだ…。


 わかりました。ほかの花屋のように
 “店内は花でいっぱい”という感じではありません。

 図々しい僕は質問をします。

 「このお店は、ほかの花屋とどう違うんですか」

 あいまいな質問でした。きっと困ったでしょう。
 でも、女性スタッフは一所懸命話してくれました。


 ♫ほかのお花屋さんのように、通りすがりに
  (あら、きれい。お花でも買って行こうかしら)
  というお客さま向けの花屋ではないこと。

 ♫ほかの花屋さんはスーパーに卸売をしたり、
  ブライダル業者に販売したり、葬儀会社の下請けとして
  お花を販売しているところが多いが、
  この店では他の業界の下請けはしていないこと。

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串かつ屋に子どもの絵

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 【今日も元気に お客が増える!】 103
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・04・02

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   兵庫県の明石へ行った際、播磨町のホテルへ泊まりました。
   明石駅から山陽電鉄で15分。播磨灘に面した播磨駅へ。

   永遠のホテル、ということでしょうか、名前は『エバーホテル』。
   施設、設備、対応、朝食などあらゆる点において高得点。
   オープン時は4800円だったらしいのですが、今は5500円。
   楽天トラベルで調べると、利用者の評価があまりにも高い。
   ホントかな? と思って泊まってみたのです。ホントでした。

   日本中のビジネスホテルへひとこと。
   最新のエバーホテルで可能なのだから、もっと安くしてほしい。
   でも、対応だけはそう簡単にまねできませんね。
    
  

 今日の内容
  *串かつ屋に子どもの絵(おたより本文)
  *見本林が忘れられない理由(村上 透ものがたり)


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  串かつ屋に子どもの絵
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 関西の串かつ屋をご存じですか。
 高級天ぷら屋のような串かつ屋ではなく、
 一本100円の串かつを出してくれる店です。

 東日本で串かつといえば、
 豚肉と玉ねぎを交互に刺してパン粉で揚げたもの。
 (かなりあやしい。ほとんど推測です)

 関西では天ぷらのような揚げ物ですよね。
 って、見当がつかない方にはごめんなさい。
 関西のあなたは、(下手な説明だな…)と思っているでしょ。

 関西ではステンレスの容器にウスターソースが入っており、
 「二度づけはご遠慮ください」などと但し書きがあります。

 肉や魚、野菜に餅など揚げ物の種類が多い。
 どれも安く、庶民的大衆的な店ばかりです。


 その関西の串かつ屋に入りました。

 場所は堺市。
 会いたい社長がいて、泉ヶ丘駅という駅を利用しました。
 泉北高速鉄道線の泉ヶ丘。初めて乗り降りした駅です。

 夜8時。そのあと向かう先までは2時間くらいかかります。
 (この泉ヶ丘駅で飯を食っていくか…)と店探し。

 駅に直結して「ショップタウン泉ヶ丘 味のれん街」を発見。
 混んでいる店、ヒマな店、どちらもある。


 小心者の僕は、すいている店に入ることができません。
 話しかけられたらどうしよう、
 店を出づらくなったらどうしようと考えるからです(笑)

 いちばん混んでいる店を探すと、串かつ屋でした。

 『串かつ 萬房(まんぼう)』

 ずらーっと伸びたカウンター席に腰掛け、
 メニューを見ると…………ああ、よかった。
 串かつ一本100円のものが多い。

 ビールを瓶でもらい、串かつを何本か注文。
 ぷはーっと落ち着き、店内をぐるりと見渡すと、
 おもしろいものを発見したのです。


 『萬房通信』というニュースレターがずらり。
 VOL .1からVOL .30まで貼ってあるんです。

 ちょいと席を立って見に行くと、
 書き出しの一文が定型文。

 「毎度おおきに串かつ屋でございます。
  いつも下手な字ですみません」

 こりゃおもしろい。
 たしかに“味がある”字です(笑)


 「このニュースレターを一枚いただけますか」と、
 串かつを揚げている店主とおぼしき方に尋ねました。

 変なお客と思ったでしょう。でも、とても気持ちよく
 「はい、いいですよ! どうぞ」と最新号をくれました。


 「毎度おおきに串かつ屋でございます。もうビックリ
  30号すごい。あらためて読み返すと、一番に気付くのは
  字が全然きれいになっていない! きたない字で
  すみません。本当に」という書き出しでした。


 油で汚しちゃいけないと思い、
 一読してカバンにしまいましたが
 どうしても気になってまた質問。

 「このニュースレターは郵送しているんですか」

 「はい、そうです。送っています」
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