おばあちゃんの競争意識

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 073
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2009・12・10

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を
   積極的におすすめします。どしどし人に教えてください。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   前回、前々回と“葉っぱビジネス”の株式会社いろどりについて書きました。
   横石知二社長の話が中心です。
   「そんなこと知ってるよ」という声が寄せられるかな、と思っていましたが
   案外でした。
   「聞いたことはあるけど、そこまで知らなかった」
   「テレビで見ましたが、詳しくは知りませんでした」
   という声は何人もの方からいただきました。ありがとうございます。

   まあ、いちいち「知ってるよ」「知らなかったよ」と答えませんよね(笑)
   (またか…)と思う方がいるかもしれませんが、もう一通だけ。

    
  

 今日の内容
  *おばあちゃんの競争意識(おたより本文)
  *感謝の声に感謝する(ニュースレターのコーナー)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  おばあちゃんの競争意識
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 毎朝10時頃、200軒近くある“彩(いろどり)農家”にファクスが届きます。

  出荷先   品名       数量
  関東   赤もみじ     8ケース
  〃    青もみじ     15ケース
  関西   青柿       5パック
        :

 こんな内容が書かれたファクスです。
 「出荷できる方はご連絡ください」とも。

 “いろどりばあちゃん”たちはファクスの前で待っています。
 受信するやいなや、携帯電話の短縮番号をプッシュ。

 受注競争のはじまりです。

 あらかじめ注文を受けていた商品は前日夜に準備済。
 JAに運べるよう軽トラックに積んであります。

 時間との勝負は、その朝、注文がはいった商品です。
 (この葉っぱなら、うちの山はいい時期だ)
 (この数ならいける! けっこうな額になる)

 瞬間的に判断し、携帯電話をかけるのです。早い者勝ち。
 この話を聞いているだけで、僕まで緊張します。ドキドキもの。

 取材で会ったおばあちゃんは、
 「みんな早いけんなあ」と笑顔で言います。

 しかし、内心は闘志を燃やしているそうです(笑)

 自宅の庭や山で植えている樹木には個人差があります。
 力を入れている葉っぱの木は数多く植えています。

 斜面の上にあれば下に植えている木もあります。
 日当りのいい場所もあれば、あえて日陰にもあります。

 時期をずらし、平均して出荷するための知恵です。
 需要が少なめで希少価値のあるものをあえて手がけ、
 受注単価を上げるおばあちゃんもいるでしょう。


 運良く電話がつながり、出荷する権利を得たら即、外へ。
 色やサイズ、形のいいものを厳選してパック詰め。
 午後1時までにJAに持ち込みます。

 一日の売上が2万円、3万円というケースはざら。
 平均70代のおばあちゃんたちがです。

 その日の売上と累積の売上はパソコンで確認できます。
 毎日更新され、光ファイバーでつながったパソコンで
 自分の順位を知ることができるのです。

 名前は伏せてあり、自分の位置がわかるだけ。
 のはずですが、日頃の会話や独自の“情報網”により
 (・・さんはすごい!)などとわかることもあるそうです。

 「あの人には負けとうない」という思いを抱く
 おばあちゃんがけっこういます。

 たまには旅行に行こうかと考えるおばあちゃんもいます。
 年収は600万円も700万円もあります。
 山の中に住んでいてはお金を使う機会がありません。
 孫になにかを買ってあげるくらい。

 でも、「旅行に行っているあいだに抜かれてしまう」
 と思うと、「旅行なんか行っていられない」とも。

 そう聞くと、なんだか熾烈な戦いが繰り広げられて
 いるようですが、おばあちゃんたちはきわめて明るい。

 勝った負けたという気持ちよりも
 「自分の仕事ぶりを認めてほしい」という
 承認欲求の表れではないかと思います。

 競うように忙しい日々を送るのはいいことです。

 かつては毎日のように通っていた診療所も
 いつのまにか行かなくなりました。
 毎日やることが多く忙しくしていると、なぜか健康に。
 町営の老人ホームが廃止されたほどです。
 高齢者が49.5%の上勝町においてです。


 もしかすると、「年寄りに金儲けで競わせるな」という
 批判があるかもしれません(本当にわかりませんが)。
 しかし上勝町では、この仕組みがうまく機能しているようです。

 かつての日本もみな競争して仕事をしていたのでは。
 いまのアジア諸国も必死に競っているのでは。

 僕には、“いろどりばあちゃん”たちの競争意識が
 とても健全なものに思えます。

 この仕組みを会社に活かせないかな、とも思います。
 学べることが多くあると感じるのです。

 経営者の立場で見れば、社員にはもっと競争してほしい。
 仕事は与えられるものではなく自分で勝ち取ってほしい。

 そう思うのですが、あなたはいかがでしょうか。


 お読みいただきありがとうございます。



★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★
  おもしろ楽しく読んでもらえるニュースレター 060  
   
  感謝の声に感謝する
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★ 

 前号で「人は自分に関心がある」と述べました。
 だからできるだけお客や取引先を載せるといい。
 そう書いたところ質問をいただきました。

 「どんな企画があるのか教えてほしい」という質問です。

 以前にもこのコーナーで申し上げましたが、
 いちばんいいのは「ありがとう」というお客の声です。

 便利だった、助かった、思った以上に優れていた、
 人に喜ばれた、使いやすかった、感じがよかった、
 感激した、感動した、また利用したい……。

 これらの声に対して、「ありがとうございます」と
 コメントを載せるのです。

 口コミが大きく影響するいま、お客の声ほど
 自社の存在価値を高めてくれるものはありません。

    ★

 あなたのお客さまが、もっともっと増えますように。
 あなたのお客さまのお客さまが、一人でも多く増えますように。
 好きな人、愛する人がたくさん増えますように。

 気持ちをこめて、祈っています。心より。

           お客が増える★プロダクション
                     村上 透


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 来年こそはお客の数を増やす! ……でもどうやって?

「私は、こうやってお客さまの数を増やしました!」という
 実例、事例を研究できたらいいですよね。
 しかも、何千人もいる大企業の記事ではなく、
 本当の中小企業のやり方を知りたいと思いませんか。

 『お客が増える!』は勉強熱心な社長のための教材です。
 
http://www.okyakugafueru.com


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「旭山動物園の1位づくりに隠された★戦略」CDが好評です!

 
http://www.okyakugafueru.com

「動物園の“経営”を通して、はじめて戦略の意味がわかった
 ような気がします」
 というおたよりをいただきました。ありがとうございます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 発行者:お客が増える★プロダクション 村上 透
 電話 :050−1109−9193(取材でときどき不在ですが)
 FAX  :050-3488-4966(24Hいつでもどうぞ)

 お問い合わせ、配信停止依頼もご遠慮なくどうぞ
 
info@okyakugafueru.com

 ホームページ
 
http://www.okyakugafueru.com
  (お客が増える どっと混む)
 
 Google(グーグル)でもYahoo!(ヤフー)でも
 お客が増える! と検索すると……No.1

 ★メールレターのバックナンバーをごらんいただけます。
http://www.okyakugafueru.com/mailletter/backnumber.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~