儲からない原因

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 【今日も元気に
お客が増える!】 259
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20120328

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   
魚バカな社長のブログが好きです。
   いつも(深いな
)と思いますが、
   3月
27日のブログは、(あ、これ、なるほど)と。

   愛知県岡崎市で魚のおいしいお店の大将、
   西田耕一社長のブログです。驚きました。
   西田社長が書いた、自分への「弔辞」です。
   
http://ameblo.jp/meba629/entry-11205660294.html

   しばらく訪ねていません。「魚信(うおのぶ)」。
   おいしいんです。魚も人も。そのうえさらに
……
   すごい努力をしています。お客が増えるわけです。      


    
今日の内容
  *儲からない原因(おたより本文)
  *ゆく年来る年(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  儲からない原因

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 高校時代、ときどきジャズ喫茶に行きました。
 
30年も昔のことです。十代です。生意気な話です。

 行く理由は2つありました。
 ジャズが聴きたかったから。これがひとつ。

 ジャズはいいなあと思い始めたのが中学3年生。
 ラジオで聴いて、(いい!)と思ったのが
 モダン・ジャズ・カルテット(
MJQ)というバンド。
 お年玉で初めて買ったレコードが
MJQでした。

 コーヒーチケットを買うお金で
 
LPレコードを買うこともできました。

 レコードを買うか、ジャズ喫茶の回数券を買うか。
 お金がないと考えるものです。結論は喫茶店。

 喫茶店で本を読み、コーヒー一杯でねばり、
 いろんなレコードをかけてもらったほうが
 たくさん聴くことができる。そう考えたのです。

 ジャズ喫茶に行く理由の2つ目は、
 そんな自分がかっこいいと思ったから(笑)

 「ねえねえ、村上クンは、学校帰り、
  いったいどこへ行ってるの?」
 「ああ、ジャズ喫茶だけど」

 女の子との、そんな会話を頭に描いていました。
 なんて答えるのがかっこいいか
と考えていましたが
 一度も答えることなく、単なる妄想に終わりました。
 そんな質問、誰からもされなかったからです(笑)

 いいんです。ジャズを聴くには一人にかぎる。
 午前中で授業が終わった日など、
 2時間でも3時間でも聴いていました。

 申し訳ない
……水ばかり飲んですみません……
 内心、済まない気持ちでいっぱいなのですが
 次はどんな曲がかかるだろうと思うと、
 もう一曲聴いてから、となかなか席を立てないのです。

 高校生ながら思ったものです。
 喫茶店って、儲からなさそうだなあ。
 儲かるんだったら、やりたい仕事だけど、
 僕のようなお客が多いから、儲からないよなあと。

 だから、坂本孝文さんに話をうかがったとき、
 やっぱりと思い、やがて、なるほどと思いました。

 「さかもとこーひー」の坂本さんです。
 自家焙煎コーヒー豆を販売するプロのあいだで
 有名な、さかもとこーひーの坂本さんです。


 「どれだけおいしいお茶と食べ物を用意しても、
  来店するかどうかはお客さましだい。喫茶店は
  
待つことが仕事ですからね」

 「店がお客さまでいっぱいになっても、顧客単価が
  低いから利益性は必ずしも高くないんです」

 「口コミでお客さまは増えましたが、増えるばかり
  じゃありません。競争相手も多いですから
  減っていくお客さまも当然生まれました」

 「どれだけがんばっても業績が爆発的に伸びる
  ことはありません。根本的な原因があります。
  喫茶店は受け身の商売スタイルだからです」


 取材した際、坂本さんはこう話してくれました。

 一流のフルーツパーラーに勤め、
 紅茶専門店で修業し、準備万端、
 喫茶店を開業した坂本さん。

 手作りのケーキは女性客に人気でした。
 ほかの喫茶店と比べると繁盛していました。

 それでも、さほど儲からなかったと言います。
 「一生、喫茶店を続けるのはきつい」
 そう思ったそうです。

 なぜ、忙しいわりに利益性が低いのか。
 なぜ、思ったほどお客の数が増えないのか。
 なぜ、気に入ってくれるお客が多いのに
 リピート率が高くならないのか。

 坂本さんは考えました。
 そして、あることを確信します。
 喫茶店は構造的に儲からない商売だ。
 しかし
……

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決心する場所

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 【今日も元気に
お客が増える!】 258
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20120316

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   ホームページを手直ししました。
   これまで、大勢の方に数々のアドバイスを
   いただきましたが、ようやく手をつけたしだいです。

   手直し計画の進捗率は
60パーセント。
   まだ途中ですが、いまの段階で公開しちゃいます。
   完成を待って遅くなりより、6割でも早いほうが。

   人のホームページって、いろんなことが見えてくる。
   自分のホームページってよくわからない。
   売らずに、売り込まずに、安売りせずに
   「お客が増える!」を伝えるにはどうすればいいか。
   どうかご遠慮なく意見をくださいませ。
   (意見だけじゃなく、もちろん注文もどうぞ
笑)

   
http://www.okyakugafueru.com/      


    
今日の内容
  *決心する場所(おたより本文)
  *素直すぎた9ヵ月間(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  決心する場所

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 8万頭もいたイノシシや鹿がいなくなり、
 対馬の島民に平和な暮らしがもどりました。

 陶山訥庵(すやまとつあん)先生が考えた戦略を
 島民は戦術係として忠実に実行したからです。

 それから約
300年。対馬はどうなったのか。
 じつは困ったことになっていました。

 イノシシは2万頭に増えていたからです。
 ランチェスター経営の中村先生が教えてくれました。

 毎年、陶山訥庵先生の墓参りをしている
 ランチェスター経営ですから、現地の情報が豊富。

 先月ですが、このような案内文をもらいました。
 ご一読ください。

 (ここから)
 今、対馬が大変だ〜!!

 平成
10年頃にはわずか約500頭だった猪が
 
13年後の昨年にはナント2万頭にも増えて、
 今や対馬は猪のサファリパークと化し、
 農家の方達はもちろん市民の方達も
 その被害に毎日悩まされ、
 市の行政は猪退治の経費も増大し、
 苦肉の策で猪1頭退治に9千円の賞金をかけ、
 さらに1頭を6千円で買い取り、
 肉は食肉加工し、皮はイタリヤへ輸出しているが、
 残念ながら月間
500頭位しか捕獲できない現状では、
 とても追いつかず、イタチゴッコの日々が続き
 頭を抱えておられます。

 このような現況の折りに、竹田陽一を団長として
 全国の戦略社長の皆さまと一緒に対馬に出向き、
 対馬現地の行政、農夫、「訥庵の会」の方々と
 効果的な『猪撲滅作戦の討論会』を開催したいと
 立案しました。
 (ここまで)

 対馬の住民にとっては、切実な問題です。

 
300年前は撲滅作戦が成功したのでしょう。

 しかしその後、だれかがイノシシを島に持ち込めば
 増えていくのは自然の摂理。

 人がコントロールできればいいのですが、
 野生動物が相手だと、これがまたむずかしい。

 僕が住む北海道でも、同様の問題が起きています。
 エゾシカが増えすぎて困っているのです。

 あいにく、北海道には、陶山訥庵(すやまとつあん)先生
 のような人がいないので、なおさら困っています。

 昨年は自衛隊にまで応援してもらい、
 ヘリコプターで追い込もうとあれこれ
……
 はっきりいって失敗しました。

 全国から集まったハンターのなかには、
 鹿と間違えて人間を撃ってしまった悲劇も
……

 猪だって鹿だって馬だって馬鹿じゃありません。
 そう簡単に捕まりません。

 対馬に再び増えたイノシシをどうするのか。
 知恵を提供できるに越したことはありませんね。

 仮に猪撲滅作戦の討論に加わらないにしても、
 対馬を訪れた経営者は全員、ある決意ができるそうです。

 急な斜面の山々を目の当たりにすると、
 陶山訥庵先生の戦略がいかにすごいかがわかる、と。

 その奥深く、谷深い山を逃げるイノシシを追いつめ、
 島民に平和をもたらした戦略のすごさがわかる、と。

 こんなたいへんなことでも、トップしだいで
 実行可能、成功できるんだ、と。

 なにごともそうですよね。現地に出向けば、
 ものごとがよく見えます。考え方が変わります。

 会社に戻ってからのやり方が変わります。
 社長が変われば社員も変わります。

 「よし、やるぞ!」。そう思っている社長、
 「よし、やるぞ!」。そう思いたい社長。

 対馬行きは、転機になる。そう思います。

 ランチェスター経営による、正式の案内をどうぞ。
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区切って区切って8万頭

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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   コブチさんとクロダさんで「コブクロ」
   ご存じですよね。有名ですから。では、
   オグシさんとムラカミで「オグムラ」
……うふっ
   別名「2人クラブ」。もしかすると、ご存じない?

   おととし、
2010年デビューです。
   地方都市で少しずつランキングが上がってきています。
   実力派と言われていますが、まだ東京での人気は
……
   ま、大器晩成型でしょう。

   2人の出演が終わると、「なるほど! 聞いてよかった!」と
   みなさんに言っていただける人気デュオです。
   
4/19宮崎講演、前売りのみ発売中です。

   ブログによる案内です。
   
http://yanchiofficenews.miyachan.cc/e303712.html
   フェイスブックの案内です。
   
https://www.facebook.com/events/369966616354999/

   その前に、明日はいよいよ「続研 広島」開講します!
   
http://ameblo.jp/yagyuhiroshima/       


    
今日の内容
  *区切って区切って8万頭(おたより本文)
  *先輩社員のへたな言い訳(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  区切って区切って8万頭

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 長崎県の対馬で増えに増えたイノシシや鹿。
 その数、およそ8万頭。

 島民の暮らしをおびやかすイノシシを
 なんとかして退治したい。

 でも、対馬は平地が少なく、斜面は急で、
 ほとんどが山また山と深い谷と尾根の島。

 どうやってイノシシを追いつめ、
 捕らえることができるのか。

 そのやり方を考え出した人物がいます。
 陶山庄右衛門(すやま しょうえもん)
 後に名前を訥庵(とつあん)と改めた人です。

 とつあん先生はまず、
 対馬を大きく5ブロックに分けました。

 イノシシや鹿がくぐったり、飛び越えられないように
 頑丈な垣根を東西につくったのです。

 5つの垣根は、それぞれかなりの長さです。
 ある垣根は約
16キロですが、
 
24キロの垣根も27キロの垣根もあります。

 高さは6尺。約
1.8メートルですね。
 これなら鹿だってジャンプできません。

 ただし、この「大垣(おおがき)」だけでは
 イノシシを追いつめることはできません。
 島全体を5つに分けただけですから広範囲。

 こんどは、もう少し小さめの垣根をつくります。
 イノシシや鹿を追いつめやすくするために、
 垣根をどんどんつくっていきます。

 この「内垣(うちがき)」の長さは
 総延長距離にして
480キロ!

 これでかなり追いつめやすくなりました。
 しかしまだまだ不十分。

 もっと小さい区画の「坪」をつくります。
 2キロ
×4キロくらいのエリアをつくり、
 最終的に「追い込み柵」に追い込みます。

 これで1ブロックあたりの面積が
 かなり狭くなりました。
 範囲が狭ければ狭いほど、イノシシや
 鹿を把握しやすくなるというものです。

 追い込むエリアを設定したあとは、
 具体的な追い込み作業を実行します。

 何十人、何百人の人夫が働きます。
 大垣と内垣をつくるための延べ人数は
 なんと
127440人になったそうです。

 1年ではできません。面積が広すぎます。
 追い込み、追いつめるには
 木を伐採したり草を刈る必要もあります。

 村から遠いエリアでの作業のために、
 仮の
山小屋をつくる必要もありました。
 台風や大雨の日もあります。

 どんな人を、何人、どこに投入するか。
 だれが木を伐採し、だれが垣根を組み立て、

 そのための食料をどう調達するか。
 だれを現場の作業監督者に任命するか。

 延べ何日間も何年間も働きます。

 この計画を立てるのは大変だったでしょう。
 計画自体にも時間をかけたでしょう。

 現地のようすを把握し、追い込む動物の
 習性も観察し、傾向をつかんだでしょう。

 地形の違いによっては、垣根のつくり方などを
 変える地域もあったことでしょう。

 そういう全体像をしっかりとらえたうえで
 人夫にやり方を仕込んだと思われます。

 だからこそ、8万頭の退治に成功したのです。
 陶山訥庵先生あっての成功。ということは、
 トップしだいで偉業は成し遂げられるということ。

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8万頭のイノシシ

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20120305

 
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  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上
透です。
     
   
   ホワイトベースの小串社長が
   メルマガでこうおっしゃっています。
   「自分で言うのもなんですが
   この二人のセミナー
   なかなか役に立つんですよ。。。」

   「この二人」とは小串社長と僕、村上です。
   以下、原文です。

   ★3月8日(木)に明石でセミナー★
   主催はランチェスターマネジメント明石、山田一美さん。

   講師は、お客が増えるプロダクションの村上透さんと
   私、ホワイトベースの小串です。


     ビジネス書で学んだこと
     セミナーで学んだこと
     いろいろ試したが 効果が出ないで困っている!

   そんな方、ぜひ参加してください。

   自分で言うのもなんですが この二人のセミナー
   なかなか役に立つんですよ。。。
   お申し込み、詳細はここからお願いします。
    
     
   http://ekeiei-no1.com/pdf/20120308.pdf

   たしかに自分で言うのもなんです。が、僕も言います(笑)
   おかげさまで小串社長と村上の「2人セミナー」は
   とても評判がいいのです。リピート依頼ばかり。
   
3/8明石、3/10岡山、4/19宮崎が、この「2人セミナー」です。
   あと数席、余裕あります。どうぞお越しください。
      

    
今日の内容
  *8万頭のイノシシ(おたより本文)
  *床屋は仕事中に(村上透ものがたり)
  *この日、ここで、あなたに会えませんか(セミナー案内)


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  8万頭のイノシシ

★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 東京ドームの収容人数は5万
5000人。
 以前は大阪ドームという名称だった京セラドームも
 最大収容人数は5万
5000人。

 名古屋ドームは4万
500人。
 札幌ドームは5万
3796人。

 北海道日本ハムファイターズの試合観戦、
 ドリームズカムトゥルゥーのライブなどで
 札幌、名古屋、大阪ドームに行ったことがあります。

 4万人以上が席につき、4万人以上が立ち上がり、
 4万人以上が腕を上げたり声を出したりするようすは
 圧倒という言葉を超えた異常なパワーを感じます。

 昨年夏、4年に一度開催されるドリカムのライブ
 「ワンダーランド
2011」を観に札幌ドームへ。

 昨年秋、クライマックスシリーズの応援で
 やはり札幌ドームへ足を運びました。

 そのとき、会場で少し考えました。
 いま仮に、地震や火災が発生したとしたら、
 僕は、そしてこの会場内の人たちは、落ちついて、
 できるだけ理性を失わず、静かに避難できるだろうか。

 ドームだから安全とか、むしろドームのほうが安全とか、
 避難先の心配をしたわけではありません。

 ドーム内をぐるりぐるりと見渡すと、人、人、人。
 4万人がこの場にいるということだけで、
 なにかしら恐怖感に似たものを感じました。

 みんな、パニックを起こし、勝手に行動したらどうなるのか。
 いや、人間だ。ある程度の分別はある。協力しあう。
 パニックを起こした一部の人をのぞき、案外静かかも。

 そんなことを考えても、試合やコンサートが始まると
 いざというときのことなど忘れてしまいましたが。


 しかし、この4万人とか5万人といった、
 
数万単位の表記を何かで目にすると、
 すぐに思い浮かべてしまうことがあります。

 「8万頭のイノシシ」という実話です。

 あなたはご存じですか。8万頭の猪の話を。
 長崎県の対馬であったイノシシ退治の話です。


 毎年4月、竹田陽一先生のランチェスター経営では
 ツアーを組んで対馬を視察し、現地での勉強会を開いています。

 今年も4月
21日、22日と1泊2日で開催されますが、
 その案内を目にすると、即座に「8万頭」を思い出します。


 笑われるかもしれませんが、
 考えなくてもいいことを考えてしまうのです。

 もし、名古屋ドームの4万の座席という座席に
 イノシシが座っていたらどんな光景か、雰囲気か。

 しかも、そのイノシシが一斉にフゴッとかキィーとか
 鳴き出し、走り出したらどうなるのか。

 京セラドームに入ったとたん、中には5万頭のイノシシ。
 人間が入ってきたことでパニックになり、
 一斉に逃げ出そうとしたらどんな状況になるのか。

 人間とは違います。一列に並び、声を出さず、
 順番に会場の外へ出るとは考えられません(笑)

 ドドドドドドーッと走り出し、逃げまどい、
 椅子を壊し、壁に突進し、フロアはキズだらけ。

 ああ、考えただけでも恐ろしい。
 (だから考えなけりゃいいのですが)

 でも、です。僕が映像として描けるのは、
 せいぜい4万頭か5万頭なわけです。

 それがもし8万頭もいたとしたら
……いったい
 8万頭ってどれだけの数なんだろうと思うわけです。

 そう考えると、8万頭のイノシシをすべて退治した
 対馬のイノシシ撲滅作戦は奥が深いと感じ入ります。

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