業種は無関係。「経営のやり方」が重要です。

〈ダイジェスト〉

アルジャンスー_料金表
美容室と戦わずして勝つ

「エクステひとつで行き着くところまで行きます」
東京の渋谷に本社をおく、エクステ専門店「アルジャンスー」の石銀実社長は、10年間で15店舗の店を出しました。

エクステとは、「ヘアーエクステンション(hair extension)の略。一般的には化学繊維や人毛で作られた毛の束を、髪の毛に直接編み込む付け毛を言います。
髪を巻いたり、長くしたりと自由にヘアスタイルを変えることができるため、10代から20代前半の女性を中心に人気があります。

髪の毛のおしゃれをするための店であり、アルジャンスーでも多数の美容師免許を持ったスタッフによって運営されていますが、アルジャンスーはエクステ専門店。
髪の毛に髪の毛をつけるというエクステのメニューひとつで、シェアを高めています。

アルジャンスー_石社長
競争相手は増えています。髪の毛をカットしたりパーマをかけたりする、従来の美容技術と異なり、短時間で大きく雰囲気を変えることができるエクステは、全国に約17万店ある美容室で取り入れるところが増えているからです。
その状況にあって、アルジャンスーはお客が増え続けています。新規出店をすればその分、お客が増えるのは当然ですが、既存店でもリピート利用と紹介客によって、お客が増えているのです。

その理由は、商品戦略と客層戦略がぴったり一致していることです。商品は増やさず、エクステひとつを継続してきました。年齢層を広げず、もっとも需要の多い客層に合わせた広告に絞って営業を展開してきました。
言い換えると、よけいなことは一切行わず、シンプルにエクステだけに時間とお金と労力を注いできた結果です。

客層が明確なだけに、同じお客に異なる商品やサービスを提供することは十分可能です。
「エクステ以外に、これもやれば売上はもっと上がりますよ」
「石社長なら、このビジネスもうまくいくと思いますよ」
そんな話には耳を貸さず、エクステで圧倒的1位になることだけを考えて経営してきました。

いろいろなことをやることで売上を上げるのではなく、いろいろやらないことでお客を増やし、市場占有率を高めていく。それがアルジャンスー石銀実社長琉。
業種を問わず、シンプルな経営のやり方を参考にしていただける事例。「お客が増える! No.60 株式会社アルジャンスー」のレポートです。
アルジャンスー_店舗
 
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