4月を迎える前に

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 102
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・31

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   月末は読者からのおたよりを中心に
   一ヵ月を振り返ってみます。

   3月は8通のメールレターを差し上げました。
   メールレター本文にも数多くの返信をいただきましたが、
   後半の「村上透ものがたり」に対する反響が大きかった。

   僕だけじゃありません。
   人はみな、ものがたりを持っています。
   あなたのこれまでの人生を聞かせてください。
    
  

 今日の内容
  *4月を迎える前に(おたより本文)
  *エゾリスが遊ぶ見本林(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  4月を迎える前に
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 【メールレターで「ハガキ」のことをたびたび書いてきたので】

 僕の話を聞いてくださったことがきっかけで
 ハガキ作戦をはじめた社長がいます。

 お客さま宛にハガキを書くのはもとより、
 仕入先など接点のある人にもハガキを出しはじめた
 社長からのおたよりです。

 (ここから)

 当初、私がハガキ作戦挙行宣言をし、
 サロンに招集をかけました際には
 ★こんな事を本当にやって意味があるのあるだろうか?
 ★先生に呼ばれたから仕方なしに・・・
 という雰囲気があるのを感じておりました。

 しかし、私は『今にわかる』と信じておりました。

 当社からみたら御客様はサロンさんですから、一緒にハガキを
 書いていても、私が書いているのは目の前のあなたがたです!

 気づくかな? 気づくかな? と思いながら書いてました。

 数日後、
 『先生! ハガキありがとうございました! とってもうれしいです!
 こんなにうれしいのですね!』
 このような電話を頂きました。

 私は、『ね! うれしいでしょ! 同じ事をあなたはあなたの御客様に
 先日させて頂いているよね!』と答え、
 『あ・・・・そうですね・・・・』
 その日は終わりましたが、次の日、電話が!

 『先生!御客様から ハガキありがとうって電話もらいました!』

 うれしい気持ちが循環しています。

 あれやこれやと考えないで先ず実行!そして素直に喜ぶ!
 これが楽しいハガキ作戦です。

 (ここまで)

 卸売会社から小売店へハガキを出したら、
 小売店は喜んでくれた。それがうれしかった。

 小売店はエンドユーザーへハガキを出した。
 するとエンドユーザーから「ありがとう」と言われ、うれしかった。

 当社→サロン→エンドユーザー
 そんな喜びの連鎖が伝わってきます。

 うれしいという気持ちを味わうと、
 ハガキを書くことは苦になりません。

 「三方よし」を実現していますね。

続きを読む...

初任給と一緒に手紙を

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 101
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・29

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   西友のチラシに大きく書かれていました。

      『冷凍食品』の
       割引期表示
       やめます。

   『5割引』と言われると、確かに安いと思ってしまうけど、
   元になる定価が高かったら、たいしておトクじゃありません。
   だから私たちは、まぎらわしい割引表示を一切やめます。
   正々堂々、価格表示で勝負することを宣言します。←ここまで


   そうですよね。ときどきスーパーに行きますが、
   『5割引』と掲げられていると(お、安い…)と思います。
   「お客起点」という言葉を思い出しました。
    
  

 今日の内容
  *初任給と一緒に手紙を(おたより本文)
  *二番煎じ(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  初任給と一緒に手紙を
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 あなたの会社では、今年、新入社員をいれますか。
 中途社員はどうですか。採用する予定はありますか。
 近々入社する予定はありますか。

 新入社員がはじめての給料をもらうときは
 格別なうれしさがあるものです。

 あなたは初任給をもらったときのことをおぼえていますか。
 僕はおぼろげ。ちょっとさみしい。

 はじめて給料をもらったとき、親に報告し、感謝する。
 親にプレゼントをする。
 自分のために投資する。記念の買い物をする。

 4月にはいると、そんなアドバイスやエピソードが
 いろんな場面で語られたり書かれたりするのでしょう。

 そんなことを考えたのは、一昨日。
 思わぬプレゼントをいただいたからです。

 『新入社員の心をつかむ3つの手順』

 経営者向けに書かれた小冊子です。

 書いたのは社会保険労務士の川越雄一先生。
 人情派で文章力抜群の僕の大好きな先生です。

 そう、今年の1月21日、メールレターで紹介しました。
 「今春、入社する社員に」というタイトルです。

 そのときは、高校卒業予定者を採用内定した会社が
 「卒業式を迎えた佐藤君」に出す手紙文例を載せました。

 今回、川越先生から届いた小冊子には
 初任給の支給日に渡す手紙の文例が掲載されています。

 これがまたいいんです。
 給料をあげる立場でももらう立場でもない僕ですが
 心を動かされる内容なのです。

 読んで思ったのですが、新卒採用社員にかぎりません。
 中途採用で入社した人にも同じことが言える。
 そう思います。

 すぐ読めます。お読みいただけますか。


 (ここから)

 田中君、1ヵ月ご苦労さまでした。
 入社以来約1ヵ月が過ぎましたが、
 もう職場には慣れましたか。
 商品知識や顧客名など覚える事も多く、
 また社内ルールの励行など厳しい指導の毎日ですが、
 これからもよろしくお願いします。

 さて、今日初任給をお渡しするに当たり、
 3つほどお願いがあります。
 少々説教じみているかもしれませんが、
 先で必ず活きてくることばかりです。
続きを読む...

喜んでもらえる喜び

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 100
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・25

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   学校の卒業式シーズンを迎えると春が近いと感じます。
   こんなに積もってどうする! と嘆いていた雪が
   ぐんぐん解けはじめると春はもうすぐと思います。

   でも、いちばんうれしいのは夜明けが早くなること。
   今朝は5時すぎに空が明るくなりカラスも鳴きはじめました。

   北海道のメリットのひとつは夜明けが早いということです。
   まあ、暗くなるのも早いんですけど(笑)
    
  

 今日の内容
  *喜んでもらえる喜び(おたより本文)
  *けっこう苦しい弁論大会準備(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  喜んでもらえる喜び
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 クリーニング屋では衣服やふとんに限らず、
 革製品もきれいにしてくれる店が多いそうです。
 汚れた表面をきれいにしてくれるのです。

 前号のメールレターで紹介した福井市の齋藤社長も
 以前からカバンのクリーニングはしていました。

 バッグがきれいになると、すごくうれしいだろうな。
 僕はそう思いました。そして、誰もが同じだろうと。


 ところが現実は違うらしいのです。

 「はい、このようにきれいになりました」と渡しても、
 さほどうれしそうではない人がほとんど。

 「ワイシャツやスーツと同じ感覚なんです」
 そう齋藤社長に聞いて、そうかなるほどと思いました。

 クリーニングされたワイシャツを受け取ったとき、
 (うわぁーこんなにきれいになった!)
 なんて喜びません。

 きれいになるのがあたりまえ。だからいちいち感激しない。
 たしかにそうです。

 (のりの利き方が甘いな…)とか
 (ここはアイロンのかけかたが下手だな…)などと
 マイナス面が気になることはあっても感激はしない。

 バッグ類をクリーニングしてもお客の満足度は高くない。
 それが現実だというのです。


 お客が気になるのはバッグが壊れたり傷がついていること。
 もう使えない。でも捨てるに捨てられない大切な革製品。


 「これ、直りませんか」という要望は以前からありました。
 告知をしなかっただけで修復の実績は積んできました。

 よし。うちも革製品の修復を正式にはじめるか。

 齋藤社長がそう決心したのは昨年です。

 やるならブランド品に限定。齋藤社長は絞り込みました。
 ブランド品は、ほかの店があまり手がけたくないからです。

 高度な技術が要求され、それゆえ修理代も高額。
 ブランド品の修復は受注の間口を狭めるだけ。

 「ブランド品に限定するのはやめておいたほうがいい」
 周囲はみな反対。心配してくれます。


 (だったらなおさら絞り込もう)


 戦略社長である齋藤社長は考えを変えませんでした。

 「革修復はじめました」とポスターをつくり来店客に案内。
 専用サイトをつくり持てる技術を披露。

 すると続々集まります。


 「まさか、こんなの直りませんよね」
 「色を塗り替えることもできるんですか」
 「これ、ぼろぼろですが形見なので修復できたら」


 もしこれが修復できるんだったら……。
 そんな思いで革製品を持参する人が多いんですね。


 一所懸命に直しました。
 一つひとつ、心を込めて修復しました。

 すると、受け取りに来た女性が涙を流して喜んでくれました。
 目の前で心底喜んでくれる姿を見て齋藤社長ももらい泣き。


 「クリーニング屋をやっててよかった。本当によかった。
  クリーニング屋って感激されることがないんです。
  きれいになってあたりまえ。うれしい! なんて言われない。
  涙を流してくれるお客さんはいませんでしたから」
続きを読む...

ビフォア&アフターの良さ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 099
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・23

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   昨日、桜を見ました。今年初です。
   角を曲がったら突然、現れた! そんな感じの遭遇でした。

   いいなあ、本州はあたたかくて。

   と言いながら北海道の暮らしも好きです。
   今日の午後、一週間ぶりに札幌へ。
   「お客が増える!」のご注文をくださっているあなた、
   お待たせしてごめんなさい。
   戻ったらすぐ発送の準備をします。
    
  

 今日の内容
  *ビフォア&アフターの良さ(おたより本文)
  *初めての取材(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  ビフォア&アフターの良さ
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 すっごく気に入っている革靴があります。
 なんといっても履きやすい。デザインも大好き。
 自分でよく磨きました。何年も履きました。

 でもいまは履いていません。
 傷がつきすぎたというのか、かわいそうな姿になった。
 人前に履いていけない。

 捨てればいいのに捨てられません。
 もったいない、惜しい、愛着がある。


 僕の場合は革靴ですが、あなたはなにかありますか。
 バッグ。かばん。ポーチ。財布。名刺入れ。

 古くなってしまった。傷んでしまった。壊れてしまった。
 でも捨てることができない革製品ってありますよね。

 きっと何年も持ち続けるのでしょう。
 そして、何かの折に思い切って捨ててしまう。
 そんな運命をたどる革製品が多いと思います。


 でも、もし新品のようによみがえったら……利用します。

 あまりにもお金がかかるようなら新品に買い替えますが、
 直しても安く済むようであれば、僕なら直します。

 いままでも革靴の底を取り替えたことは何度もあります。
 何年も履いていると底に穴があいてしまうんです。

 とても安い靴なら買い替えますが、
 革底の靴なら張り替えてきましたから。


 そんな価値観を持っている僕ですが(おおげさ?)、

 えっ! これ、ホント?

 と思う出会いがありました。
 偶然です。いや、運命かもしれません。

 『革修復ドットコム』という存在を知ったのです。

 と、僕が驚いているだけで
 あなたはご存じかもしれません。

 (革製品のリペアでしょ? 知ってるわ)

 というあなたには驚きがありませんね。ごめんなさい。


 発端はこうです。

 福井県福井市でセミナーをやりましたが、
 参加くださった社長からメールをいただいたのです。

 「やり方がわかりました! 勇気もいただきました!」と
 かなり喜んでくださいました。

 ありがたいことです。
 このうえなくありがたいおたよりですが、
 同じくらいありがたい情報がそのメールには含まれていました。

 メールの最後に、お名前や連絡先、URLなどの署名があります。
 そこにこう書いてあるんです。

   「もう使えない」でも「捨てるに捨てられない」
   そんな大切なアイテムを蘇らせてみませんか!

                 革修復ドットコム


 おっ、おっ、なんだなんだ、これって靴もいいのか?
 アイテムってなんだ? でも革修復ってことは靴もいいだろうな?


 カタカナに弱い僕は、アイテムという文字より
 革修復を信じることにしました(笑)

 ピタぁーっと決まったんです。僕のなかで。


 靴を直したいといつも思っているわけではありません。
 でも潜在的にあるんですね。靴のことが。

 そこにどんぴしゃりはまったわけです。

 すぐ見ました。革修復ドットコムのサイトを。

 人の靴、知らない人のバッグですが感動しました。
 ビフォア&アフターの写真が載っているんです。

 えーっ、すごいすごい、こんな新品になるの!
 信じられない、うそみたい!

 感動です。いや、久しぶりに感動しました(笑)

 これはいい仕事だ。人に喜ばれる仕事だ。世の中に必要な仕事だ。

 そう思いました。

 どうやって直すんだ?
 どうしてこんなことができるんだ?

 そんな気持ちにもなりました。

 そうなると会いたくなります。
 自分の目で確認したくなります。
 自分の耳で話を聞いてみたくなります。

 で、行ってきました。福井に。
 会ってきました。クラネス北陸という会社の齋藤陽士社長に。
続きを読む...

8000人の修了生

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 098
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・18

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   昨夜は、ランチェスター経営の竹田陽一先生と
   食事しました。なぜか金沢で。

   ビールのあとの焼酎お湯割を注文する際、
   「4対6の割合でね」と竹田先生。
   2軒目でも焼酎のお湯割を注文。
   「少し薄めに……3対7の割合でね」と。

   (おお、焼酎3分にお湯7分か……)

   焼酎のお湯割を注文するときには
   5 : 5など比率を言う姿はよく見られることです。
   でも、竹田先生が言うと「ウエイトづけ」のよう。
   「薄めに」などとあいまいにしない。
   考えすぎでしょうか(通じてます?)。
    
  

 今日の内容
  *8000人の修了生(おたより本文)
  *参観日の給食(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  8000人の修了生
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 野球選手になりたい。
 パイロットになりたい。
 わたしは看護婦さんになる!
 美容師さんになりたい。

 おぼろげながら、僕が小さいころ
 耳にしたことがある「将来なりたい職業」です。

 あなたは、小さいころ何になりたかったですか。

 小さいころにあこがれた仕事は?
 と尋ねると、思い出し笑いをしながら
 即答してくれる人が多いように思います。


 最近の子どもがあこがれる職業のひとつに
 「パティシエ」があります。

 フランス語で洋菓子職人。
 女の子のほうが多いけど、男の子も案外います。

 料理もお菓子も、その世界で一流と紹介されるのは
 男性が多いからでしょうか。
 「ぼくは将来、パティシエになりたいんです」と
 しっかり述べる小学生がいます。

 そんな子どもの夢実現に
 大きな可能性を与えてくれる人がいます。

 ふらんす菓子屋エミリーの小野善秀さんです。
 そう、前号で「絞るから増える」と紹介した小野さん。

 「エミリーのホームページをみた!」
 というあなたは、すでにご存じですね。

 エミリーでは、子どもケーキ教室を開いています。
 名づけて『エミリーケーキキッズ』。


 (ケーキ教室か…ありそうな話だな…)
 と思います?

 僕はちらっと思ったんです。
 ところが意外とないんです。子ども向けは。

 大人向けはありますよ。料理だけではなく
 洋菓子やらパンやら、それはたくさん。

 でも、子どもケーキ教室は少ない。
 年に1回か2回、イベントとして開催したり、
 夏休みか冬休みにおこなわれるていど。

 まあ、教えるのはたいへんでしょうし、
 収益があがりそうにも思えない。
 簡単なことではないと想像できます。


 しかし小野さんが取り組んだ原点は違います。
 小野さんの奥さんが無欲の心で言い出しました。

 「ケーキづくりをとおして、子どもたちの
  豊かな感性を育てよう!」

 2002年(平成14年)7月、チラシに載せました。
 「子どもケーキ教室をひらきます」

 じつは、あまりにも店がひまだったから、
 という理由もあります。

 小野さんが経営の勉強を本格的にはじめる前、
 戦略というものを考えはじめる以前のこと。
 十分な時間があったのです。


 これが大人気。

 (ケーキ屋をやりたい子どもって、こんなにいるの!)
 (パテシィエになりたいという小学生がこれほどいるとは!)

 エミリーの従業員もみんなびっくり。

 「つぎはいつですか?」
 「次回の予約をしたいんですが…」

 そんな声に押されて続けてきました。
 近年は年間50回から60回も開催。
 それでも人気は衰えません。
 3回も4回も繰り返し参加する子どもがいるからです。
続きを読む...

絞るから増える

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 097
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・15

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   昨日、『いかなごのくぎ煮』をいただきました。
   たいへんお世話になっている方が送ってくださりました。
   (僕のほうがとてもお世話になっているのに、どうして…)

   なるほど、折れ曲がってさびた釘に似ているからくぎ煮か…。
   さびたクギどころか、これは抜群においしい!

   瀬戸内ではイカナゴが春を呼ぶ魚だそうです。
   春の風物詩。

   「玉筋魚」って書くんですね、イカナゴって。
   字はおぼえられませんが、味は忘れられません。
   まだ雪が多く残る北海道ですが瀬戸内の春がやってきました。
   ありがとうございます。
    
  

 今日の内容
  *絞るから増える(おたより本文)
  *僕の妹(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  絞るから増える
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 『エミリー』というかわいい名前のケーキ屋では、
 どんな商品を売っていると思う?

 そんな質問を数人にしました。

 ケーキ屋であることを教えたあとですから、
 当然、洋菓子のいくつかが答えとなって返ってきます。

 ショートケーキ、シュークリーム、タルト、
 ロールケーキ、クッキー、デコレーションケーキ…。

 そうですよね。愚問でした。

 ポテトチップスとかポッキーと答える人はいないだろうな。
 そう思っていました。

 やはりいませんでした。


 ところが、愛知県尾張旭(おわりあさひ)市のケーキ屋さん、
 ふらんす菓子屋エミリーでは以前、
 ポテトチップスやポッキーも売っていたのです。

 売りたくはなかったんですよ。ポッキーは。

 創業者はケーキづくりの名人。
 2代目の小野社長もフランス焼き菓子の修業を終えて、
 腕をふるいたくてしかたなかったんですから。

 しかし売上を上げるためにはやむを得なかった。
 長いことそう思っていたそうです。


 念のために申し上げますが、
 創業者であるお父さんがつくるケーキは売れていました。

 しかし売上を伸ばそうと思うと、商品を増やすしかありません。
 ショートケーキを買ったついでに
 ポッキーも買ってもらえたら…。
 そう考えていたんですね。


 そこそこ売れているんなら、ま、いいか…
 と軽く考えればよかったのですが、
 エミリー2代目の小野さんは違いました。

 (売上を上げようと考えるからいけないんじゃないか…)

 どこにでもあるお菓子を扱っていては差別化にならない。
 スーパーで売っているものと同じものを売っても、
 しょせん勝負にならない。

 そう考えました。

 ケーキはひとつ250円から300円。
 低単価の商売は商品を数多く売っても限界がある。
 商品の売上を上げることよりお客さまの数を増やすべき。

 そうも考えました。


 小野さんを取材して、まず、この言葉にしびれました。

 「低単価の商売は客数で決まる」
続きを読む...

抱き続けた向上心

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 096
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・11

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   暖かくなったと思ったら冬に逆戻り。
   毎年、必ずといっていいほど起こる現象です。
   新聞の見出しには「逆戻り」が使われます。

   で、ふと気になりました。
   逆も戻りも同じような意味ではないか…。
   二重形容か…。

   そんなことを考えてもさほど気にならないほど
   夜明けが早まり、日没が遅くなる時期になりました。
    
  

 今日の内容
  *抱き続けた向上心(おたより本文)
  *家の前で寝る(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  抱き続けた向上心
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 あなたは、本業ができない苦しみを
 味わったことがありますか。

 好きな仕事、やりたい仕事があるのにお客がいない。
 だからやむを得ず食べるために違う仕事をするむなしさ。

 そんな思いをしたことがありますか。

 修業して経験を積み、腕をあげたのに
 その技術を発揮できないせつなさ。

 この仕事でお客に喜んでもらいたい!
 そんな天職があるのに認められず、
 生活のためにまったく違う仕事をするつらさ。


 僕はそういった経験がありません。

 サラリーマンのときは似たような思いをしました。
 僕がやりたいのはこんな仕事じゃない。
 そう思うことがありました。

 しかし今になってみれば、それは単なるわがまま。
 自分で事業をおこしたわけでもないのに、
 勝手なことを考えていたものです。
 与えられた仕事に不満を抱いていただけのことです。

 少なくとも、ふらんす菓子屋エミリーの2代目店主、
 小野善秀(おの よしひで)さんのように
 修業をしたわけではありません。
 本業に打ち込むために最善を尽くしたわけでもありません。


 愛知県尾張旭市(おわりあさひし)にあるケーキ屋さん、
 エミリーの小野社長は東京の超一流店で修業をしました。

 腕をあげて実家に戻ったのは29歳のときです。

 30年以上もケーキ屋を営んできた父親を手伝い、
 自分が身につけた技術で商品の幅を広げたい。

 そう思った小野社長ですが、お客が増えない。

 数年間、していたことといえばタバコの配達。
 そしてタバコの自動販売機に補充することでした。

 店の一角でタバコを販売していたことから
 やむを得ずタバコ販売係を買って出たのです。

 パティシエがタバコの補充。

 白くて背の高い帽子、シェフハットを脱いで
 タバコの配達。

 歯がゆい思いはしばらく続きましたが、
 熱意と願望、向上心は失いませんでした。

 次から次へとビジネス書を読み、
 セミナーに参加し、いいと思ったことは即行動。

 思ったほどの成果を上げられず、休みの日には
 奥さんと一緒にケーキ屋めぐり。

 こんな店にしたいね、
 この店のようにお客でいっぱいにしたいね。

 そんな夢も失いませんでした。

 そして5年。

 一本のカセットテープが運命を変えました。
続きを読む...

新規客より既存客

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 094
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・09

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   「福井は梅が咲き始めました」と福井県の橋敏夫さまから
   梅のたよりをいただきました。ありがとうございます。
   橋先生は、福井県では僕がもっとも信頼している
   社会保険労務士の先生です。福井の社長に心から薦めます。
   
http://www.hatarakigai.co.jp/

   兵庫県の有限会社創和、吉岡和之社長からは
   『ほっと一息通信 第34号』が届きました。
   今月は桜の由来などを教えてくださいました。

   へぇー、ふぅーむ、なるほど…と
   これがまたおもしろく読ませる内容です。
   桜はいい! などとわかったようなことを言っている僕ですが
   なにも知らなかったことを気づかせてくれます。

   なにかひとつ知っていると便利かもしれません。
   「よく知っていますねえ」と感心されるかも。
   
http://www.sohwa1996.com/news034.pdf
   吉岡社長、いつもありがとうございます。
    
  

 今日の内容
  *新規客より既存客(おたより本文)
  *サロマ湖でホタテひろい(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  新規客より既存客
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 大阪の理美容室、ヘアーブティック24の続きです。
 長年、順調に経営をしていましたが、
 13年ぶりに出店したところ資金繰りが悪化。
 やむをえず3店舗を手放すところまで伝えました。

 3店舗を売却し、1店にすべてをかけた田中オーナーは
 猛然と勉強をはじめました。

 従来の延長上で経営をしていたのでは立ち行かなくなる。
 いま重要なことはひとつ。

 現在、来てくれているお客さまをどうやって維持するか。
 そこに絞りました。


 新規客を追うのではなく、
 既存客にどれだけ支持してもらうか。

 そのための勉強を繰り返し、繰り返し重ねました。


 しかし、客層だけに目を向けると回り道をしてしまいます。
 こんなことがありました。


   既存客を大事にしよう。
   既存客の望みをかなえるお手伝いをしよう。
      ↓
   美容室に来るお客は、おしなべて
   きれいになりたいという願望を抱いている。
      ↓
   髪だけではなく全身が美しくなりたいはず。
      ↓
   だからダイエット商品も扱えば喜ばれる。


 そう考えてダイエット食品を扱いましたが、
 そうたやすく売れるものではありません。

 客層を意識するだけでは売上利益増に直結しない。

 やがて商品、美容室でいえばカットやパーマなど
 メニューにあたるものを絞り込みます。

 しかし商品対策と客層対策に取り組んでも
 なかなかリピートに貢献しない。

 営業しても成果が出ない…。

 だったら……。
続きを読む...

隣の美容室の教え

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 094
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・04

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   「隣の美容室は具体的に何をしたのですか」と
   読者から質問メールをいただきました。

   2月22日のメールレター「隣の美容室」でこう書きました。

    「僕は営業エリアを自転車で10分圏内にしています」
    「お客様にお礼のハガキを出しています」

     お客とどう接するか。
     来店したお客とどのように関係づくりをするか。
     オーナーは実践内容を惜しみなく教えてくれました。

   この内容を教えてほしいとのことですが、内容は……
   エリアを10分、既存客にハガキ。上記カギカッコそのものです。
   でも、ご要望に応えます。お読みくださればさいわいです。
    
  

 今日の内容
  *隣の美容室の教え(おたより本文)
  *礼文島で夏休み(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  隣の美容室の教え
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 ヘアーブティック24のオーナー、田中ひとしさんは名経営者です。
 18歳から床屋に弟子入りし、働きながら理容の学校へ通い、卒業。

 24歳のときに立てた目標は3つあります。
 ・技術の大会でチャンピオンになる。
 ・25歳で独立する。
 ・3店舗を経営する。

 25歳のうちに独立をはたすため準備していましたが、
 オープンが3日後に迫ったとき、父親が亡くなります。

 しかし26歳の誕生日当日にオープン。
 親の援助はなし。貯金と国民金融公庫からの借入です。

 最初は苦労しました。
 家賃にシャンプーなどの材料代、融資の返済金を払うと
 とたんにお金がなくなります。

 唯一の財産である車も売却したことに不安をおぼえたのか、
 一緒にはじめたパートナーは3ヵ月後に辞めました。

 しかし夢はチャンピオン。
 お金は仕事に注ぎ、技術の勉強会にも熱心に通います。

 腕はたしかです。口コミが広がりました。
 来店者が増えはじめ、2年目は1648万円の売上。

 3年目には2店目をオープン。
 順調な経営は7年目に3店目までオープンさせます。

 これで目標の3店舗展開は達成。
 目標3つのうち2つは達成したも同然。
 あとはチャンピオンのみ。

 しかし3店を運営するとなると人の管理もたいへんです。
 自分の技術を磨くことより経営者としての仕事が多忙。
 またたく間に時間はすぎていきました。
続きを読む...

手紙に感じる一流さ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お客が増える★プロダクションが贈る メールレター
 【今日も元気に お客が増える!】 093
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2010・03・02

 このメールレターは、
 お客が増える★プロダクションとご縁のある方に贈ります。

  ※本文の無断転送、無断転載を積極的におすすめします。
  (転載される際は、気前よく全文まるごとお願いします!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  こんにちは。お客が増える★プロダクションの村上 透です。


   屋根は勾配がついた落雪タイプか無落雪タイプのどちらかです。
   北海道における落雪タイプ、いわゆる三角屋根は
   屋根の下に大量の雪が積もります。

   道路をはさんで隣の家では、屋根の下に積もった雪がいっぱい。
   小学生の子どもが穴を掘り、“基地遊び”に夢中。
   僕も小さい頃、かまくらのような基地をつくって遊びました。
   どうして大人になると同じ遊びをしなくなるのでしょう。
    
  

 今日の内容
  *手紙に感じる一流さおたより本文)
  *読者からのおたより紹介(村上 透ものがたり)


★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★      
  手紙に感じる一流さ
★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★


 昨年の5月、大丸別荘という宿に宿泊しました。
 一泊2万円以上の格式高い宿です。

 福岡の奥座敷と言うんでしょうか。
 福岡県筑紫野市、二日市温泉にあります。
 庭園だけで3500坪。創業150年の老舗。

 僕が個人で泊まれるような宿ではありません。
 招待いただいたのです。

 招いてくださったのは北見昌朗先生。
 日本でいちばん経営者に影響を与え、
 喜ばれている社会保険労務士の集団、
 北見塾の合宿勉強会で訪れました。

 不肖、村上の立場は外部講師。
 といっても前座を務めたにすぎません。

 いや、前座というのもおこがましい。
 なにしろ、メイン講師はランチェスター経営の竹田陽一先生。
 竹田先生の講演の前に少しばかり話す時間をいただきました。

 竹田先生の講演題目は「あなたも名講師になれる」。
 僕はまるで「こんな講師にはならないように」という
 悪い例を演じたようなものです(笑)


 和風旅館ですが講義や講演をおこなうホールは広く、
 温泉にいることを忘れてしまうほど近代的要素も持っています。

 部屋がまた、どのように使えばいいかがわからないほどの広さ。

 僕が泊まった部屋の間取りは、
 8畳間と10畳間、そしてリビング。

 いやいや一流とはこういう宿を言うのだな…。
 僕には分不相応の旅館。もう泊まることはないな…。

 昨年来、そう思っていました。
 ところが、ひょんなことで気持ちが変わりました。

 あ、いや、分不相応であることは変わりません(笑)
 月を重ねるごとに、より不相応度が高まっています(大笑)


 昨日3月1日、その大丸別荘の社長から手紙をいただいたのです。
 代表取締役で総支配人、総料理長の山田社長からです。
続きを読む...